ピーターパン28「スミーはフック船長の髭を剃るはずが、首を切り落としてしまったと思いこむ」
部下のスミーがフック船長の髭を剃っています。
Now, why don’t we put to sea, see?
スミー「さて、出港してはどうですか?」
疑問副詞のwhyを使った疑問文です。Why don’t we~?で「~したらどうですか?」という提案の意味になります。
⇒「疑問副詞とは」
put to seaは「出港する」という意味です。
seeは「見る」という以外にも「わかった」という意味で使われる場合があります。例えば、相手の話を聞いて理解したときに言う「I see.(わかった)」などがあります。このセリフではseeのイントネーションを上げて「分かる?」という疑問文にしています。
Leave Never Land.
スミー「ネバーランドを離れる。」
Forget Peter Pan. There now.
スミー「ピーターパンを忘れる。よしよし。」
there nowは「さあさあ」や「まあまあ」のような相手をなだめなるときに言います。
⇒「よしよしのシーン」
We’d all be a lot happier, not to mention a lot healthier.
スミー「私たちは皆もっと幸せになるでしょう。健康になるのは言うまでもありません。」
比較級を用いて今よりも幸せ、健康になることを表現しています。比較級の前に程度を表す副詞のa lotを置いています。
⇒「比較級とは」
not to mentionは「言うまでもなく」という意味です。
つまり、「出港してネバーランドから離れる」⇒「今よりももっと幸せに、健康になる。」
Captain? Oh dear! I’ve never shaved him this close before.
スミー「船長?おー!こんなに剃ってしまったのは初めてだ。」
現在完了形を経験の意味で使っています。neverを使って「一度も~ない」という意味になります。
⇒「現在完了形とは」
この文は第5文型(SVOC)です。shave O C で「Oを剃ってCにする」という意味になります。
Now, don’t worry, captain.
スミー「まあ心配しないで、船長。」
Nowは「さて」、「では」などの意味で話を切り替えるときに、文頭に置くことがあります。
It must be somewhere about.
スミー「この辺りにあるに違いない。」
このセリフのaboutは「周囲に」という意味の副詞です。
助動詞mustを「~に違いない」という意味で使っています。mustの後ろにbeがきたら、「~に違いない」という意味で使われることがほとんどです。
⇒「助動詞mustとは」
Get up, you idiot!
フック船長「起きろ、馬鹿もの!」
このセリフのget upは「起き上がる」という意味です。
Aye, aye, sir.
スミー「アイアイサー」
アイアイサーは海兵さんがよく言う言葉で、「了解しました!」のような意味です。
Ayeは「はい」という返事です。ただし、古めかしい表現なので普段Ayeは使わないほうがいいです。日本語で「へい」とか「あいよ」とか言う人がいたらおかしいのと同じです。sirは目上の男の人を丁寧に呼ぶときに使います。
Oh! I found it, captain. Good as new.
スミー「お!見つけました、船長。新品同様です。」
good as newのasは「~のように」という意味の前置詞で、「新品のような商品」⇒「新品同様」という意味になります。
Why, you blithering blockhead!
フック船長「お前は途方もない間抜けだ!」
このセリフのwhyは疑問詞ではなく間投詞です。驚きや承認を表したり、「えっと」のように考えているときの表現に使います。
Peter Pan ahoy!
海賊「ピーターパンだぞ。おーい!」
仲間の海賊がピーターパンを見つけたようです。