本記事では前置詞のon、over、up、aboveについて説明します。前置詞とは何かについては次の記事を参照して下さい。
⇒「前置詞とは

on(接触)

onの基本イメージは「接触」です。onを使った以下のような英文を最初に習った人もいるのではないでしょうか。

There is an apple on the table.

「テーブルの上にリンゴがある。」

There is an apple on the table.

 

上記文を連呼しまくったせいか、onは上に乗っていることを表現するために使うイメージがなかなか頭から離れません。しかし、onは接触していることを表現する前置詞なので、テーブルの上に限らず、壁でも床でも天井でも、接触していればどこでも使うことができます。

英文法 前置詞onは接触を表す

on(身に着ける)

接触のイメージをもとに、身体に身に着ける表現で使えます。

Taro put the cap on his head.

「太郎は帽子を頭に被った。」

Taro carried a rucksack on his back.

「太郎は背中にリュックサックを背負った。」

Taro put on his shoes.

「太郎は靴を履いた。」

太郎が帽子と靴とリュックサックを身に着けた

on(依存)

接触しているイメージから、心理的に依存している状況を表現するときにも使われます。子供が親にくっついて離れないのも「接触」と「依存」に近いものを感じますね。

Pit depends on Taro for homework.

「ピットは宿題を太郎に頼っている。」

Pit relies on Taro for homework.

「ピットは宿題を太郎に頼っている。」

ちなみに、depend on~と、rely on~は両方とも「~に頼る」という意味ですが、rely on~は目的が絶対達成されるという確信があるときに使います。

depend on~は物を目的語にして「~次第だ」という意味で使うことも多いです。

Our victory depends on the weather.

「私たちの勝利は天候にかかっている(天候次第だ)。」

てるてる坊主

on(最中)

「接触している」⇒「くっついたまま」というイメージから派生して、「~中(最中)」という継続中の動作を表現することにも使われます。

A new globe is on sale.

「新しいグローブが発売中だ。」

Taro went shopping on the way home.

「太郎は帰る途中に買い物に行った。」

on(話題、目的)

接触しているイメージから、携わっている話題や行動の目的を表現するのにも使われます。

Taro will go on a trip next week.

「太郎は来週、旅行に行く。」

Taro went to his company on urgent business.

「太郎は急用で会社に行きました。」

話題「~ついて」の意味でonを使うときは論文や記事などのフォーマルなものに対して使います。日常的な話題ではaboutを使いましょう。

Taro wrote a paper on apple and health.

「太郎はリンゴと健康に関する論文を書いた。」

They talk about traveling.

「彼らは旅行について話した。」

ピットが論文を書く

on(日付、曜日)

時間に接触しているイメージから日付や曜日を表現するのに使われます。なお、onは期間を表現することはできません。

We'll play baseball game on July 15.

「私たちは7月15日に野球の試合をする。」

We'll play baseball game on Saturday.

「私たちは土曜日に野球の試合をする。」

on 日付

on(接近)

川、道路、線路のような線上のものにonを使うと、川沿い、道路沿い、線路沿いの表現になります。

My house stands on the river.

「私の家は川に面している。」

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over(~の真上)

overの基本イメージは「~の真上」です。

The drone is over Taro.

「ドローンが太郎の頭上にいる。」

ドローンが頭上を飛んでいる

 

上の位置にあるだけでなく、飛び越えるような躍動感を感じさせてくれることもある前置詞です。

Pit jumped over Taro.

「ピットは太郎を飛び越えた。」

前置詞overのイメージ

 

上空を何かが通り過ぎていく様子を表現できます。

The airplane flew over his head.

「飛行機が頭上を飛んで行った。」

頭上を飛行機が通り過ぎていく

 

数値的な超えるも表現できます。

Pit's parents are over fifty years old.

「ピットの両親は50歳を超えている。」

Pit is over 30 kilos.

「ピットは30キロを超えている。」

30キロを超える

 

越えるものに接触しても大丈夫です。障害物をよじ登って物理的に越える表現にも使えます。

Pit got over the obstacle.

「ピットは壁を乗り越えた。」

壁を乗り越える

 

物体が何かを越えている表現にも使えます。

There is a bridge over the river.

「川に橋が架かっている。」

川に橋が架かっている

over(覆う)

超えるイメージが覆いかぶさるイメージに変化し、物を覆いかぶせる表現で使えます。

Taro pulled a blanket over his head.

「太郎は毛布を被った。」

He spread a sheet over the table.

