疑問代名詞who、what、whichの使い方。名詞の答えを聞きたいときの疑問文を作る。
本記事では疑問代名詞について説明します。人に質問するときに、はい、いいえ以外の答えを聞きたいことがあります。
質問「あの人、誰?」
回答「となりの村のモンペチだよ。」
このような、誰?、何?、どっち?などの名詞の答えを聞きたいときに利用するのが疑問代名詞です。
who「誰」
whoは人の名前を答えに期待するときに利用します。whoを使った疑問文を作る手順を説明するので、実際に作ってみましょう。以下の英文を読んで下さい。
He is Pit. 「彼はピットです。」
①質問したい名詞をwhoに変えます。今回の例ではピットの名前をwhoに変えて以下のようにします。
He is who.
②whoを英文の先頭に移動します。
Who he is.
③who以外の英文を疑問文に変えます。
Whois he? 「彼は誰?」
これで疑問代名詞を利用した疑問文の完成です。上記の3ステップなのでシンプルですね。be動詞を使った疑問文の答え方は、疑問文の主語とbe動詞を使って以下のように答えます。
He is Pit. 「彼はピットです。」
いくつか練習してみましょう。以下の英文を、誰がリンゴを食べたのかを質問する文に変えて下さい。
Pit ate the apple. 「ピットがリンゴを食べた。」
①質問したい名詞をwhoに変えます。
Who ate the apple.
②whoを英文の先頭に移動します。今回の例ではすでに文の先頭にあるのでそのままです。
Who ate the apple.
③who以外の英文を疑問文に変えます。今回の例では主語が無くて順番の変えようがないので、単語の順番はそのままで後ろに?を追加します。
Who ate the apple? 「誰がリンゴを食べたの?」
一般動詞を使った疑問文の答え方は、do(三人称はdoes、過去形はdid)を用いて以下のように答えます。
Pit did. 「ピットです。」
次の訓練です。以下の英文を、誰にリンゴをあげたのかを質問する文に変えて下さい。
You gave Pit an apple. 「あなたはピットにリンゴをあげた。」
この文は第4文型(SVOO)です。⇒「文型とは」
この文型のまま疑問詞を使った疑問文に変えると、どこがwhoに変わっているのか疑問文から判断できなくなるので第3文型に変えてから疑問文を作成します。上記英文を第3文型に変えると以下になります。
You gave an apple to Pit. 「あなたはピットにリンゴをあげた。」
①質問したい名詞をwhoに変えます。
You gave an apple to who.
②whoを英文の先頭に移動します。
Who you gave an apple to.
③who以外の英文を疑問文に変えます。
Who did you give an apple to? 「あなたは誰にリンゴをあげたのですか?」
Pit. 「ピットです。」
目的語について聞くときは、whoの目的格のwhomを使うのが遠い昔の決まりでしたが、現在では改まった感じが強いので、whoを使うのが普通になっています。
意味 | 主格 | 所有格 | 目的格 |
---|---|---|---|
誰 | who | whose | whom who |
疑問代名詞を使って疑問文を作る手順を説明してきましたが、日常的な会話をするときに、頭の中で①②③の手順を行って疑問文を作ってから話すわけではありません。①②③の手順は疑問代名詞を理解するためのものと考えて下さい。会話では最初にWhoと言い、そのあと、相手に伝わるような疑問文を言う流れになります。
what「何」
whatは人以外のものの名前を答えに期待するときに使います。疑問文の作り方はwhoと同じです。
実際に疑問文を作ってみましょう。以下の英文を使ってピットが何を食べたのかを質問する文を作って下さい。
Pit ate the apple. 「ピットがリンゴを食べた。」
①質問したい名詞をwhatに変えます。
Pit ate what.
②whatを英文の先頭に移動します。
What Pit ate.
③what以外の英文を疑問文に変えます。
What did Pit eat? 「ピットは何を食べましたか?」
Apple. 「リンゴです。」
which「どちら」
whichは限られたものの中から答えを選んで欲しいときに使います。人、物どちらの疑問文でも使うことができます。疑問文の作り方はwho、whatと同じです。
実際に疑問文を作ってみましょう。以下の英文を使ってピットが何を食べたのかを質問する文を作って下さい。
Pit ate the apple. 「ピットがリンゴを食べた。」
①質問したい名詞をwhichに変えます。
Pit ate which.
②whichを英文の先頭に移動します。
Which Pit ate.
③which以外の英文を疑問文に変えます。
Which did Pit eat? 「ピットはどちらを食べましたか?」
This one. 「こちらです。」
選択肢を明確にして答えてもらいたい場合は、以下の英文のようにします。
Which did Pit eat, the orange or the apple? 「ピットはどちらを食べましたか?オレンジ?リンゴ?」
The apple. 「リンゴです。」
疑問に思う気持ちを強調する
疑問代名詞の後ろにeverを付けて、疑問に思っている度合いを強調することができます。「一体~」のような切羽詰まったようなニュアンスが伝わります。「on earth」や「in the world」をつけて強調する場合もあります。
Who ever ate the apple? 「一体誰がリンゴを食べたの?」
What ever did Pit eat? 「ピットは一体何を食べたの?」
Which ever did Pit eat? 「ピットは一体どっちを食べたの?」
この文のeverは「一体」という意味の副詞です。疑問詞とeverをくっつけて1つの単語として書いてもいいです。
Whoever ate the apple? 「一体誰がリンゴを食べたの?」
Whatever did Pit eat? 「ピットは一体何を食べたの?」
Whichever did Pit eat? 「ピットは一体どっちを食べたの?」
くっついている場合は、複合関係代名詞と単語のスペルが同じになるので誤解しないように注意しましょう。。
⇒「複合関係代名詞とは」
実際のセリフ
項目 | シーン |
---|---|
ever | Whatever shall we do? 一体どうすればいいんだ? |
in the world | what in the world was that? 一体何なの? |