ペラペラ英語飯21「太郎とピットが再会する。鳥に空気を入れて山頂まで飛んでいこう。」

2017年7月6日

(前回までのあらすじ)風船のように膨らんだ鳥に乗って空を飛んでいた太郎は、ピットを見つけて地上に降りました。

Taro explained that he pumped air into the bird at a hospital and flew here using the air which spouted out from it, and that he saw a signboard saying “English Rice" on his way here.

Pit said, “I thought that the thing you had was a kind of hot air balloon. The bird became quite big, but it seems that it is going to get flat again if it loses air. Let’s go to the mountaintop on the bird."

Taro said, “However, the jet of air is getting weaker. So Let’s go to a cycle shop to put more air in the bird before that."

They headed for a cycle shop on Pit’s car.

英語専門家 IDIY MACOTO33 チェック

解説

Taroexplainedthat he pumped air into the bird at a hospital and flew here using the air which spouted out from it, and that he saw a signboard saying “English Rice" on his way here.

訳「太郎は病院で鳥に空気を入れて、鳥から噴出される空気の勢いでここまで飛んできたこと、飛んでくる最中に「英語飯」という看板を目にしたことを説明しました。」

従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。
⇒「従位接続詞thatとは

that節の中では等位接続詞のandを使って以下の3つの文を繋いでいます。文が長くなっていますが、1つずつ内容を区切りながら左から時間が流れるように読んでいきましょう。
⇒「等位接続詞andとは

(A)He pumped air into the bird at a hospital.

(B)He flew here using the air which spouted out from it.

(C)He saw a signboard saying “English Rice" on his way here.

基本的に、andを使って単語やフレーズをつなげるときは、andは一回にした方がいいとされています。例えば、I saw a cat and a dog and a bird. という文はあまり好ましくないということです。

また、長い文の場合、thatを2回使うと文のカタマリが分かりやすくすなる効果があります。

そこで、この文ではexplained that A and B, and that Cという形を使っています。A and Bの直後にカンマをによる一呼吸を入れ、続いて、andを使って文をつないだあとにthatを置いて文のカタマリがあることを分かりやすくしています。

spout outは「噴き出る」という意味です。

Bの文では分詞構文を使った副詞句が主節を補足しています。
⇒「分詞構文とは

副詞句の中では関係代名詞のwhichを使った形容詞節がairを修飾しています。
⇒「関係代名詞whichとは

Cの文では現在分詞を使った形容詞句がsignboardを修飾しています。
⇒「現在分詞とは

 

Pit said, “Ithoughtthat the thing you had was a kind of hot air balloon.

ピット「君が持っている物は気球の一種かと思っていたよ。」

従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。
⇒「従位接続詞thatとは

that節の中では関係代名詞のwhichを使った形容詞節「which you had」がthingを修飾しています。ただし、whichの後ろに主語+動詞がある場合は関係代名詞を省略していもいいというルールがあるので、この文ではwhichを省略しています。
⇒「関係代名詞whichとは

「一種の~」と言いたい時のa kind of ~の後の名詞は、基本的にtheをつけず単数形にします。

例)A glider is a kind of airplane. 「グライダーは飛行機の一種である。」

balloonは風船、気球どちらの意味でも使われますが、熱で飛ばすものはhot air balloonという言い方をするので、小さな風船でなくて気球だということをはっきりさせるためにhot air baloonにしています。

 

The birdbecamequite big, but itseemsthat it is going to get flat again if it loses air.

訳「鳥は大分大きくなったみたいだけど、空気が抜けるとまたペッチャンコになってしまいそうだね。」

この文は等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは

(A)The bird became quite big.

(B)It seems that it is going to get flat again if it loses air.

Bの文では従位接続詞のthatを使った名詞節が文の補語になっています。
⇒「従位接続詞thatとは

that節の中では従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節「it is going to get flat again」を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは

「【今後】~しそうだ」と言うときは、「It seems that 未来の表現」という言い方がよく使われます。

ちなみに、seem to ~はどちらかというと現在の状況を伝えるときに使います。
例)He seems to be busy right now.「彼は今忙しそうだ。」

it lose airは「空気が抜ける」という意味です。

 

Let’s fly to the mountaintop on the bird.

訳「よし、その鳥に乗って山頂に飛んでいこう。」

 

Taro said, “However, the jet of airis getting weaker.

太郎「でも、空気の勢いが弱くなってきたよ。」

「空気の噴射」はa jet of air や a gush of airという言い方がよく使われます。

getを進行形にすることで、どんどん弱くなっていっている様子を表現しています。

weakerはweak(弱い)の比較級です。比較級することで現在の強さと比較して弱くなっている様子が伝わります。
⇒「比較級とは

 

So Let’s go to a cycle shop to put more air in the bird before that."

太郎「なので、その前にもっと鳥に空気を入れるために自転車屋に行こう。」

不定詞を使った副詞句が「~のために」という意味で文全体を修飾しています。
⇒「不定詞の副詞用法とは

before thatは「その前に」という意味です。

 

Theyheaded fora cycle shop on Pit’s car.

訳「彼らはピットの車に乗って自転車屋に向かいました。」

head for~は「~に向かう」という意味です。

全文訳

太郎は病院で鳥に空気を入れて、鳥から噴出される空気の勢いでここまで飛んできたこと、飛んでくる最中に「英語飯」という看板を目にしたことを説明しました。

ピット「君が持っている物は気球の一種かと思っていたよ。鳥は大分大きくなったみたいだけど、空気が抜けるとまたペッチャンコになってしまいそうだね。よし、その鳥に乗って山頂に飛んでいこう。」

太郎「でも、空気の勢いが弱くなってきたよ。なので、その前にもっと鳥に空気を入れるために自転車屋に行こう。」

彼らはピットの車に乗って自転車屋に向かいました。

英語飯チェック

語句意味
explain説明する
pump air空気を入れる
spout out吹き出る
signboard看板
on one's way途中に
a kind of~~の一種
hot air balloon熱気球
get flatぺチャンコになる
it loses air空気が抜ける
seem to~~のようだ
jet of air空気の噴射
a gush of air空気の噴射
weak弱い
cycle shop自転車屋
before thatその前に
head for~~に向かう