「太郎はテーブルの上にシートをひいた。」

on the tableの場合とどう違うの?

onは机の上に置く、そして机にはまだスペースがあるニュアンスになり、over は「かぶせる」というニュアンスを持っているので、シートがテーブルをはみ出てしまうほどの大きさのイメージを読み手に与えます。

頭に毛布を被る

over(~間ずっと)

覆いかぶさっているイメージから派生して「~の間ずっと」という表現で使うことができます。期間を覆いかぶしているような感じがしますね。

Pit is writing a paper over the last few days.

「ピットはここ数日間ずっと論文を書いている。」

ピットが論文を書き、太郎は毛布をかぶる

over(~に関して)

ものをぐるっと囲うようなイメージをもとに、「~に関して」という表現で使うことができます。aboutよりも隅々全体を意識している感じが伝わります。

例えば「talk about~」は話し合って結論を出すまでの思いは伝わってきませんが、「talk over~」では隅々まで話し合って結論を出すような思いが伝わってきます。

They talked about apples.

「彼らはリンゴについて話し合った。」

They talked over the virtue of apples.

「彼らはリンゴの効能について論議した。」

リンゴについて話し合う

up(~の上へ)

upの基本イメージは「~の上へ」です。運動の方向として使うことが多いです。ちなみに、逆方向の「下へ」はdownです。

Taro climbed up the wall.

「太郎は壁を登った。」

太郎が壁を登る

 

垂直方向の上下に限らず、「川の上流をup、下流をdown」、「都会の方向をup、田舎の方向をdown」、「向かってくるのをup、遠ざかっていくのをdown」「海岸から内陸の方向をup」のように水平方向の表現でdownを使うことができます。中心的な存在に向かう方向をup、離れる方向をdownとイメージしましょう。

Taro went up a river.

「太郎は川をさかのぼった。」

また、上下関係無しに「~沿って」という意味で使うこともあります。

Pit drove up the road. 「太郎は道に沿って運転した。」

車に乗って球場に向かう

 

北をup、南をdownと表現することもあります。地図の上は北、下は南のイメージからきています。

Pit drove down the road.

「ピットは道を南下した。」

北がup、南はdown

above(~より上に)

aboveの基本イメージは「~より上に」です。相対的に見て、対象物より上にあることを表現するのに使います。ちなみに、aboveの反対はbelow(~より下に)です。

An apple is above the orange.

「リンゴがオレンジより上にある。」

リンゴがオレンジより上にある

 

物体の位置だけでなく、年齢、順位、文章の行、点数、気温など相対的な高さがイメージできるものなら何でも表現できます。

The ranking of the Apple Giants is above the Orange Eagles.

「アップルジャイアンツの順位はオレンジイーグルスより上だ。」

野球トーナメント結果表

 

上空にあるものを表現するとき、over、aboveどちらも使えますが、aboveは対象物との距離がかなり遠くのニュアンスになります。また、overは「真上」というニュアンスが強いですが、aboveには真上のニュアンスはないです。

The drone is over you.

「ドローンが君の真上にいるよ」

The drone is above you.

「ドローンが君のはるか上にいるよ」

繰り返しますが、上空にあるものを表現するときのaboveははるか上です。

以下の動画はコウノトリが「Or straight from heaven up above. (お空よりずっと高いところにある天国から直接来ました)」と言うシーンです。スケールを超える高さですね。

 

以下の動画はネズミが「Up above the world you fly(世界の上を飛んでいる)」と言うシーンです。スケールがが大きいですね。

 

ちなみに、よく使うabove allは、「すべてより上」⇒「何にもまして」という意味です。

まとめ

以上、本記事では上を連想する前置詞の、on、over、up、aboveを説明しました。下表はまとめです。

前置詞 概要
on
基本イメージ「接触」
上に乗っているだけに限らず、壁でも天井でも接触しているものを表現できる。派生イメージは、着用、依存、最中、話題、目的、日付、接近
over
基本イメージ「~の上に」
ただ上の位置にあるだけでなく、飛び越えるような躍動感を感じさせる。派生イメージは、覆う、~の間ずっと、~に関して
up
基本イメージ「~の上へ」
運動の方向を表すことが多い。垂直方向の上に限らず、川の上流、都会の方向、自分に向かってくる方向、~に沿って、など水平方向にもupが使える。
above
基本イメージ「~より上に」
相対的に対象物より上にあることを表現する。物体の位置だけでなく、年齢、順位、文章の行、点数など相対的な高さがイメージできるもを表現できる。
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