関係代名詞の主格の使い方。関係代名詞を主語にした文を名詞の後ろにくっつける。

2017年3月30日

本記事では関係代名詞の主格を説明します。

関係代名詞とは、名詞を修飾するために使う代名詞(who、which、thatなど)のことです。

関係代名詞の主格とは、関係代名詞を主語として使うことをいいます。関係代名詞を主語とした文を名詞の後ろにくっつけて、名詞を修飾します。なお、修飾する名詞のことを「先行詞」といいます。

関係代名詞の主格

He is my friend who likes apples.

「彼はリンゴが好きな私の友達です。」

関係代名詞

関係代名詞whoの使い方

先行詞が人の場合は関係代名詞にwhoを使います。以下の英文を読んで下さい。

(A)The man is my friend. 「その男は私の友達です。」

(B)He has big round eyes.「彼は大きくて丸い目をしている。」

AのThe manをBの文で修飾して「大きくて丸い目をした男」という表現にしてみましょう。まず、Bの主語をwhoに変えます。

(B)who has big round eyes.

Aのthe manの後ろにBを置いて完成です。

The man who has big round eyes is my friend.

「大きくて丸い目をした男は私の友達です。」

big round eyes

関係代名詞whichの使い方

先行詞が人以外の場合は関係代名詞にwhichを使います。以下の英文を読んで下さい。

(A)The dog is my pet. 「その犬は私の友達です。」

(B)The dog  has big round eyes.「その犬は大きくて丸い目をしている。」

AのThe dogをBの文で修飾して「大きくて丸い目をした犬」という表現にしてみましょう。まず、Bの主語をwhichに変えます。

(B)whichhas big round eyes.

AのThe dogの後ろにBを置いて完成です。

The dog which has big round eyes is my friend.

big round eyes

関係代名詞thatの使い方

先行詞が人の場合はwho、人以外の場合はwhichを関係代名詞に使うと説明しましたが、thatは人でも人以外どちらでも使えます。「ややこしくなるからthatのルールはやめてくれ」と言いたいところですが、長い歴史の中で定着してきたルールなので受け入れましょう。

ちなみに、日常会話ではwhoの代わりにthatを使う人は少なく、whichの代わりにthatを使う人が多いです。

混乱

制限用法と非制限用法

上記の文は先行詞を後ろから修飾する用法で「制限用法」と言われます。先行詞と関係代名詞の間にカンマを入れると、先行詞に説明を付け加えるような伝わり方になり、これを「非制限用法」と言います。

以下は制限用法の文です。

(A)He has an apple which was brought up by his grandfather.

「彼は祖父によって育てられたリンゴを1個持っています。」

以下は非制限用法の文です。

(B)He has an apple, which was brought up by his grandfather.

「彼はリンゴを1個持っていて、それは祖父によって育てられた。」

伝わってくるニュアンスが少し違うのが分かったでしょうか。Aは彼が持っている1個のリンゴに関する説明を一気にしているで、彼が他のリンゴを持っているかどうかはこの文からは分かりません。

一方、Bは「彼がリンゴを1個持っている」ことを先に言い、そのあとに説明を付け加えています。つまり、彼が持っているリンゴは1個だけということが分かります。

このように、先行詞と関係代名詞の間にカンマを入れるかどうかで伝わるイメージが変わってくるのを覚えておきましょう。

リンゴの数が確定するBのほうが制限用法な気がする

私もそう思います。用法名から使い方がイメージしづらいです。制限用法を限定用法といったり、非制限用法を継続用法という場合もあるらしいですが、それもイメージしづらいです。

「先付け用法」と「後付け用法」のような名前にして欲しいですね。