ピーターパン20「ネバーランドに行くメンバーと方法について話し合う」
ウェンディがマイケルも一緒にネバーランドに連れていこうとしたらピーターパンが驚きました。
Of course. I.. I couldn’t go without Michael and John.
ウェンディ「もちろんよ。マイケルとジョンを置いて行けないわ。」
このセリフのof courseは「もちろん」という意味です。of courseには「当然だ」「当たり前だ」というニュアンスが含まれているので、使うときは注意が必要です。詳しくは次の記事を読んで下さい。
⇒「of courseの使用上の注意」
I should like very much to cross swords with real buccaneers.
ジョン「ぜひとも本物の海賊と剣を交えたい。」
should like to~ は would like to~と同じで「~したい」という意味です。イギリスで使われます。したい気持ちを強調するためにlikeの後ろにvery muchを置いています。
cross swordsは「剣を交える」という意味です。
buccaneersは海賊の呼び方の1つです。
ちなみに、very muchは副詞句 (文の要素ではない)なので、文のどこでも置けます(暗黙的なルールはある)。この場合は、「I should like very much to」でも、「I should very much like to」でも、「I should like to very much」でも問題ありません。
ただし、I should very much like toを使う人が多いと考えられます。理由は、like(~したい)を強調しているニュアンスが伝わりやすいからです。また、否定文であればnotが入る位置のため、話す場合も聞く場合もその位置に付随情報を入れることで理解しやすくなる利点もあります。
Yes, and fight pirates too.
マイケル「うん。そして海賊とも戦いたい。」
piratesは海賊の総称です。ジョンが言ったbuccaneersも海賊の1つですが、彼らの中でこの2つはどのように異なるものなのかまでは考えずに次に進みます。
Hahahaha.. Well, all right, but ya gotta take orders.
ピーター「ハハハ。わかったよ。でも指示に従わなきゃだめだよ。」
all rightは、謝られたり、お礼を言われたときに「いいですよ(気にしないで)」と答えたり、「申しぶんない(完璧だ)」と賞賛したり、相手の要求に対して「了解した」と言ったり、さまざまな意味で使われます。基本イメージは「良い事として受け入れた」です。
gottaはgot toの略で「~しなければならない」という意味です。
⇒「もう少し詳しく」
英語ではyou(ユー)のことをya(ヤ)と言う人がいます。日本語でも「あなた」を「あんた」「われ」「そち」と言う人がいるのと同じです。
take ordersは「指示に従う」という意味です。
Aye, aye, sir.
ジョン「アイアイサー」
アイアイサーは海兵さんがよく言う言葉で、「了解しました!」のような意味です。
Ayeは「はい」という返事です。ただし、古めかしい表現なので普段Ayeは使わないほうがいいです。日本語で「へい」とか「あいよ」とか言う人がいたらおかしいのと同じです。sirは目上の男の人を丁寧に呼ぶときに使います。
Me too.
マイケル「僕も。」
But, Peter, how do we get to Never Land?
ウェンディ「でも、ピーター。ネバーランドにどうやっていくの?」
疑問副詞のhowを使った疑問文です。
⇒「疑問副詞とは」
このセリフのget to~は「~に到着する」という意味です。目的地への道順や行く方法を尋ねるときの動詞はgetが使われることが多いです。「手に入れる」=「到着する」のイメージです。
goを使っても通じないことはないですが、How do we go to Never Land?と聞くと「どうしてネバーランドに行くことができるのか(できないだろう)」という意味に誤解されることがあります。
Fly, of course.
ピーターパン「飛ぶのさ。もちろん。」
Fly?
ウェンディ「飛ぶ?」
It’s easy.
ピーターパン「簡単だよ。」
All you have to do is to.. is to.. is to.. that’s funny.
ピーターパン「君たちがしなければならないのは、、のは、、のは、、おかしいな。」
All you have to do is to~は「あなたがしなければならないことは~だけ」という意味です。
All you have to doisto eat apples.
「あなたがしなければならないことはリンゴを食べることだけだ。」
that’s funnyは、面白いことを見たり、聞いたりしたときに単純に面白いという感情で「おかしい」と言うときと、見たり、聞いたりしたことに違和感を持ちながら「おかしい」と言うときにも使います。
What’s the matter? Don’t you know?
ウェンディ「どうしたの?分からないの?」
What is the matter?は「~がどうしたの?(問題があるの?)」という意味で使います。具合が悪そうなど人を見て、相手を心配して声をかけるときにも使います。また、相手が信じられない行動をしたり、状況に陥っているときに、その信じられない気持ちを表現するときにも使います。
後ろにwith youを付けて、What is the matter with you?という言い方も一般的です。
Don’t you know?は否定疑問文です。意外な気持ちを持ちながら「~じゃないの?」と相手に聞きます。
⇒「否定疑問文とは」
Oh, sure. It’s.. it’s just that I never thought about it before.
ピーターパン「あ、もちろん知ってるよ。ただ、一度も考えたことがなかっただけさ。」
「知らないの?」という質問に対して「Sure(もちろん)」と言われると、知らないことを認めたように聴こえそうですが、このセリフのsureは「知っている」という回答です。
日本人は相手の言ったことを肯定または否定してから自分の話をします。相手の意見を尊重する思いやり感があります。一方、英語では自分がこれから肯定文を言うときは頭にYes、否定文を言うときは頭にNoをつけるだけです。
それと同じように、Sureのあとに肯定文が続くと考えると、以下の文になります。
Oh sure, I know how to fly. 「もちろん、飛ぶ方法を知っているよ。」
it’s just that~は「ただ~だけ」という強調構文です。「ただ単に〜なんだ」という『言い訳』のニュアンスを強調しています。
⇒「強調構文とは」