ピーターパン2「ダーリング家の子供たちのジョン、マイケル、ウェンディが登場」
ダーリング家の主人のジョージが、カフスボタンが見つからないとパーティーに行けないと言っています。
And if we don’t go to the party, I can never show my face in the office again, and if I can never.. Ouch!
ジョージ「もし、私たちがパーティーに行かなかったら、二度と会社に顔向けできない。そして二度と。。いてっ!」
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
過去形や現在完了形の文でneverを使うときは、そのまま「一度もない」というイメージで解釈すればいいので困らないですが、現在形や未来を表現する文で使う時は「一度もない」⇒「今後も一度もない」⇒「二度とない」という解釈になります。
ちなみにダンボに出てくる象が「顔向けできない」と言っているシーンもあります。
⇒「顔向けできないのシーン」
ohchは痛いときにとっさに声に出る間投詞です。
Well, Mr. Darling was a practical man.
ナレーター「おやおや、ダーリング家の主人は現実主義者です。」
文頭に置くWellは色々な意味に解釈されます。何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。このセリフのWellは、驚いたときの「おやおや」です。
The boys, however, John and Michael believed Peter Pan was a real person and made him the hero of all their nursery games.
ナレーター「しかし、ジョンとマイケルの二人の少年はピーターパンは本物の人間だと信じ、彼を子供部屋ゲームのヒーローにしていました。」
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)The boys, however, John and Michael believed Peter Pan was a real person.
(B)John and Michael made him the hero of all their nursery games.
howeverは接続副詞です。接続詞は文と文のあいだに置くという決まりがありますが、接続副詞は副詞を置ける位置に移動できるのが特徴です。
⇒「接続副詞とは」
「The boys」と「John and Michael」が並んでいることに違和感を感じた人、ナイス気づきです。これは「同格」という技で、名詞(名詞句)を2つ並べて、単語を補足したり言い換えたりする方法です。日本語でも同じように言い換えることがあります。例えば、「あの男、タカシはTOEICの満点を目指している。」の文では「あの男」と「タカシ」が並んでいます。
Aの文は従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただし、このセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
However, the boys John and Michaelbelievedthat Peter Pan was a real person.
Bの文は第5文型(SVOC)です。make O Cで「OをCにする」という意味になります。
⇒「文型とは」
Blast you, Peter Pan!
ジョン「このやろう、ピーターパン!」
Take that! Give up, Captain Hook, Give up?
マイケル「これでもくらえ!降参か、フック船長、降参か?」
take thatは相手と争っているときに、相手を脅すように「これでもくらえ!」という意味で使います。「あれを持って行け」ではないので覚えておきましょう。
Never! I’ll teach you to cut off me hand!
ジョン「まさか!お前に私の手が切られた思いを教えてやろう。」
第4文型(SVOO)のセリフです。teach O Oで「OにOを教える」という意味になります。
不定詞を使った名詞句が2つ目の目的語になっています。
⇒「不定詞とは」
I'll teachyouto cut off me hand!
cut off~は「~を切り取る」という意味です。
イギリスでは所有格のmyをmeと言う人がいます。地方の方言なので自分で使わないで下さい。豆知識として覚えておきましょう。
それにしても、足にフックをかけてタンスの上で転ばすとは、一歩間違えたら大怪我になりそうで怖いですね。良い子は真似をしないように。
Oh, no, John. It was the left hand.
ウェンディ「あら、ジョン。それは左手だったわよ。」
ジョンが右手にハンガーを持って、フック船長の手のフックに見立てていますが、フック船長のフックは左手なので、その間違いを指摘しました。
ちなみに、ディズニーのフック船長のフックは左手ですが、原作のフック船長は右手がフックです。
Oh, yes. Thank you Wendy.
ジョン「あ、そうだった。ありがとう、ウェンディ」
ジョンはハンガーを左手に持ち替えました。