不思議の国のアリス62「女王が礼儀作法についてアリスを指導する。」
不思議の国の女王がアリスに興味を持ちました。
Yes. And I was hoping..
アリス「はい。私は。。」
期待していた(願っていた)ことを話そうとしましたが女王に口を挟まれました。
Look up. Speak nicely and don’t twiddle your fingers!
女王「目を上げろ。はきはきと喋りなさい。そして、指をクルクル回さない!」
女王が凄い剣幕で命令し始めました。
このセリフのlook upは「目を上げる」という意味です。スポーツの練習でよく「Look up!(顔を上げろ)」と言っている人がいますね。
Turn out your toes. Curtsy. Open your mouth a little wider. And always say “Yes, Your Majesty."
女王「つま先を外に向けろ。お辞儀をしろ。口をもう少し大きく開けろ。そして、いつでも言いなさい"はい、女王陛下"」
このセリフのturn out~は「~を外に向ける」という意味です。
widerはwide「幅の広い」の比較級です。これに程度を表す副詞 a littleを追加しています。
⇒「比較級とは」
Yes, Your Majesty.
アリス「はい、女王陛下」
Now and where do you come from, and where are you going?
女王「さて、そしてあなたはどこから来て、どこに行くの?」
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)Where do you come from?
(B)Where are you going?
A文とB文のどちらも疑問副詞のwhereを使った疑問文です。
⇒「疑問副詞とは」
Nowは「さて」、「では」などの意味で話を切り替えるときに、文頭に置くことがあります。
come from~は「~から来る」という意味です。
現在形は、過去から今この瞬間を通って未来までを表現します。女王はアリスの出身地を聞いています。出身地は過去も未来も変わらないので現在形で聞いているということです。ちなみに、出身地を聞くときはdoではなくbe動詞を使って「Where are you from?」と聞くことのほうが多いです。
進行形は「いままさに~している」という使い方の他に、実際に予定されている近い未来の行動を表すときにも使います。
Well, I’m trying to find my way home.
アリス「えっと、家に帰る道を見つけようとしているの。」
まさに今、試みている最中なので現在進行形を使って表現しています。
to不定詞を使った名詞句が目的語になっています。
⇒「不定詞とは」
I'm tryingto find my way home.
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されるので何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。このセリフのWellは、返事に詰まったときの「えっと」です。
Your way? All ways here are my ways!
女王「あなたの道?ここにあるすべての道は私の道だよ!」
アリスが帰り道のことをmy way homeと言ったら、女王が「アリスの道」と勘違いして怒りました。
Well, yes, I know, but I was just thinking..
アリス「あ、ええ知ってるけど、私はただ。。」
この文は等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは」
(A)>Well, yes, I know.
(B)I was just thinking.
いつもながら、女王に口を挟まれてセリフが途中で止まりました。
Curtsy while you’re thinking.
女王「考えている間はおじぎをしなさい。」
従位接続詞のwhile「~の間」を使った副詞節が主節を補足しています。主節はcurtsyの動詞1個です。
⇒「従位接続詞whileとは」
It saves time.
女王「時間の節約になる。」
Yes, Your Majesty, but I was only going to a..
アリス「はい、女王陛下、でも私はただ、、」
be going to~は「~するつもり(予定)」という意味です。
⇒「助動詞willとは」
I’ll ask the questions.
女王「質問するよ。」