ダンボ34「寝ているダンボとネズミをカラスたちが発見する」
朝が来ました。カラスたちが木の上で何かを見つけたようです。
Well, look here. Look here.
カラス「まあ、これ見て。これ見て。」
命令文です。木の上にいるカラスが下を指さして「これ見て」と言っています。hereと言っていることから、比較的近くのものを指していると予想できます。
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、話を変えるときは「さて」など続く文によって解釈が異なります。先頭のWellの意味を正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、あまり深く考えず、何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。
My, my. Why, this is most irregular.
カラス「まあ、まあ、おや。これは最もイレギュラーだ。」
mostを使った最上級の文です。
⇒「最上級とは」
myは通常「私の~」という意味で使いますが、安心したとき、驚いたときに言う「やれやれ」や「まあ!」のような意味の間投詞として使われることがあります。
この文のwhyは疑問詞ではなく間投詞です。驚きや承認を表すときに発します。
Well, I just can’t believe my eyes.
カラス「まあ、自分の目が信じられない。」
justは直後の単語を強調します。この文ではjustの後ろにcan’tがあるので、信じられないという気持ちを強めていることになります。
Dead, is they?
カラス「死んでないよね?」
They dead, is they?と言っているように聴こえますが、deadは形容詞または副詞なのでこれだと述語動詞がなくて変ですね。ネイティブに聴いてみてもらったところ、なまりが強いと言っていました。
is they?の部分は付加疑問文です。聞き手の意見や同意を求めています。
⇒「付加疑問文とは」
No, dead people don’t snore… or do they?
カラス「ああ、死んでいる人はいびきをかかないよ。それともするのか?」
等位接続詞のorを使って以下の2つの文を「AそれともB」の意味でつないでいます。
⇒「等位接続詞orとは」
(A)No, dead people don’t snore.
(B)do they?
「死んでないよね?」の質問に対して「No」と答えているのに、日本語訳は「はい」になっているのを不思議に思った方は付加疑問文の記事をみて下さい。
⇒「付加疑問文とは」
what’s all the ruckus?
カラス「何の騒ぎだ?」
人が集まって騒いでいるときに現れた人が言う言葉です。allを付けない人もいます。
似ている表現にWhat’s going on?「何事だ?」というのがあります。
⇒「What’s going on?のシーン」
Come on. Step aside, brother.
カラス「ほらほら、脇によって、相棒たち。」
come onは「こっちに来い」という意味以外にもいろいろな意味で使われます。このセリフは聞き手にお願いするときのcome onです。
step asideは「脇に寄る」という意味です。
brotherは実の兄弟の他にも、同僚や仲間の呼称にも使います。
Uh, what’s cooking around here?
カラス「この辺りで、どうしたのかね?」
疑問代名詞のwhatを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは」
What’s cooking?は「どうしたの?」と様子を聞くフレーズです。友達に会ったときの「調子はどう?」という挨拶にも使われます。
これは日本人が勘違いしやすいフレーズです。cookingといえば料理と思うのは当然なので無理もありません。今晩の料理を答えないようにしましょう。
around hereは「この辺りで」とうい意味です。
What’s the good news? What’s the frying boy?
カラス「いい知らせって何?飛ぶ少年って何?」
疑問代名詞のwhatを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは」
You look down near, brother.
カラス「下を見てみなよ、相棒」
命令文です。命令する相手を明確にしたいときは主語を省略しないことがあります。
⇒「命令文とは」
And prepare yourself for a shock.
カラス「それと、ショックを受ける覚悟をしておけ。」
prepare oneself for~は「~の覚悟をする」「~の準備をする」とうい意味です。つまりこの文は「ぶったまげるぞ」と聞き手に警告しているセリフです。
何と、木の上にダンボが寝ています。