不思議の国のアリス5「ウサギを追いかけてアリスが穴に入る」
アリスが追いかけたウサギは穴の中に入っていきました。
My, What a peculiar place to have a party.
アリス「あら、パーティーをするには何て奇妙な場所だこと」
Whatを使った感嘆文です。主語と動詞が省略されています。
⇒「感嘆文とは」
不定詞を使った形容詞句「to have a party」がplaceを修飾しています。
⇒「不定詞の形容詞用法」
have a partyは「パーティーを開く」という意味です。
このセリフのmyは形容詞「私の~」ではなく間投詞のmyです。驚いたときや疑問に思ったときに発します。
You know, Dinah, we really shouldn’t be doing this.
アリス「ほら、ダイナ、本当はこんなことしちゃダメなんだよ。」
You knowは直訳すると「あなたは知っている」、この意味から派生して「~でしょ?」「~じゃん?」のような聞き手の同意を求めるときのフレーズとして使用されます。文頭に置かれたYou know,は「ほら」と訳すとしっくりきます。
助動詞shouldの否定形を「~すべきではない」という意味で使っています。
⇒「shouldとは」
「sholdn’t be doing this」や「sholdn’t be doing that」はしてはいけないことを知りながらしてしまうときに言うフレーズです。
After all, we haven’t been invited and curiosity often leads to trouble.
アリス「どのみち、私たちは招待されてないし、好奇心はしばしばめんどうな事を引き起こすわ。」
※このセリフは確認中です。
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)we haven’t been invited.
(B)Curiosity often leads to trouble.
このセリフのlead to~は「~を引き起こす」という意味です。
Good-bye, Dinah. Good-bye!
アリス「さようなら、ダイナ、さようならー」
ダイナが招き猫のように手を振っているのが可愛いですね。
Well, after this, I shall think nothing of falling down stairs.
アリス「まあ、これからは階段を落ちることなんか気にしないわ」
スカートがパラシュートのようになって、ゆっくり落下しています。
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、話を変えるときは「さて」など続く文によって解釈が異なります。先頭のWellの意味を正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、あまり深く考えず、何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。
after thisは「これからは」という意味です。
think nothing of~は「~を何とも思わない」という意味です。
fall downは「落ちる」という意味です。
助動詞のshallは今はあまり使われませんが、「~するつもり」という強い意思を表現したり、「~になる」と宣言するときなどで使われます。
⇒「shouldとは」
Goodness. What if I should fall right through the center .. and come out the other side.
アリス「あらあら、もし真ん中をずっと通り抜けて落ちて行って、逆側に通り過ぎたらどうなるんだろう?」
Goodnessは軽く驚いたときに発する間投詞です。
centerと言った瞬間に落下速度が急に上がったためにセリフが一瞬途切れています。おそらく、center of earth「地球の真ん中」と言おうとしたと思われます。
このセリフのWhat ifは「もし~だったらどうなる」という意味です。正確にはWhatの後ろに will happenが省略されていて、従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が What will happenを補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
Whatwill happenif I should fall right through the center of the earth and come out the other side.
ちなみに、what ifは「もし~だったらどうする」という意味でも使われます。その場合、Whatの後ろにwould you doが省略されていると考えます。
What if I eat all your apples? 「君のリンゴを全部食べたらどうする?」
if節の中では等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)I should fall right through the center of the earth.
(B)I come out the other side.
A文のfall through~は「~を通り抜けて落ちる」という意味です。 right throughは「ずっと」という意味です。
come outは「出てくる」という意味です。
the other sideは「反対側」という意味です。
where people walk upside down?
アリス「そこの人たちは逆さまに歩くのかしら」
※この文は確認中です。
upside downは「逆さまに」という意味です。
Oh, but that’s silly. Nobody, Oh!
アリス「でも馬鹿げているわ。誰も、え!?」
Nobodyは「誰も~ない」という意味の不定代名詞です。
⇒「不定代名詞~body、~one、~thing」
Nobodyのあとに何かを言おうとしたけど、何かに驚いて言うのをやめました。以下の文のようなことを言おうとしていたのでしょう。
Nobody walks upside down. 「逆さまに歩ける人は誰もいない。」
Oh, Haha, Oh, Mr. Rabbit. Wait, please.
アリス「あー、はは、あー、ウサギさん、待って、お願い。」
Hahaは軽い感じの笑い声を洗わす擬音語です。ウサギが逆さまに歩いていると思ってビックリしたけど、自分が逆さまだったことに気が付いて笑いました。