ペラペラ英語飯66「魚の背びれから木を抜くことに成功したと思ったら」

2017年4月21日

(前回までのあらすじ)木に刺さって動けなくなっている魚を助けるために、ピットは崖を下りました。左手でロープにぶらさがりながら、右手で魚の背びれに刺さっている木を折ろうと力を入れています。

After 30 seconds..

Snap!

Splash!

As the branch broke, Pit fell into the river. Despite holding the rope tight with his left hand, why did he fall into the water?

Is it because the fish let go of the rope?

Close.

It is because the back fin came off the tree and the fish became free, so there was nothing to support Pit’s weight. The fish was thrown high into the air, felt the joy of freedom and made his body wriggle.

The fish said, “Thank you, You saved my life!"

Pit could not hear anything and was swallowed by the muddy stream.

英語専門家 IDIY yuki.n チェック

ペラペラ英語飯「川に落下する」

解説

After 30 seconds..

訳「30秒後..」

ちなみに、30 seconds later.. という言い方もあります。

 

Snap!

訳「バキッ!」

木が折れる音です。snap は枝が折れる音以外にも、プチっと切れる、パチンと音を立てる表現にも使われます。

 

Splash!

訳「ビシャーン!」

ピットが水の中に落ちる音です。水に落ちる音は他にplopというのがありますが、これはポチャンという、どちらかというと小さく静かに落ちる様子を表します。

そういえば、ディズニーランドのアトラクションに「スプラッシュマウンテン」というのがありますね。最後の水に突っ込むように落下するのが好きです。

 

As the branch broke, Pitfell into the river.

訳「枝が折れると同時に、ピットは川の中に落下しました。」

従位接続詞のasを使った副詞節が「~のときに」という意味で主節を補足しています。主節と従属節が同時に起きているのを感じましょう。
⇒「従位接続詞asとは

breakの活用に注意して下さい。過去形になると語尾にeが付きます。

現在形過去形過去分詞
breakbrokebroken

fallの活用に注意して下さい。

現在形過去形過去分詞
fallfellfallen

 

Despite holding the rope tight with his left hand, why did hefall into the water?

訳「右手でしっかりとロープを持っていたにもかかわらず、なぜ彼は水の中に落ちてしまったのでしょうか?」

動名詞を使った名詞句を前置詞despiteの後ろに置いて、副詞句として主節を補足しています。
⇒「動名詞とは

主節は疑問副詞のwhyを使った疑問文です。
⇒「疑問副詞とは

 

Isitbecause the fish let go of the rope?

訳「魚がロープを離したから?」

従位接続詞のbecauseを使った副詞節が主節を補足しています。It is because~という文を見ると、because節が名詞節となって補語になっているのではないかと思った人もいるかも知れませんが、because~は名詞節や形容詞節になることはありません。

なので、It is because~は、従位接続詞のbecauseを使った副詞節が主節「It is」を補足してしるという解釈になります。
⇒「従位接続詞becauseとは

let go of~は「~を放す」という意味です。letとgoの動詞が2つ並んでいるのを見て驚いた人は次の記事を読んで下さい。
⇒「let go ofについて

letの活用は変化しないことに注意して下さい。

現在形過去形過去分詞
letletlet

 

Close.

「惜しい。」

クイズに答えたときに司会者が「惜しい!」というときは「Close!」とよく言います。「閉めろ」という意味ではないので、誤解してチャックを確認しないように気を付けましょう。「Almost!」も同じ意味で使います。

 

Itisbecause the back fin came off the tree and the fish became free, so there was nothing to support Pit’s weight.

訳「木から背びれが外れて魚が自由になることで、ピットの体重を支えるものが無くなったからです。」

従位接続詞のbecauseを使った副詞節が主節「It is」を補足しています。
⇒「従位接続詞becauseとは

because節の中では等位接続詞のsoを使って以下の2つの文を原因(木から背びれが外れた)⇒結果(魚が自由になった)の流れでつないでいます。
⇒「等位接続詞soとは

(A)The back fin came off the tree and the fish became free.

(B)There was nothing to support Pit’s weight.

Bの文では不定詞を使った形容詞句「to support Pit’s weight」がnothingを修飾しています。
⇒「不定詞の形容詞用法

came off~は「~から外れる」という意味です。

 

The fishwas thrown high into the air, feltthe joy of freedom and madehis bodywriggle.

訳「魚は空中に高く投げ出され、自由になった喜びを感じて体をくねらせました。」

この文は等位接続詞のandを使って以下の3つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは

(A)The fish was thrown high into the air.

(B)The fish felt the joy of freedom.

(C)The fish made his body wriggle.

語句の場合と同じように、3つ以上の節をandで繋ぐ場合、節のあいだにコンマを置き、最後の節の前にandを置きます。A, B and C
⇒「もう少し詳しく

「くねらせる」はtwist, turn, squirm, wriggle など様々な単語がありますが、魚やへびなどが踊るように体をくねらせる様子にはwriggleが使われます。

throw「投げる」の活用に注意して下さい。

現在形過去形過去分詞
throwthrewthrown

feel「感じる」の活用に注意して下さい。

現在形過去形過去分詞
feelfeltfelt

 

The fish said, “Thankyou.

魚「ありがとう。」

ちなみに、Thank youは主語Iが省略されている文です。正式にはI thank you. 丁寧な言葉で実際に使う人もいます。

 

Yousavedmy life!"

魚「君は命の恩人だ。」

 

Pitcould not hearanything and was swallowed by the muddy stream.

訳「ピットには何も聞こえずに、濁流に飲み込まれていきました。」

この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは

(A)Pit could not hear anything.

(B)Pit was swallowed by the muddy stream.

全文訳

30秒後..

バキッ!

ビシャーン!

枝が折れると同時に、ピットは川の中に落下しました。右手でしっかりとロープを持っていたにもかかわらず、なぜ彼は水の中に落ちてしまったのでしょうか?

魚がロープを離したから?

惜しい。

木から背びれが外れて魚が自由になることで、ピットの体重を支えるものが無くなったからです。魚は空中に高く投げ出され、自由になった喜びを感じて体をくねらせました。

魚「ありがとう。君は命の恩人だ。」

ピットには何も聞こえずに、濁流に飲み込まれていきました。

英語飯チェック

語句意味
second
Snap!バキ!(折れる音)
Splash!ビシャーン!(水に落ちる音)
branch
fall落ちる
despite~にもかかわらず
holdつかむ
ropeロープ
tightしっかりと
It is because~~だからです
let go of~~を離す
fin(魚の)ひれ
come off~~から外れる
free自由な
support支える
weight体重
throw投げる
joy of freedom自由の喜び
wriggleひねる
You saved my life君は命の恩人だ
hear聞く
swallow~を飲み込む
muddy stream濁流