不思議の国のアリス43「チャシャ猫がこの世界の人はたいてい狂っていると言ってアリスを怖がらせる。」
白いウサギを探しているなら、狂った帽子屋を尋ねた方がいいとチャシャ猫に言われました。
The Mad Hatter? Um, no, no, I don’t..
アリス「狂った帽子屋?いや、いや、私はダメ。。」
Mad Hatterといえば、狂人や薬の売人などのことを言いますが、この物語では「狂った帽子屋」になります。
Or there’s the March Hare in that direction.
チェシャ猫「または、こっちの方向に三月ウサギがいるよ。」
※このセリフは確認中です。
in that directionは「そっちの方向に」という意味です。
Uh, thank you. I think I shall visit him.
アリス「ありがとう。彼を訪ねてみようと思う。」
従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただし、このセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
Ithinkthat I shall visit him.
shallは「~になる。」という意味を追加する助動詞です。絶対にそうなる(そうする)というイメージになります。
⇒「助動詞shallとは」
Of course, he is mad too.
チャシャ猫「もちろん、彼も気が狂っているよ。」
このセリフのof courseは「当然」、「もちろん」という意味です。
⇒「of courseの使用上の注意」
つまり、三月ウサギも気が狂っているということです。
Oh, but I don’t want to go among mad people.
アリス「え、でも気の狂った人たちと付き合いたくない。」
不定詞を使った名詞句が目的語になっています。
⇒「不定詞とは」
Oh, but Idon’t wantto go among mad people.
go among~は「~と交わる(付き合う)」という意味です。
Oh, you can’t help that.
チャシャ猫「あー、それはどうしようもないね。」
can’t helpは「どうしようもない」という意味です。
例)I can’t help it. 「仕方がない。」
ちなみに、「cannot help but 原形不定詞」や「cannot help ~ing」は「~せずにはいられない」という意味になります。
I can’t help but love apples. 「リンゴを愛さずにはいられない。」
Most everyone’s mad here.
チャシャ猫「ここでは、たいていの人が狂ってるよ。」
mostは副詞として最上級を作るのに使うことが多いですが、形容詞として「たいていの~」という意味で使うことができます。
Most apples are red. 「大抵のリンゴは赤い。」
You may have noticed that I’m not all there myself.
チャシャ猫「君は気づいていたかも知れないが、私自身正常でない。」
mayは「~かもしれない」という意味を追加する助動詞で、「may have 過去分詞」にすると過去の時点での「~だったかも知れない」という意味になります。
ナイス気づきです。mayの過去形mightは過去形ではありますが、過去の意味にはならず「~かも知れない」の確率を下げた表現で使われます。このままでは「~だったかも知れない」という表現ができないので「may have 過去分詞」が誕生しました。
⇒「助動詞mayとは」
Youmay have noticedthat I’m not all there myself.
all thereは「正常で」という意味です。
Goodness. If the people here are like that, I must try not to upset them.
アリス「まあ、もしここにいる人たちがこんなだったら、彼らを動揺させないようにしなきゃ。」
間投詞のGoodnessは軽く驚いたときに発する言葉です。
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
主節では不定詞を使った名詞句(not to upset them)が目的語になっています。
⇒「不定詞とは」
If the people here are like that, Imust trynot to upset them.
try to~は「~しようとする」という意味です。
このセリフのlikeは「~のような」という意味の前置詞です。指示代名詞のthatを後ろに置いてlike that「あのような」という意味になります。
⇒「指示代名詞とは」