間接疑問文の使い方。文中に疑問文を組み込む。

2016年12月13日

本記事では間接疑問文について説明します。間接疑問文とは、文中に疑問文を組み込んだ文のことをいいます。

(A)私は知らない。

(B)ピットは何時に到着するだろうか。

AにBの疑問文を組み込むと「私はピットが何時に到着するか知らない。」となります。

間接疑問文

 

説明の便宜上、疑問文を組み込む文を「先頭文」と表現します。先頭文に使える動詞はknow(知っている)やask(質問する)などの、考えたり、聞いたりする動詞に限られているのが特徴です。理由は、意味の通じる文にするためです。

普通の疑問文を組み込む

はい、いいえで答えられる疑問文を組み込む場合はifまたはwhetherを利用します。手順を確認しながら実際に間接疑問文を作って見ましょう。以下のAの英文にBの疑問文を組み込みます。

(A)I don’t know. 「私は知らない。」

(B)Does he like apples? 「彼はリンゴが好きですか?」

①Bを肯定文に変更します。

He likes apples.

②Bの先頭にifを追加します。ifまたはwhetherを付けることで「~かどうか」という意味になります。

if he likes apples.

③Aの後ろにBを追加します。

I don’t know if he likes apples. 「彼がリンゴが好きかどうか私は知らない。」

これで間接疑問文の完成です。このように、間接疑問文を作るときは、もとの疑問文を肯定文に直して後ろにくっつけます。

下図のように、疑問文を肯定文にした文を名詞節として扱い、文型SVOのO(目的語)に配置しているのがポイントです。

間接疑問文

リンゴが好きかどうか知らない

疑問詞を使っている疑問文を組み込む

疑問詞を使っている疑問文からも間接疑問文を作ることができます。実際に作って見ましょう。以下のAの英文にBの疑問文を組み込みます。⇒「疑問詞とは

(A)I know. 「私は知っている。」

(B)What does he like? 「彼は何が好きなの?」

①BのWhat以下の文を肯定文にします。

What he likes.

②先ほどの例ではifまたはwhetherを文の先頭に追加しましたが、Bの先頭にすでに疑問詞があるのでそのままです。

What he likes.

③Aの後ろにBを追加します。

I know what he likes. 「彼が何を好きなのか私は知っている。」

普通の疑問文と同様に、肯定文に直した文のカタマリを名詞節として扱い、文型SVOのO(目的語)に配置しています。

間接疑問文

何が好きか知らない。

疑問文に疑問文を組み込む

先頭文が疑問文の場合もいつも通り間接疑問文を作れます。

(A)Do you know~? 「知っていますか?」

(B)What does he like? 「彼は何が好きなの?」

①BのWhat以下の文を肯定文にします。

What he likes.

②Bの先頭にすでに疑問詞があるのでそのままです。

What he likes.

③Aの後ろにBを追加します。

Do you know what he likes? 「彼は何が好きなのか知っていますか?」

注意点は文末の「?」です。これは先頭文の?です。Bの疑問文を肯定文にしても、Aは疑問文のままなので組み込んだときに文末に?を付ける必要があります。

主語や補語にできる

疑問文から作った名詞節は名詞として扱うことができます。名詞はS、V、O、Cのどれになれるか覚えているでしょうか。⇒「S、V、O、Cとは

SVOCになれる品詞の対応表

 

そうです。S、O、Cになれます。今までの例では全部O(目的語)に使っていますが、SやCとしても使うことができます。

以下はS(主語)として使う例です。

What he likes is important. 「彼が何を好きなのかは重要だ。」

以下はC(補語)として使う例です。

The secret is what he likes. 「秘密は彼が何を好きなのかです。」