前置詞between、among、within、before、till、untillの使い方。時間や数値、場所の範囲を表現する。

2017年8月8日

この記事では前置詞のbetween、among、within、before、till、untillについて説明します。前置詞とは何かについては次の記事を参照して下さい。
⇒「前置詞とは

between(あいだ)

betweenの基本イメージは「あいだ」です。人や物、時間や数値のあいだを表現します。

The vending machine was installed between the barber and Pit’s house.

「自動販売機が床屋とピットの家のあいだに設置された。」

家のあいだに自動販売機がある

 

betweenは2つのもののあいだに使い、3つ以上の場合はamongを使うと昔習いましたが、実際は3つ以上のあいだでも使われます。ポイントはbetweenは人や物の1つ1つを意識していることです。

Vending machines were installed between the vegetable store, the barber and Pit’s house.

「八百屋と床屋とピットの家のあいだに自動販売機が設置された。」

挟むものをandで挟まなくても、以下の文のように書いてもいいです。

Vending machines were installed between buildings.

「家のあいだに自動販売機が設置された。」

家のあいだに自動販売機が設置された

 

物理的なもののあいだだけでなく、時間や数値などのあいだも表現できます。

Price of apples fluctuates between 100 yen and 200 yen.

「リンゴの価格は100円から200円のあいだで変動する。」

The final game of the baseball will be held between July 1 and July 7.

「野球の決勝戦が7月1日から7月7日のあいだで行われる。」

among(あいだ)

amongの基本イメージはbetweenと同じ「あいだ」です。betweenは1つ1つを意識しながら「あいだ」を表現するのに対し、amongは1つ1つは意識せずに集団の中での「あいだ」を表現するという大きな違いがあります。ごちゃごちゃと固まっている中に入り混じっているニュアンスになります。

It is easy to find Taro among the birds.

「鳥たちの中からピットを見つけるのは簡単だ。」

なお、amongは具体的に1つ1つを意識しないものを指すのでamong 100 yen and 200 yenのようにamong A and Bという使い方はできません。amongの後には複数形の単語が1つ置かれるだけです。

ピットが鳥に囲まれている

within(以内)

withinの基本イメージは「以内」です。場所や時間の「以内」を表現します。

betweenの違いは、betweenは「間」を表すので区切れとなる点が必ず2つ存在します(囲まれた領域内)。一方、withinは「〜以内」ですので点は1つです(その点を超えないもの)。

The pet shop is within 100 feet from Pit’s house.

「ペットショップはピットの家から100フィート以内にある。」

The pet shop is within a minute walk from Pit’s house.

「ペットショップはピットの家から徒歩1分以内の場所にある。」

100フィート以内にペットショップがある

before(以前)

beforeの基本イメージは以前です。「before 名詞」がさす時点より以前のことを表現します。

Taro went to the pet shop to see a dog before closing time.

「太郎は閉店時間前にペットショップに犬を見に行った。」

物理的に前にあることを表現することもできます。

Taro stood before the show window of the pet shop.

「太郎はペットショップの陳列窓の前に立った。」

しかし、物理的に前にあることを表現するときはbeforeよりもin front ofが使われることが多いです。beforeは時間的な前を表現するのによく使うため誤解のもとになるので、物理的な前にはin front ofを使うのをお勧めします。

ちなみに、物理的な前のbeforeは以下の文のような偉大なものを表現するのに使うことが多いです。

The Pope stood before the altar.「法王は祭壇の前に立った)

ちなみに、beforeの反対はafterです。
⇒「前置詞afterとは

また、beforeは従位接続詞として使うこともできます。
⇒「従位接続詞beforeとは

閉店時間前に犬を見に行く

till、until(継続)

till、untilの基本イメージは継続です。「until 名詞」「till 名詞」がさす時点までやり続ける文になります。ゆえに、述語動詞には動作を継続する意味を持つ動詞が置かれます。

untilが示す終了時点まで主節はやり続ける

Taro was gazing at the dog at the pet shop until the closing time.

「太郎は閉店時間までペットショップで犬を見ていた。」

ちなみに、till、untilは従位接続詞として使うこともできます。
⇒「従位接続詞till、untillとは

閉店までペットショップにいる