ダンボ30「ジャンボ夫人のいる留置所から帰る途中、ネズミがダンボを励ます」
ジャンボ夫人の留置場に行ったダンボたちが帰ってきました。
I know how you feel, Dumbo.
ネズミ「君がどう思っているかは知っているよ、ダンボ。」
疑問副詞のhowを使った間接疑問文です。
⇒「疑問副詞とは」
⇒「間接疑問文とは」
Iknowhow you feel.
「思う」という意味の代表的な単語にthinkがあります。thinkとfeelのニュアンスの違いについて現代英語語法辞典には以下のように記載されています。
think
考えをまとめたり、結論を導いたりするための知的な活動を含意し、頭や理性を働かせて考えることを意味する。あるいは心を働かせて「意見や考えを持つ」「思う」の意味で用いられる。前者の意味で進行形が可能なのに対し、後者の意味では通例、進行形は不可。
feel
感情的要素を含む語で、判断が事実でなく、感じ・感情によることを含意する。通例、進行形は不可。
suppose
thinkと比べて判断する根拠が乏しく、かく不確実なことを含意するが、判断する何らかの根拠が必ず存在する場合に用いられる。
引用元: 現代英語語法辞典(三省堂)
つまり、論理的要素が強いときはthink、感情的要素が強いときはfeelを使います。
But, you gotta pull yourself together.
ネズミ「でも、君は立ち直らなきゃならない。」
gottaはgot toの略で「~しなければならない」という意味です。
⇒「もう少し詳しく」
pull oneself togetherは「立ち直る」という意味です。
Butは通常、文頭に置いてはいけないというルールがあり、代わりにHoweverを使いますが、会話では気にせずにButから始める人は多いです。ちなみに、2つの文を従位接続詞のbutでつなげて、以下の文のように考えれば問題ありません。
⇒「等位接続詞butとは」
Iknowhow you feel, but yougotta pullyourself together.
What would your mother think of you, if she saw you crying like this?
ネズミ「もし、君のお母さんがこのように泣いている君をみたら、どう思うだろうね。」
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
if節の中では現在分詞を使った形容詞句(crying like this)がyouを修飾しています。
⇒「現在分詞とは」
この文のlikeは「~のように」という意味の前置詞で、like thisで「このように」という意味になります。
What do you think of~は「~をどう思うか」という意味です。
Remenber, you come of a proud race.
ネズミ「思い出して、君は誇り高き種族の子孫だ。」
この文のcome of~は「~の子孫である」という意味です。誇り高い種族とは象のことを言っています。
Why, you are a…Pachyderm and Pachyderms don’t cry.
ネズミ「ほら、君は…厚皮動物だ。厚皮動物は泣かない。」
この文のwhyは疑問詞ではなく間投詞です。驚きや承認を表すときに発します。「なぜ」と質問していると誤解しないように気を付けましょう。この文のwhyはどのようなニュアンスになるのか確認中です。
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)You are Pachyderm.
(B)Pachyderms don’t cry.
セリフの途中で「ア、ア、ア…」と言っているのは厚皮動物の単語を思い出そうとしていると考えられます。
What’s crying get you anyhow? Nothing but the hiccups.
※この文は現在確認中です。
ネズミ「泣くことで何が手に入るか?シャックリだけさ。」
Nothing but~は「ただ~だけ」という意味です。
hic..
ダンボ「ヒック」
シャックリの擬音語です。
There, you see?
ネズミ「ほら、分かった?」
この文のthereは「ほら」という意味の間投詞です。
you see?は「分かった?」とうい意味で、聞き手の理解を確認するときによく使います。
Well, ain’t nothing a little water won’t cure.
ネズミ「よし、少量の水が治さないものは何も無い。」
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、話を変えるときは「さて」など続く文によって解釈が異なります。先頭のWellの意味を正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、あまり深く考えず、何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。
ain’tは、am not、aren’t、isn’t、haven’tの短縮形です。
⇒「もう少し詳しく」
関係代名詞のwhichを使った形容詞節がnothingを修飾しています。ただし、この文のwhichは省略されています。
⇒「関係代名詞whichとは」
この文は主語のThereが省略されていると考えられます。省略しない場合は以下の文になります。
There isn’tnothinga little water won’t cure.