不思議の国のアリス58「道が消え、もうここから出ることが出来ないと悟り、悲しくなる。」
タルジーの森で道を見つけたアリスは、家に帰れるかも知れないと思って道を急いでいると奥に何かを見つけました。
Oh dear. Now I..Now I shall never get out.
アリス「ああ、もう、もう二度と外に出られないわ。」
Oh dearは、驚いたとき、悲しいとき、失敗したときなどに使うセリフです。残念な感情を持ちながら言うことが多いです。Dear meも同じ意味で使います。
⇒「Dear meのシーン」
shallは「~になる。」という意味を追加する助動詞です。絶対にそうなる(そうする)というイメージになります。
⇒「助動詞shallとは」
このセリフのget outは「外に出る」とうい意味です。
Well, when.. When one’s lost, I, I suppose it’s good advice to stay where you are until someone finds you.
アリス「えっと、道に迷ったとき、誰かが見つけてくれるまでその場所にいろといういいアドバイスがある。」
従位接続詞のwhen「~のとき」を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞whenとは」
主節では従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただしこのセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
When one’s lost, Isupposethat it’s good advice to stay where you are until someone finds you.
that節の中は形式主語の文です。to不定詞を使った名詞句が真主語です。
⇒「不定詞とは」
不定詞句の中では従位接続詞のuntil「~まで」を使った副詞節(until someone finds you)が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞untillとは」
不定詞句の中の主節では関係副詞のwhereを使った名詞節(where you are)が文の目的語になっています。
先行詞が無いことに違和感をもった人、ナイス気づきです。関係副詞はwhen、where、why、howなどのことですが、これを見ただけで時、場所、理由、方法など何のことを言おうとしているのかが分かるので先行詞を省略してしまうことがあります。
⇒「関係副詞whereとは」
But.. But who’d ever think to look for me here?
アリス「でも、でも、一体誰が私がここにいることを期待すると思うの?」
疑問代名詞のwhoを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは」
to不定詞を使った名詞句が目的語になっています。
⇒「不定詞とは」
who'd ever thinkto look for me here?
who’dはwho wouldの略です。
このセリフのlook for~は「~を期待(予期)する」という意味です。
このセリフのeverは「一体」という意味です。everを使うことで肯定文を否定文のような意味にすることができます。「誰が私がここにいると思うの?」⇒「誰も思わない。」
Hmm.. Good advice. If, If, If, If I’d listened earlier, I wouldn’t be here.
アリス「んー、いいアドバイスだわ。もし、もし、もし、もし、もっと早く聞いていれば、わたしはここにはいなかった。」
仮定法のセリフです。
I’dの後ろが過去分詞listenedになっているので、過去完了形であることがわかります。ゆえに、過去のある時点について「あのとき~だったらなぁ」と表現していることになります。
⇒「仮定法とは」
hmmは考えているときや、悩んでいるときに出る言葉です。
But.. But that’s just the trouble with me.
アリス「でも、でも、それこそが私の問題だ。」
that’s (just) the troubleは「それがまさに問題だ。」という意味です。
I give myself very good advice, but I very seldom follow it.
アリス「私はとてもいいアドバイスを自分自身に与えるけど、めったにそれに従わない。」
等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは」
(A)I give myself very good advice.
(B)I very seldom follow it.
Aの文は第4文型(SVOO)です。give O Oで「OにOを与える」という意味になります。
seldomでも「めったに~ない」という意味なのに、veryでさらにそれを強調しています。
そして、アリスが歌い始めます。