不定代名詞「~body」「~one」「~thing」の使い方。特定されていない人や物を表現する。

本記事では不定代名詞の「~body」、「~one」、「~thing」について説明します。「~body」、「~one」、「~thing」は特定されていない人や物を表現する代名詞です。

Is anyone here?

 

下表は、不定代名詞の「~body」、「~one」、「~thing」の一覧です。沢山あって覚えるのが大変そうに感じますが、仕組みが分かればそうでもないので安心して下さい。

単語対象意味
somebody誰か
There is somebody in the house.
「家に誰かいる」
someone誰か
There is someone in the house.
「家に誰かいる」
something何か
There is something in the refrigerator.
「冷蔵庫に何かある」
anybody誰か
There is anybody in the house.
「家に誰かいる」
anyone誰か
There is anyone in the house.
「家に誰かいる」
anything何か
There is anything in the refrigerator.
「冷蔵庫に何かある」
everybody誰でも、皆
Everybody has the book.
「皆この本を持っている」
everyone誰でも、皆
Everyone has the book.
「皆この本を持っている」
everything何でも、みな
Everything is OK.
「すべてOKだ」
nobody誰も~ない
There is nobody in the house.
「家に誰もいない」
no one誰も~ない
There is no one in the house.
「家に誰もいない」
nothing何も~ない
There is nothing in the refrigerator.
「冷蔵庫に何もない」

~bodyと~oneの違い

「~body」と「~one」は人を表現します。

somebodyとsomeoneは「誰か」、anybodyとanyoneは「誰か」、everybodyとeveryoneは「誰でも、皆」、nobodyとno oneは「誰も~ない」。

そうです。「~body」と「~one」の「~」が同じスペルの単語は同じ意味になります。ただし、~bodyのほうをフレンドリーな会話で使い、~oneをフォーマルな場で使う人が多いようです。

Hello everyone.

「みなさん、こんにちは」

some~とany~の違い

somebodyとsomeoneは「誰か」、anybodyとanyoneも「誰か」で同じ意味になりますがニュアンスに大きな違いがあります。以降の説明を読む前にsomeとanyの記事を読むと分かりやすいと思います。⇒「someとは」、「anyとは

someとanyの大きな違いは、someは対象物の存在を把握しているのに対し、anyは対象物の存在を前提としないことです。

以下の英文を読んで下さい。

There is somebody in the house. 「家に誰かがいる。」

There is anybody in the house. 「家に誰かがいる。」

somebodyを使う場合は、家にいるであろう人の候補者を持っているニュアンスになります。「父親、母親、兄弟、友達のうちの誰かがいそうだ」、つまり対象物の存在を把握していることになります。

anybodyを使う場合は、誰か分からないけど誰かというニュアンスになります。知っている人かも知れないし、知らない泥棒かもしれない。つまり対象物の存在を前提としていないことになります。

ハジレモが帰宅したときに、奥で物音がしたので一緒に住んでいる家族がいると思ってこう言いました。

Is somebody there? 「誰かいるの?」

言ったあと、自分以外の家族全員は今月末まで沖縄旅行に出かけていることを思い出しました。なので家に誰もいるはずはありません。そこで恐る恐る聞いてみました。

Is anybody there? 「誰かいるの?」

Is anybody there?

三人称単数として扱う

「~one」、「~body」、「~thing」、「~one」は第三者の誰かを表現したり、「どの~も」のように個々の物体に着目する表現なので三人称単数として扱います。⇒「人称とは

every~もそうなの?

はい。以前の記事で説明した人称代名詞「every」と同じように、全体をイメージしながら、個々の物体に着目する表現なので単数です。⇒「everyとは

every

 

所有格にするには語尾に「’s」をつける

「~body」と「~one」を所有格にするには語尾に「’s」を付けます。

There is somebody’s apple. 「誰かのリンゴがある。」

~thingは物が対象

something(何か)、anything(何か)、everything(何でも、みな)、nothing(何も~ない)は人以外の物を対象とします。

somethingとanythingの考え方は先ほどと同じです。

以下の英文を読んで下さい。

There is something in the refrigerator. 「冷蔵庫に何かある」

There is anything in the refrigerator.「冷蔵庫に何かある」

somethingの文は冷蔵庫に入っている物の候補を把握しています。一方、anythingの文は把握していません。何か分からないが何かが入っている。。

冷蔵庫に何が入っているんだ

ホラーっぽい話になってきましたが、通常はany~は肯定文で使うのではなく否定文や疑問文で使います。対象物の存在を前提としないanyにピッタリな表現ですね。

There isn’t anything in the refrigerator.「冷蔵庫には何もない。」

Is there anythingin the refrigerator? 「冷蔵庫に何か入っているかな?」

形容詞はうしろに付ける

単語1つの形容詞は、通常名詞の直前に置きますが、「~one」、「~body」、「~thing」を修飾する形容詞は、名詞の後ろにつけます。⇒「形容詞とは

There is somebodybeautifulin the house.

「家には美しい誰かがいます。」