不思議の国のアリス44「三月ウサギと狂った帽子屋に出会う。」
アリスはチャシャ猫に教えてもらった三月ウサギのところに行ってみることにしました。
How very curious.
アリス「何て興味深い。」
Howを使った感嘆文です。主語と動詞が省略されています。
⇒「感嘆文とは」
Howには「とても」という意味が含まれているので、通常Howのうしろにveryは付けませんが、興味深いことをさらに強調したいためかveryが置かれています。そして、これからの三月ウサギのシーンではなぜかveryが沢山使われています。
三月ウサギと狂った帽子屋が誕生日じゃない日を祝って歌っています。(歌詞の解析は無し)
No room. No room. No room. No vacancy. No room. No room, No room, No room!
ウサギと帽子屋「余地なし、余地なし、余地なし、空きなし、余地なし、余地なし、余地なし!」
There is no roomは「余地がない」という意味です。セリフではThere isを言わずにno roomだけ言っています。
このセリフのvacancyは「空き」という意味で、no vacancyで「空きがない」という意味になります。
But I thought there was plenty of room.
アリス「でも、余地は十分あると思ったわ。」
Butは通常、文頭に置いてはいけないというルールがあり、代わりにHoweverを使いますが、会話では気にせずにButから始める人は多いです。
従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただし、このセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
But Ithoughtthere was plenty of room.
Ah, but it’s very rude to sit down without being invited.
三月ウサギ「あー、でも招待されて無いのに座るなんてとても不作法だぞ。」
形式主語の文です。不定詞を使った名詞句が真主語です。
⇒「不定詞とは」
Ah, but it'svery rudeto sit down without being invited.
名詞句の中では動名詞を使った名詞句(being invited)が前置詞withoutの目的語になっています。
⇒「動名詞とは」
I’ll say it’s rude. It’s very very rude indeed.
帽子屋「そのとおりだ。とてもとても本当に不作法だ。」
I’ll sayは「そのとおりだ」と相手の意見に賛成するときのフレーズです。ちなみに、you’re rightも相手に賛同するセリフです。
⇒「You’re rightのシーン」
Very very very rude indeed.
ネズミ「とても、とても、とても本当に不作法だ。」
ネズミにも同じことを言われました。
Oh, I’m very sorry, but I did enjoy your singing, and I wondered if you could tell me..
アリス「あー、本当にごめんなさい。でもあなたたちの歌を楽しんだわ、そして、私に。。」
I’m sorryは相手に申し訳ない気持ちを伝えるときのフレーズです。sorryの前に強調語を置くことで謝罪の気持ちを強くすることができます。veryの他にもいろいろ置けます。
⇒「I’m very sorryの他」
等位接続詞のbutとandを使って以下の3つの文をつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは」
⇒「等位接続詞andとは」
(A)Oh, I’m very sorry.
(B)I did enjoy your singing.
(C)I wondered if you could tell me..
wander if~は不思議な気持ちを持ちながら「~かしら」という表現をするときに使いますが、「~してくれないかな?」と相手にお願いするときにも使います。間接疑問文なのでif節は肯定文になります。疑問形にしないように気を付けましょう。
I wander if you could help me. 「手伝ってくれないかな。」
三月ウサギの発言でセリフが途中で止まりましたが、歌を教えてほしいと言おうとしたのか、ミスターラビットについて聞こうとしたのかどちらでしょう。
I wondered if you could tell me how to sing the song. 「その歌の歌い方を教えてくれるかしら。」
I wondered if you could tell me where a White Rabbit is. 「白いウサギがどこにいるのか教えてくれるかしら。」
You enjoyed our singing?
三月ウサギ「俺たちの歌を楽しんだの?」
動名詞を使った名詞句が文の目的語になっています。ourは動名詞の意味上の主語です。
⇒「動名詞とは」
Youenjoyedour singing?