ダンボ5「ジャンボジュニアからダンボに名前が変えられてしまう。」

2017年6月9日

赤ちゃんがくしゃみをすると、大きな耳が現れました。それを見て驚いた象たちのセリフが続きます。

 

Is it possible?

象「ありえるの?」

疑問文です。

possibleは「可能な」という意味が基本で、そこから「ありえる」、「起こりうる」という意味で使われます。これを疑問形にして「起こりうるの?」

このような、誰かに質問するわけではなく、信じられない気持ちを疑問形で表現することは多々あります。

 

Isn’t there some mistake?

象「何かの間違いでは?」

否定疑問文です。
⇒「否定疑問文とは

日本語でも信じられないものを見て、それを信じたくないときに「何かの間違いでは?」と言います。本当に間違いがあったと強く思っているというよりは、信じられない気持ちを強調するために使う表現です。

 

Just look at those, those..E.A.R.S

象「ちょっとあのE、A、R、Sを見なさい。」

命令文です。動詞の前にjustをおくと命令口調を少しやわらげて「ちょっと~してごらん。」というニュアンスになります。
⇒「命令文とは

thoseは「あの~」を意味する指示代名詞です。象から少し離れているものを指しているのでthoseを使っています。また、耳は2つある(複数形)のでthatではなくthoseを使います。
⇒「指示代名詞とは

「ears(耳)」と言わずに、E、A、R、Sと言ったのは、ダイレクトに言ってしまうと赤ちゃんや母親に失礼だからです。しかし、このようなことを言うこと自体が失礼ですね。

 

Those what? Oh, ears.

象「あの何?あー、耳ね」

何と言ったのか分からなくて聴き直しています。聴き直すときは、分からない箇所だけを抜き出して、イントネーションを上げ調子で質問すればOKです。

この文では、Look at those earsのearsが分からなかったので、those what?と聞いています。

 

 

These, I think funny.

象「これ、面白いわ」

theseは「これら」という意味の指示代名詞です。先ほどの文では少し離れたところにいたのでthose、この文では直接耳を触っているので、近いというニュアンスになりtheseを使っています。
⇒「指示代名詞とは

 

次のセリフは4人が同時にしゃべっているのでいくつかしか聴き取れませんね。

Why?

象「なぜ?」

疑問副詞を使った疑問文です。とっさに「なぜ」と疑問を投げかけるときは主語+動詞は付けずにWhyだけ言います。Why, Japanese people!
⇒「疑問副詞とは

 

What a temper!

象「何てかんしゃくなの!」

Whatを文頭に置いた感嘆文です。これもとっさのひと言なので主語と動詞が省略されています。
⇒「感嘆文とは

 

 

めっちゃ速いしゃべりですね。。

What did I do?

象「私が何をしたって言うの?」

疑問代名詞のwhatを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは

 

Well, tell me.

象「ねえ、教えて」

命令文です。通常はtell meのあとに何を教えて貰いたいのかの説明が続きます。
⇒「命令文とは

 

Did I say anything?

象「私何か言った?」

疑問文です。

 

Perfectly harmless remark.

象「完全に当たり障りのない意見よ」

つまり、自分たちの言ったことは何も悪くないと言っています。

 

I just said that funny ears opened.

象「ただ、面白い耳が開いたと言っただけよ」

従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。
⇒「従位接続詞thatとは
I just saidthat funny ears opened.

 

I certainly are.

「確かに」という意味で同意しているのは間違いないですが、主語がIで、動詞がareなのがしっくりこないですね。。専門家に確認したところ、文法的にはI certainly am.と言うべきという結論になりました。

 

 

After all, who care about her precious little Jumbo?

象「結局、彼女の大切な小さなジャンボを誰が気にかけるというの?」

疑問代名詞のwhoを使った疑問文です。
⇒「疑問代名詞とは

After allは「結局」という意味です。

care about~は「~を気にかける」という意味です。

この文は気にかける人を探しているのではなく、「この子を誰が気にかけるの?」⇒「ジャンボ夫人しか気にかけない」⇒「私たちはどうでもいいじゃない」ということで、私たちには関係ないということを言おうとしています。

母親が子供に言う「誰のために勉強しろと言っていると思うの?」という質問は、つまり「勉強しなさい」と言っている。そんなイメージです。

 

 

Jambo? you mean Dambo.

象「ジャンボ?ということは、ダンボね」

おっと、ここでお母さんが付けた「ジャンボジュニア」という名前が「ダンボ」に変更されてしまいました!(・□・;)ナニィ!

I meanやYou meanはつなぎ言葉として、直前に言ったことをまとめたり、言い換えたりするときに使います。

I meanは自分で言ったことに対して、「つまり~」や「ていうか~」の意味でつなぎます。自分の言うことをまとめる以外にも、言ったことを訂正したり、補足したりするのに使われます。You meanは相手の言ったことに対して「つまり~」の意味でつなぎます。

 

怒ったジャンボ夫人はドアを閉めてダンボと一緒に寝ました。