ペラペラ英語飯7「暗闇の廊下の壁から光が漏れてきている」

2017年6月18日

(前回までのあらすじ)英語が得意になる方法を教えてくれる人の家に入ったピットと太郎は、暗闇の廊下の行き止まりに到達しました。

Pit noticed a slight light leaking from the wall which Taro had bumped into.

Pit suspected that there may be a room beyond the wall and the light is leaking in from there. The light draws a big square so there must be a door on the wall.

There must be a gap between the door and the wall. But, however hard Pit searched, he couldn’t find a doorknob nor any gap to put a finger in.

Pit said, “I’ll kick down the door!"

Pit moved back ten steps and began to run ferociously toward the wall .

英語専門家 IDIY Brighton チェック

解説

Pitnoticeda slight lightleaking from the wall which Taro had bumped into.

訳「ピットは太郎がぶつかった壁からわずかに光が漏れていることに気が付きました。」

現在分詞を使った形容詞句がlightを修飾しています。
⇒「現在分詞とは

形容詞句の中では、目的格の関係代名詞whichを使った形容詞節がwallを修飾しています。
⇒「目的格の関係代名詞とは

bump into~は「~に突き当たる」という意味で使われます。

「ピットが光に気が付いた」のと「太郎が壁にぶつかった」では、「太郎が壁にぶつかった」の方が過去の話になるので、起きた順番を明確にするために大過去(had+過去分詞)を使っています。
⇒「大過去とは

 

Pitsuspectedthat there may be a room beyond the wall and the light is leaking in from there.

訳「たぶん、壁の向こうは部屋になっていて、部屋の明かりがこちらに漏れてきているのだろうとピットは思いました。」

suspectは「疑う」という意味の動詞ですが、推理するというニュアンスも持っています。thoughtよりも謎めいた感じにを演出するためにsuspectを使っています。

従位接続詞thatを使った名詞節が文中の目的語として使われています。
⇒「従位接続詞thatとは

that節の中では以下の2つの文が等位接続詞のandでつながっています。

(A)there may be a room beyond the wall.

(B)the light is leaking in from there.

beyondは「向こう側」を意味する前置詞です。in the other side of the wall も「壁の向こう側」という意味になりますが、beyond the wallの方が短くてスッキリします。

leak inは「漏れて入ってくる」という意味です。ちなみに、leak outは「漏れて出ていく」という意味になります。leak inを現在進行形にしているのは、ピットたちが来る前も今もずっと光が漏れている感じを出すためです。

 

The lightdrawsa big square so there must bea door on the wall.

訳「光は大きな四角を描いているので壁にドアがあるに違いない。」

等位接続詞のsoを用いて以下の2つの文を「原因(光が四角)」⇒「結果(ドアがある)」の流れでつないでいます。
⇒「等位接続詞soとは

(A)The light draws a big square.

(B)There must be a door on the wall.

 

There must bea gap between the door and the wall.

訳「ドアと壁の間には隙間があるに違いない。」

ピットが頭の中で色々と考えている順番で文を流しています。「光が四角」⇒「ドアがある」⇒「だから隙間がある」

 

But, however hard Pit searched, hecouldn’t finda doorknob nor any gapto put a finger in.

訳「しかし、どんなに一生懸命探しても、ドアノブや指を入れる隙間を見つけることができませんでした。」

複合関係副詞のhowever「どんなに~しても」を使って主節を補足しています。
⇒「複合関係副詞とは

主節では以下の2つの文が等位接続詞のnorでつながれています。
⇒「等位接続詞norとは

(A)He couldn’t find a doorknob.

(B)He couldn’t find any gap to put a finger in.

Bの文では不定詞を使った形容詞句がgapを修飾しています。
⇒「不定詞とは

put A in Bは「AをBに入れる」という意味で使います。

 

Pit said, “I'll kick downthe door!"

ピット「ドアを蹴破るぞ!」

ピットの決意(意志)を表現するために助動詞willを使っています。
⇒「助動詞willとは

kick down~は「~を蹴落す」、「~を蹴倒す」という意味です。ドアを蹴った結果、ドアがバターンと向こう側の床に勢いよく倒れる感じが想像出来ます。

 

Pitmoved back ten steps and beganto run ferociously toward the wall.

訳「ピットは10歩後ろに下がり、壁に向かって勢いよく走り始めました。」

この文は以下の2つの文を等位接続詞andでつないだ文です。

(A)Pit moved back ten steps.

(B)Pit began to run ferociously toward the wall.

Bの文は不定詞を使った名詞句が目的語として使われています。
⇒「不定詞とは

全文訳

ピットは太郎がぶつかった壁からわずかに光が漏れていることに気が付きました。

たぶん、壁の向こうは部屋になっていて、部屋の明かりがこちらに漏れてきているのだろうとピットは思いました。光は大きな四角を描いているので壁にドアがあるに違いない。そして(だから)、ドアと壁の間には隙間があるに違いない。しかし、どんなに一生懸命探しても、ドアノブや指を入れる隙間を見つけることができませんでした。

ピット「ドアをけ破るぞ!」

ピットは10歩後ろに下がり、壁に向かって勢いよく走り始めました。

英語飯チェック

語句意味
slight lightわずかな光
bump into~に突き当たる
beyond~の向こうに
suspect疑う、思う
leak in漏れて入ってくる
leak out漏れて出ていく
square四角
gap隙間
kick down蹴落とす、蹴り倒す
ferociously勢いよく