不思議の国のアリス64「クローケーゲームはアリスに勝ち目がない。そんなとき、チャシャ猫が現れる。」
女王とアリスがクローケーゲームで勝負することになりました。女王のショットは成功。次はアリスの番ですが、邪魔されてボールを打つことができません。
( ) impossible.
女王「」
Of all the impossible「我慢できない。」かと思われますが、微妙に違って聴こえます。。
ちなみに限定詞と形容詞の語順は通常、「限定詞+形容詞+名詞」になりますが all theは例外です。all の後にthe や所有代名詞を置いて使うことができます。
All the people in the room were sleeping. 「部屋にいる全員が寝ていた。」
Do you want us both to lose our heads?
アリス「私たち二人とも頭を失いたいの?」
第5文型(SVOC)のセリフです。want O Cで「OにCしてもらいたい」という意味になります。
不定詞を使った名詞句が補語になっています。
⇒「不定詞とは」
Do you wantus bothto lose our heads?
usとbothが並んでいたことに違和感を感じた人、ナイス気づきです。これは「同格」という技で、名詞(名詞句)を2つ並べて、単語を補足したり言い換えたりする方法です。日本語でも同じように言い換えることがあります。例えば、「あの男、タカシはTOEICの満点を目指している。」の文では「あの男」と「タカシ」が並んでいます。
Uh-huh.
鳥「うん。」
※このセリフは確認中です。
(・□・;)首を失いたい?
Well, I don’t.
アリス「まあ、私は嫌よ。」
文頭に置くWellは色々な意味に解釈されます。何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。
チャシャ猫が現れましたね。
Uh, I say, how are you getting on?
チャシャ猫「ねえ、はかどっているかい?」
疑問副詞のhowを使った疑問文です。
⇒「疑問副詞とは」
get onは「乗る」という意味なので、how are you getting on?は「どんな感じで乗っている?」⇒「調子はどう?」「ご機嫌いかが?」「はかどってる?」という意味で使われます。
I sayは「ねえ」や「あのね」のように何かを伝えるときに相手の注意を引くときに使います。
Not at all.
アリス「いえ、まったく。」
否定文で使うat allは「少しも~ない」という意味になります。
「I’m not getting on at all.」 ⇒ 「not at all.」
Beg pardon?
チャシャ猫「何だって?」
pardonは聞き取れなかったことをもう一度聞きたいときに使うイメージがありますが、その他にも色々な意味で使われます。基本イメージは「許す」です。
セリフ | 意味 |
---|---|
I beg your pardon? Pardon me. | 迷惑をかけたことを謝る |
もう一度言ってもらえますかとお願いする | |
知らない人に声をかける | |
話の途中で何かするときにひと言 |
I said, “not at all".
アリス「いえ、まったく、と言ったの。」
Who are you talking to?
女王「誰に話しているの?」
疑問代名詞のwhoを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは」
talk to と talk with のニュアンスの違いについては次の記事を見て下さい。
⇒「talk toとtalk withの違い」
Oh, uh, a cat, Your Majesty. アリス「あ、ネコです。女王陛下」
Cat? Where? 女王「ネコ?どこ?」
There. Oh. アリス「そこに、あ。」
Oh, there he is again. アリス「あ、そこにまた現れた。」
場所を強調するために、there(あそこ)、here(ここ)は文頭に置くことが結構あります。その場合、後ろの文は倒置が発生して主語と述語動詞が入れ替わります。ただし、主語が代名詞の場合は倒置は発生しません。このセリフでは代名詞のheが使われているので倒置は発生していません。
I warn you, child.
女王「子供のあなたに警告しましょう。」
If I lose my temper, you lose your head! Understand?
女王「もし、私が激怒したら、あなたは頭を失うんだよ!わかった?」
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
lose one’s temperは「激怒する」という意味です。
loseを2つ置いて韻を踏んでますね。