不思議の国のアリス66「女王を怒らせた罪でアリスが裁判を受ける」

2017年6月15日

女王はアリスを打ち首にしようとしましたが、王が先に裁判をやったらどうかと提案しました。

 

Hmm. Very well, then, Let the trial begin!

女王「んー、よろしい、では裁判を始める!」

Hmmは考えているときや、悩んでいるときに出る言葉です。

very wellは「とても良い」という意味で使う以外に相手の意見を了承するときにも使います。

thenは「すると」や「そのとき」という意味で使うイメージが強いですが、相手の言葉を受けて「じゃあ~」と答えるときの表現で使うこともできます。

使役動詞のletを使ったセリフです。let O Cで「OをCする」という意味になります。
⇒「使役動詞とは

Letthe trialbegin!

 

 

Your Majesty. Members of the jury. Loyal subjects. And the King.

白ウサギ「女王陛下。陪審員の方々。忠良な臣民。そして、王。」

白ウサギが裁判に参加している人々を紹介しています。

女王のことをYour Majesty(直訳:あなたの尊厳)と呼んでいます。王族は名前を直接呼ぶのは恐れ多い存在として、YourやHis、Herなどを付けるのがしきたりになっています。

忠良とは、忠誠心があって善良であることをいいます。臣民とは、君主に支配されている人のことをいいます。

 

 

The prisoner at the bar is charged with enticing Her Majesty, the Queen of Hearts, into a game of croquet, and thereby willfully and with malice of forethought, teasing, tormenting and otherwise annoying our ..

白ウサギ「被告席に座っている被告人はクローケーゲームの中で女王陛下であるクイーンのハートの気を引く罪で告発されています。それによって、わざとかつ事前に考えた悪意で、からかい、悩ませ、その他、私たちの。。」

何だか見慣れない単語が並び、かつ、めっちゃ長いですね。

この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは

(A)The prisoner at the bar is charged with enticing Her Majesty, the Queen of Hearts, into a game of croquet.

(B)thereby willfully and with malice of forethought, teasing, tormenting and otherwise annoying our..

Aの文の「the Queen of Hearts」は「Her Majesty」を補足するための挿入句です。
⇒「挿入とは

動名詞を使った名詞句「enticing Her Majesty into a game of croquet」が前置詞withの目的語になっています。

女王によって読み上げが止められてしまってBの文がハッキリ見えてきませんが、therebyは「thereby ~ing」の分詞構文で主節を補足させることが多いです。

このセリフのbarは「被告席」という意味です。

このセリフのbe charge with~は「~の疑いを掛けられる」「~で告発されている」という意味です。

 

But.

アリス「でも」

 

 

Never mind all that! Get to the part where I lose my temper.

女王「そんなことはどうでもいい!私が激怒した箇所までいって。」

Never mindは失敗した人に対して「気にしないで」と声をかけるときに使うイメージがありますが、このセリフのように「~はどうでもいい」という否定的な意味で使うこともあります。

関係副詞のwhereを使った形容詞節がthe partを修飾しています。
⇒「関係副詞whereとは

このセリフのget to~は「~に達する」という意味です。

lose one’s temperは「激怒する」という意味です。

 

 

Thereby causing the Queen to lose her temper.

白ウサギ「それによって女王を激怒させた。」

therebyは「thereby ~ing」の分詞構文で主節を補足させることが多いです。
⇒「分詞構文とは

cause ~ to …は「~に…させる」という意味です。

 

 

Now are you ready for your sentence?

女王「さてあなたの判決の心の準備はできているかい?」

Nowは「さて」、「では」などの意味で話を切り替えるときに、文頭に置くことがあります。

このセリフのready for~は「~の準備ができている」という意味です。行動や心の準備で使います。一方、prepareは支度を整えるなどを表現するときに使われます。

 

 

Sentence? Oh, but there must be a verdict first.

アリス「判決? でも先に評決と決まってるわ。」

there must be~は「~に違いない」「~に決まっている」という意味です。証拠は無くても話し手が確信を持っていることを表現するときに使います。

ちなみに、判決とは裁判所が下す最終的な判断、評決は陪審員が下す判断のことをいいます。

 

 

Sentence first! Verdict afterwards.

女王「判決が先!評決はその後」

 

 

But that just isn’t the way!

アリス「でも、それは(  )」

※このセリフは確認中です。

 

 

All ways are..

女王「すべての道は。。」

女王がまたブチ切れそうです。