ピーターパン1「静かな通りの角に住んでいるダーリング家の紹介」
本日から「ピーターパン(1953年公開)」のセリフを解析します。今回も英語のリズムの波に乗りまくります。
この物語は、ピーターパンという年を取らない少年と現実世界の子供たちが、ネバーランドという異世界を冒険する物語です。次々と起こる事件や、フック船長という悪者との戦いでスリルと興奮を楽しめます。
All this has happened before and it will all happen again, but this time it happened in London.
ナレーター「すべては以前に起き、これからも起こるでしょう。さて今回はロンドンで起きた出来事です。」
※このセリフは確認中です。
この文は等位接続詞のandとbutを使って以下の3つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)All this has happened before.
(B)It will all happen again.
(C)This time it happened in London.
Aの文は現在完了形を経験の意味で使っています。
⇒「現在完了形とは」
いきなり最初から疑問が沸きました。起きたことはすべて以前に起きたことなのだから、「すべては以前に起きた」という言い方に違和感を持ちました。気になるので確認しておきます。
butは「AしかしB」のように逆接の意味で使われるのが普通ですが、話を切り替えるのに使われることがあります。今までの話を打ち消して次に進めるイメージです。
I’m sorry to interrupt you, but let’s go for a drive.
「話が変わってわるいんだけど、ドライブに行こうよ。」
It happened on a quite street in Bloomsbury.
ナレーター「それはブルームスベリーの静かな通りで起きました。」
on a streetは「路上で」という意味です。
Bloomsburyはロンドンの地区の名前です。ちなみに下図の辺りです。
That corner house over there is the home of the Darling family, and Peter Pan chose this particular house because there were people here who believed in him.
ナレーター「あそこのあの角の家はダーリング家の家です。そして、そこにはピーターパンを信じている人たちがいるから、彼はこの特別な家を選びました。」
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)That corner house over there is the home of the Darling family.
(B)Peter Pan chose this particular house because there were people here who believed in him.
over thereは「あそこの」という意味です。
このセリフのthatは「あの~」という意味の指示代名詞です。
⇒「指示代名詞とは」
Bの文は従位接続詞のbecauseを使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞becauseとは」
Peter Panchosethis particular housebecause there were people here who believed in him.
副詞節の中では関係代名詞のwhoを使った形容詞節がpeopleを修飾しています。
⇒「関係代名詞whoとは」
believe in~は「~の存在を信じる」という意味です。
choseの活用に注意して下さい。
現在形 | 過去形 | 過去分詞 |
---|---|---|
choose | chose | chosen |
There was Mrs. Darling.
ナレーター「ダーリング夫人がいました。」
女性の名前を呼ぶときに頭につけるMiss(ミス)、Ms(ミズ)、Mrs(ミセス)の違いについては次の記事を確認して下さい。
⇒「Miss、Ms、Mrsの違い」
George, dear, do hurry.
ダーリング夫人「ジョージ、あなた、急いでね。」
この文のdearは「あなた」という意味の名詞です。
この文のdoは動詞hurryを強調するために置いています。本当に急いでほしい象の気持ちが伝わります。
ちなみに、「ダンボ」に出てくる象も「急いで」というときにdo hurry, dearと言ってます。
⇒「do hurry, dearのシーン」
We mustn’t be late for the party, you know.
ダーリング夫人「私たちはパーティーに遅れてはいけないのよ。」
be late for~は「~に遅れる」という意味です。
You knowを直訳すると「あなたは知っている」、この意味から派生して「ほら~」「~でしょ?」「~じゃん?」のような聞き手の同意を求めるときのフレーズとして使用されます。ちなみに、You seeも相手に何かを説明する前に言うことがあり、聞き手が知らない情報をこれからいうときにも使えます。
これから話す情報 | 先に言うこと |
---|---|
聞き手が既に知っている | You know You see |
聞き手はまだ知らない | You see |
Mrs. Darling believed that Peter Pan was the spirit of youth, but Mr. Darling..
ナレーター「ダーリング夫人はピーターパンを子供の精だと信じていました。でもダーリングのご主人は。。」
従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。
⇒「従位接続詞thatとは」
Mrs. Darlingbelievedthat Peter Pan was the spirit of youth.
Mary. Unless I find my cuff links, we don’t go to the party.
ジョージ「メアリー、カフスボタンを見つけない限り、私たちはパーティーに行くことができないよ。」
従位接続詞のunlessを使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞unlessとは」
cuff linkとは「カフスボタン」という意味です。カフスボタンとはYシャツの袖に付けるアクセサリーのことです。