本記事では不定詞の名詞用法について説明します。不定詞とは、動詞を名詞、形容詞、副詞として使うために変化させた語のことをいいます。

会うことを約束した。」「覚えることは簡単だ。」など、ものの動きを「~すること」といった名詞で表現したいことがあります。そんなときは動詞を不定詞に変えて使います。

会う約束をした

 

動名詞(~ing)と意味が同じじゃない?

そう思った人。ナイス気づきです。「~すること」という訳では不定詞と動名詞は同じですが、使うときのニュアンスが結構違います。⇒「動名詞とは

あとで具体例を示しますが、動名詞(~ing)は、動いている具体的な姿をイメージできるときに使います。つまり、今やっている最中や、すでにやったこと、習慣的にやっていることを表現するのに適しています。

動名詞

 

一方、不定詞は動いている姿を具体的にイメージせずに動作そのものを指すときに使います。つまり、まだやっていないこと、これからすること、するかもしれないことを表現するのに適しています。

不定詞

 

分かったような。分からないような。複雑な気持ちかも知れませんが、とりあえず先に進んで具体例を見ていきましょう。

動詞を不定詞に変えるときのルール

不定詞を作るときは、動詞の原形の直前に「to」を置きます。これだけで不定詞の出来上がりです。(・□・;)はやっ!

to+動詞の原形

 

名詞はS(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)のうちの何になれるか覚えているでしょうか。そうです。S、O、Cになれます。⇒「S、V、O、Cとは

SVOCになれる品詞の対応表

 

不定詞を主語(S)にして使ってみましょう。

To climb is difficult. 「登ることは難しい。」

「登る」が「登ること」になって主語としてい使われています。次は目的語(O)として使ってみましょう。

I want to climb. 「私は登りたい。」

「登ること」が文型SVOの目的語になっています。次は補語(C)として使ってみましょう。

My goal is to climb. 「私のゴールは登ることだ。」

「登ること」が文型SVCの目的語になっています。

富士山に登る

 

登る具体的な姿をイメージできる気がするんだけど動名詞でもいい?

具体的な姿とは、実際に行われて動いているイメージです。上記の文はまだ登ってないので不定詞を使うのが適切です。

「実際に行われて動いているイメージ」といっても、目で見たものでなければならないということではありません。例えば、友達から聞いた気になる女性の趣味を以下のように言ってもいいです。

Her hobby is climbing. 「彼女の趣味は登ることです。」

不定詞を使って名詞句を作る

動名詞と同じように、普通の文を不定詞を使った名詞句に変えることができます。実際にやってみましょう。以下の英文を読んで下さい。

I climb Mount Fuji without water. 「私は水なしで富士山に登る。」

これを不定詞を使った名詞句にすると以下のようになります。要するに、主語を取っ払い、動詞を「to 動詞の原形」にするだけです。(・□・;)はやっ!

不定詞を使った名詞節に変える

 

作った名詞句を主語として使ってみましょう。以下の英文を読んで下さい。

To climb Mount Fuji without water is difficult.

水なしで富士山に登ることは難しい。」

水無しで富士山に登るのは難しい

 

私たち日本人としては上記の文でいいと思いますが、アメリカ人はこのような主語が長い文が嫌いです。結論が分からずに長い説明を聞かされるのにイライラします。その理由については次の記事も参考にして下さい。⇒「形容詞とは

そこで利用されるのが形式主語と呼ばれる技です。まず名詞句をitに置き換えます。

It is difficult.

このitが形式主語です。次に名詞句を文の最後にくっつけて完成です。この名詞句は真主語と呼ばれます。

It is difficult to climb Mount Fuji without water.

水なしで富士山に登ることは難しい。」

日本語に訳すと全く同じ訳になりますが、「難しい」という結論を先に聞けるのでアメリカ人はイライラしません。

ついでに、目的語(O)として使う例も見ておきましょう。

I want to climb Mount Fuji without water.

「私は水なしで富士山に登りたい。」

補語(C)として使う例は以下になります。

My goal is to climb Mount Fuji without water.

「私のゴールは水なしで富士山に登ることだ。」

名詞句の形を変えずに主語、目的語、補語どれにでも使えました。

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不定詞という名前の理由

そもそも何で不定詞という名前なの?

「不定」は「定まっていない」という意味です。不定詞で定まっていないものといえば主語です。

例えば以下の文を読んで下さい。

It is difficult to climb Mount Fuji without water. 「水なしで富士山に登ることは難しい。」

この文を読んだだけでは誰が登るのが難しいか分かりません。つまり、動作する人(主語)が定まってないから「不定詞」呼ばれます。

混乱

 

「そんなんありかよ!」みたいな命名ですが、文科省から改名が発表されるのを期待しつつも、受け入れましょう。

ちなみに、誰にとって難しいのかを追加するには「for 人」を追加します。

It is difficult for me  to climb Mount Fuji without water. 「私にとって水なしで富士山に登ることは難しい。」

真主語は文の一番最後に置くルールなので、「for 人」は名詞句の前に置きます。また、「It is ~」の~に人の性格や特徴を表す単語が入る場合は「of 人」を置きます。

It was brave of you to climb Mount Fuji without water. 「水無しで富士山に登るとは勇敢だった。」

他にkind(親切な)、polite(礼儀正しい)などいろいろあるので探してみて下さい。

不定詞と動名詞のニュアンスの違い

以下の英文を読んで下さい。

I like eating apples.

I like to eat apples.

eatが不定詞か動名詞かの違いだけですが、伝わるニュアンスは結構違います。

冒頭で説明したように、動名詞は「今やっている最中や、すでにやったこと、習慣的にやっていること」のニュアンスが伝わります。すなわちI like eating applesは「リンゴが食べることが好き」を表現していることになります。

一方、不定詞は「まだやっていないこと、これからすること、するかもしれないこと」のニュアンスが伝わります。すなわち、I like to eat applesは「リンゴが食べたい。」を表現していることになります。

ピットがリンゴを食べる

動名詞を目的語にとれない動詞がある

動名詞を目的語にとれない動詞があります。

want(~したいと思う)、promise(~することを約束する)など、未来の行動に目を向けている動詞です。他にもたくさんあるので探してみて下さい。

確かに、これからやることなのに、すでにやっているニュアンスの動名詞を入れるのは違和感がありますね。

I want to eat apples. 「私はリンゴが食べたい。」

× I want eating apples.

不定詞を目的語にとれない動詞がある

不定詞を目的語にとれない動詞もあります。

enjoy(~を楽しむ)、finish(~を終える)など、やっていることに目を向けている動詞です。他にもたくさんあるので探してみて下さい。

確かに、やっていることなのに、まだやってないニュアンスの不定詞を入れるのは違和感がありますね。

I enjoyed eating apples. 「私はリンゴを食べることを楽しんだ。」

× I enjoyed to eat apples.

不定詞と目的語で意味がまったく変わる動詞に注意

以下の英文を読んで下さい。

I forgot eating apples. 「私はリンゴを食べたことを忘れた。」

I forgot to eat apples. 「私はリンゴを食べることを忘れた。」

ぬお!!

動名詞の場合は「食べた」、不定詞の場合は「食べなかった」、逆の事実になりました。

そうです。動名詞が出てきたら「今やっている最中や、すでにやったこと、習慣的にやっていること」、不定詞が出てきたら「まだやっていないこと、これからすること、するかもしれないこと」のニュアンスをイメージしながら読み解いていきましょう。

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