不思議の国のアリス1「アリスとお姉さんが木のそばで勉強をしている」

2017年6月11日

英語の学習は楽しく続けられていますか?ストレスを溜めずに、遊び感覚でセリフを聴いて聴いて聴きまくりましょう。

ダンボの次は「不思議の国のアリス(1951年公開)」のセリフを解析します。この物語は、アリスという名前の少女が不思議の国を冒険し、そこに出てくるキャラクターやハプニングがとても面白くてだんだん目が離せなくなってくる物語です。それでは楽しんでいきましょう。

アリストお姉さんが木のそばで本を読んでいるところから始まります。

 

.. wanted leaders, and had been of late much accustomed to usurpation and conquest.

お姉さん「..リーダーを求めており、簒奪や征服に慣れてしまっていた。

始まった途端に難解な文章から始まりましたよ(・□・;)というのも、アリスのお姉さんが難しそうな本を音読しているシーンのためです。歴史の本を読んでいるようです。

誰か(市民っぽい)がリーダーを求めているから、自分たちの国が誰かに征服されるのに慣れていた。つまり、王が変わるのに慣れているような文章と考えられます。

簒奪(さんだつ)とは、地位の継承の権利を持たない人が、地位を奪取することをいいます。

be accustom to ~ は「~に慣れている」という意味です。~には名詞が入ります。

of lateは「最近」という意味です。

この文をもう少しシンプルに書くと以下になります。

They had been accustomed to usurpation and conquest.

「彼らは簒奪と征服に慣れていた。」

過去から過去のある時点まで、簒奪と征服に慣れている状態が続いていたことを表現するために、過去完了形を使っています。
⇒「過去完了形とは

 

 

Edwin and Morcar, the earls of Mercia and Northumbria, declared for him, and even Stigand…Alice.

お姉さん「エドウィンとモルカール(マーシアとノーサンブリアの伯爵)は彼に賛成の意志を表明し、そしてスティガンドでさえ、、、アリス」

コンマで挟まれた部分は エドウィンとモルカールを説明するための挿入句です。
⇒「挿入とは

この文のdeclare for~は「~に賛成の意志を表明する」という意味です。

そして、お姉さんが本を音読しているのをアリスが足で邪魔しました。よくやったぞ、アリス!

 

 

Hahaha, Oh, I’m listening.

アリス「フフ、あー、聞いてるよ。」

Hahahaは軽い感じの笑い声の擬音語です。

今この瞬間に聞いている印象にするために現在進行形を使っています。
⇒「現在進行形とは

 

 

And even Stigand, the Archibishop of Canterbury, agreed to meet with William and offer him the Crown.

お姉さん「そしてスティガンド(カンタベリーの大司教)でさえウィリアムに会って彼に王位を提供することに同意した。」

お姉さんが本の続きからまた読み始めました。アリスのキックの効果はいまいちだったようです。(・□・;)クソ!

先ほどの文と同じように、この文でも挿入が使われています。コンマで挟まれている箇所が挿入句です。
⇒「挿入とは

agree to~は「~することに同意する」という意味です。

この文の挿入句を削除すると、以下の文になります。不定詞を使った名詞句が目的語になっています。
⇒「不定詞とは

Stigandagreedto meet with William and offer him the Crown.

 

 

William’s conduct at first was mo..

セリフ「ウィリアムの最初の振る舞いは、、」

at firstは「最初の」という意味です。

花の冠攻撃がお姉さんにヒットしました。王といえば王冠。王位の提供とかけて、お姉さんに花の冠を投げたのかも知れませんね。

 

 

Alice. Will you kindly pay attention to your history lesson?

お姉さん「アリス。お願いだから、あなたの歴史の勉強に注意を払ったらどう?」

pay attention to~は「~に注意を払う」という意味です。

助動詞Willを疑問文にしてのWill you~?「~したら?」という聞き手の意思に問いかけています。
⇒「助動詞willとは

kindlyは普段は「親切な」「優しい」といった意味で使いますが、Will you~?やCan you~?などの依頼文で使うときは、please「お願いだから」と同じ意味になることがあります。このセリフは嫌味のようなお願いです。

っていうか、アリスの勉強だったんだ!?(・□・;)

 

 

I’m sorry, but how can one possibly pay attention to a book with no pictures in it?

アリス「ごめんなさい。でも、どうやったら絵の無い本に注意を払うことができるのかしら?」

この文は等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは

(A)I’m sorry.

(B)How can one possibly pay attention to a book with no pictures in it?

Aの文は謝るときの決まり文句です。

Bの文は疑問副詞のhowを「どのように~?」という意味で使った文です。
⇒「疑問副詞とは

このセリフのoneは不定代名詞のoneです。不特定の誰かを指しています。
⇒「不定代名詞oneとは

possiblyは疑問文で使うと「何とか」という意味になります。