不思議の国のアリス16「ウサギを追いかけるために先に行きたいけど通してくれない」

2017年6月5日

アリスはゴムボールのように跳ねて踊る双子のトゥイードルに出会い、挨拶するのが道理だと注意されました。

 

Well, it’s been nice meeting you. Good-bye.

アリス「ああ、お会いできて嬉しかったです。さようなら。」

文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、譲歩するときの「なるほど」など続く文によって解釈が異なります。先頭のWellの意味を正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、あまり深く考えず、何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。

It’s been nice meeting youの「It’s」はIt is ではなくIt hasの略です。つまり現在完了形です。現在完了形にすることで楽しい時間が続いていた印象が伝わります。
⇒「現在完了形とは

It has been nice meeting you.「お会いできて嬉しかったです。」

現在完了形を使わずにwasを使って以下のように言う人もいます。意味は同じです。

It wasnice meeting you.「お会いできて嬉しかったです。」

主語+述語動詞を省略することもあります。

Nice meeting you. 「お会いできて嬉しかったです。」

一方、It’s nice to meet you.の「It’s」はIt isの略です。

It is nice to meet you.「お会いできて嬉しいです。」

主語+述語動詞を省略することもあります。

Nice to meet you. 「お会いできて嬉しいです。」

Nice to meet you.とNice meeting you.の違いは、to不定詞と動名詞の違いだけですが、伝わるニュアンスが大分違います。

to不定詞は「これからやる」ニュアンスが伝わり、動名詞は「すでにやった」ニュアンスが伝わります。すなわち、Nice to meet you.は初対面の人と出会ってすぐの挨拶で、Nice meeting you.は初対面の人とともに時間を過ごしたあとの別れぎわの挨拶になります。

to不定詞の動名詞のニュアンスの違いについては不定詞の記事も参考にして下さい。
⇒「不定詞とは

ややこしくなってきたので表にまとめます。

言うタイミングフレーズ
出会ってすぐIt's nice to meet you.
Nice to meet you.
出会ったあとの別れ際It's been nice meeting you.
It was nice meeting you.
Nice meeting you.

 

 

You’re beginning backwards.

人形「最初に戻って。」

 

 

Aye, the first thing in a visit is to say..

人形「はーい、訪問したら最初にすることは。。」

Ayeは「はい」という返事です。ただし、古めかしい表現なので普段Ayeは使わないほうがいいです。日本語で「へい」とか「あいよ」とか言う人がいたらおかしいのと同じです。

ちなみに海兵さんが言う「アイアイサー」はAye, Aye, Sirと書きます。

このあと最初にすることを歌に乗せて説明します。

 

そして二人が歌って踊りました。

 

How do you do and shake hands. Shake hands. Shake hands. How do you do and shake hands and state your name and business.

人形「はじめまして、そして、握手、握手、握手。はじめまして、握手、そして名前と用件を述べる。」

 

That’s manners.

人形「それがマナーだ。」

 

 

Really? Well, my name is Alice, and I’m following a white rabbit, so..

アリス「そうなの?はあ、私の名前はアリス、そして白いウサギを追っています、なので。。」

文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、諦めたときの「まあいいか」など続く文によって解釈が異なります。

この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは

(A)My name is Alice.

(B)I’m following a white rabbit

「so」と言いながらセリフを言い終わる前に立ち去ろうとしました。おそらく「so, I have to go now.」のようなことを言おうとしていたのでしょう。

 

 

No, you can’t go yet.

人形「いいや、君はまだ行けない。」

二人の素早さが凄いですね。

 

 

No, the visit just started.

人形「いいや、おしゃべりはまだ始まったばかりだ。」

 

I’m very sorry.

アリス「本当にごめんなさい。」

I’m sorryは相手に申し訳ない気持ちを伝えるときのフレーズです。sorryの前に強調語を置くことで謝罪の気持ちを強くすることができます。veryの他にもいろいろな単語が置かれます。どの単語の方が謝罪度が強いというのはあまり考える必要はありません。

意味フレーズ
本当にごめんなさいI'm awfully sorry.
I'm really sorry.
I'm so sorry.
I'm terribly sorry.
I'm truly sorry.
I'm very sorry.

 

 

Would you like to play “hide-and-seek" or “Button, button, who’s got the button"?

人形「"かくれんぼ"か"ボタン、ボタン、ボタンを持ったのは誰?"で遊ぶのはどうだい?」

How would you like to~?は「~するのはどうですか?」という意味です。
⇒「助動詞willとは

hide-and-seekは「かくれんぼ」のことです。

Button, button, who’s got the buttonは誰がボタンを手に持っているかを当てる遊びです。

 

 

No, thank you.

アリス「いいえ、結構です。」