名詞の種類と複数形にするときのルール
前回記事で、英文で使われる10種類の品詞について説明しました。⇒「前回記事」
本記事では品詞の1つの「名詞」について説明します。名詞とは、人や物の名前のことです。apple(リンゴ)、pineapple(パイナップル)、pen(鉛筆)など、物体に付ける名前はすべて名詞です。
名詞は物の個数が増えるとスペルが変化します。
例えば、リンゴが近くに1個あった場合は、いつも通り「apple」と言います。
リンゴが2個になるとどうなるかわかりますか。
そうです。appleの末尾に「s」を付けて、「apples」になります。
このように、通常は名詞の末尾に「s」を付けて物が複数個あることを表現します。これを複数形といいます。
しかし、下表のように単語の語尾によって「s」以外をつけなければならない場合があるので注意です。
単語の語尾 | 複数形にする場合 |
---|---|
「~s」、「~x」、「~sh」、「~ch」、「~子音字+o」 | 単語の末尾に「es」を付ける。 (例、access⇒accesses) |
「~f」、「~fe」 | 「f」or「fe」を「v」に変更し、末尾に「es」を付ける。 (例、leaf⇒leaves) |
「子音字+y」 | 「y」を「i」に変更し、末尾に「es」を付ける。 (例、family⇒families) |
子音字(しいんじ)とは、アルファベットのa、i、u、e、o以外の文字のことをいいます。逆にa、i、u、e、oの5文字は母音字(ぼいんじ)といいます。
なんで、ややこしいルールを作るねん。(・□・;)
と思った人もいるのではないでしょうか。私もそう思います。複数形は全部「s」をつけるに統一すれば誤字も防止でき、混乱することなく名詞を学習することができたと思います。
でも、これは英語に堪能な有識者たちが集まってルールを決めたわけではなく、文化が発展する過程で定着してきたルールなので受け入れましょう。
といっても、パターンをすべて暗記して複数形に対応するというよりは、英文に慣れ親しんで名詞の複数形を何度も見ているうちに、複数形への変化イメージが頭に浮かぶようになり、複数形のスペルミスの単語を見かけたときに違和感を感じるようになります。
例えば、「access(接近)」の複数形が「accesss」と書かれているとめっちゃ違和感があります。
「box(ボックス)」の複数形が「boxs」と書かれていると一見違和感ないように見えますが、読んでみると「ボックスス」みたいに読めて違和感があります。