本記事では「時制の一致」について説明します。

まず「時制」とは、動詞が表現していることがいつ行われたのかを示すための語形変化のことをいいます。例えば、現在形、過去形、未来形から完了形まで色々あります。

そして「時制の一致」とは、主節が過去形のときに従属節の時制も過去にすることを言います。以降の説明を読む前に、次の記事を読んでおくと分かりやすいと思います。⇒「過去形とは」「現在完了形とは」「過去完了形とは

時制の一致

 

なお主節とは、従位接続詞や関係詞でつながれた2つの文のうち骨格となる文のことです。従属節とは、主節を補足する文のことをいいます。⇒「従位接続詞とは

I think that he likes this apple.

主節が現在形の場合

まずは主節が現在形の場合を見てみましょう。以下の英文を読んで下さい。

I think that he likes this apple.

「彼はこのリンゴが好きだと思う。」

主節と従属節の両方とも現在形です。いつもの文ですね。

主節と従属節の時制が一致

 

次に以下の英文を読んで下さい。

I think that he liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだったと思う。」

主節が現在形、従属節が過去形になっています。いつもの文ですね。

従属節が過去形

 

次に以下の英文を読んで下さい。

I think that he will like this apple.

「彼はこのリンゴを気に入ると思う。」

主節は現在形、従属節は未来形になっています。いつもの文ですね。

このように、主節の動詞が現在形の場合、従属節の動詞も過去形、現在形、未来形を使っていつも通り表現してもらって構いません。

従属節にwill

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主節が過去形の場合

では、主節を過去形にしたらどうなるでしょうか。以下の英文を読んで下さい。

I think that he likes this apple.

「彼はこのリンゴが好きだと思う。」

上記の文のthinkを「思った」という過去形にすると以下の文になります。

I thought that he liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだと思った。」

異変に気が付いたでしょうか。そうです。主節の動詞が過去形になるのに合わせるように従属節の動詞も過去形になりました。

「思った」のが過去なら、「リンゴが好き」も同じ過去のことを言うイメージです。このように、主節の時制が過去形のときに従属節の時制も過去になることを「時制の一致」と言います。

 

主節に合わせて従属節の時制が過去形になった

 

以下の英文を読んで下さい。

I think that he liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだったと思う。」

上記の文は主節が現在形で、従属節が過去形です。主節を過去形にすると以下の文になります。

I thought that he had liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだったと思った。」

異変に気が付いたでしょうか。そうです。従属節の過去形が過去完了形になりました。なぜなら、従属節が主節よりさらに過去であることを表す場合、従属節の動詞を過去完了形にするルールだからです。過去よりさらに過去、すなわち「大過去」といわれます。

主節を過去に移動すると従属節がさらに過去のほうに追いやられたみたいですね。主節よりさらに過去の時点から、主節の時点までを結んでその間に起きた出来事なので過去完了形とイメージしましょう

従属節が大過去になる

 

次に以下の英文を読んで下さい。

I think that he will like this apple.

「彼はこのリンゴを気に入るだろうと私は思う。」

上記の文は主節が現在形で、従属節が未来形になっています。主節を過去形にすると以下の文になります。

I thought that he would like this apple.

「彼はこのリンゴを気に入るだろうと私は思った。」

異変に気が付いたでしょうか。そうです。従属節のwillが過去形に変わりました。過去の時点から見た未来も過去の話なので過去形にするということです。

従属節のwillが過去形

 

主節が過去形でも時制の一致をさせないときがある

実は、主語を過去形にしても時制の一致をさせない状況が結構あります。従属節の内容が今でも続いていたり、まだ実現していない場合です。以下の英文を読んで下さい。

You said that he will come here at 7:00 pm.

「あなたは彼が午後7時にここに来ると言った。」

従属節のwillを現在形のままにすることで、まだ実現していないことが伝わります。つまり、上記の文は午後7時より前に言っていることが分かります。

従属節のwillを現在形のまま使う

 

以下の英文を読んで下さい。

I knew that he likes apples very much.

「彼がリンゴが大好きなことは知っていた。」

従属節の動詞を現在形のままにすることで、彼が今でもリンゴが大好きであることが伝わります。

不変の事実、法則や習慣など、時の流れに関係ないものも時制の一致は必要ありません。

I knew that the apple is red.

「私はリンゴが赤いことを知っていた。」

このように、時制の一致は主節が過去形の場合、絶対に従属節を過去にしなければならないというルールではありません。

 

全然「一致」というイメージがしないんだけど

私もそう思います。「一致」と言われると「主節が現在形⇒従属節も現在形」、「主節が過去形⇒従属節も過去形」、「主節が未来形⇒従属節も未来形」のように主節と従属節の時制がすべて同じになるイメージを持った人も多いと思いますが、実際はそうではないので余計な混乱を招きそうです。

混乱

主節が未来形の場合

主節が未来形の場合も時制の一致は必要ありません。いつも通り表現して下さい。以下の英文を読んで下さい。

I think that he likes this apple.

「彼はこのリンゴが好きだと私は思う。」

主節と従属節の両方とも現在形です。主節に助動詞willを付けると以下の文になります。

I will think that he likes this apple.

「彼はこのリンゴが好きだと私は思うでしょう。」

 

以下の文を読んで下さい。

I think that he liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだったと私は思う。」

主節が現在形、従属節が過去形です。主節に助動詞willを付けると以下の文になります。

I will think that he liked this apple.

「彼はこのリンゴが好きだったと私は思うでしょう。」

 

以下の文を読んで下さい。

I think that he will like this apple.

「彼はこのリンゴが気に入るだろうと私は思う。」

主節が現在形、従属節が未来形です。主節に助動詞willを付けると以下の文になります。

I will think that he will like this apple.

「彼はこのリンゴが気に入るだろうと私は思うでしょう。」

リンゴが好きかどうか知らない

主節が現在完了形の場合

現在完了形は、過去の出来事を受け止めた今この瞬間を感じている表現なので、現在形と同様に、時制の一致は必要ありません。

現在完了形

 

以下の英文を読んで下さい。

I hear that he likes this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きだと聞く。」

主節と従属節の両方とも現在形です。主節を現在完了形にすると以下の文になります。

I have heard that he likes this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きだと聞いたことがある。」

 

以下の文を読んで下さい。

I hear that he liked this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きだったと聞く。」

主節が現在形、従属節が過去形です。主節を現在完了形にすると以下の文になります。

I have heard that he liked this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きだったと聞いたことがある。」

 

以下の文を読んで下さい。

I hear that he will like this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きだったと聞く。」

主節が現在形、従属節が過去形です。主節を現在完了形にすると以下の文になります。

I have heard that he will like this apple.

「私は彼がこのリンゴが好きになるだろうと聞いたことがある。」

リンゴが好きかどうか知らない

まとめ

「時制の一致」とは、主節が過去形のときに従属節の時制も過去にすることです。従位接続詞や関係詞を使って文をつなぐ場合、主節を過去形にしたら従属節の時制も過去にして下さい。主節が現在形や未来形の場合はいつも通りで大丈夫です。

会話するときに従属節を大過去にするか過去形にするか考えながら話すのは大変です。主節が過去形のときに従属節が過去に引っ張られるイメージを持って、何も考えずに表現できるようになるのが理想です。

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