不思議の国のアリス69「女王の誕生日じゃない日のプレゼントの中からチャシャ猫が現れる」
アリスの裁判の証人に「狂った帽子屋」がやってきました。
Where were you when this horrible crime was committed?
王「この恐ろしい犯罪が犯されたとき、君はどこにいた?」
疑問副詞のwhereを使った疑問文です。
⇒「疑問副詞とは」
従位接続詞のwhen「~のとき」を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞whenとは」
Where wereyouwhen this horrible crime was committed?
I was home drinking tea.
帽子屋「お茶を飲みながら家にいたよ。」
分詞構文を使った副詞句(drinking tea)が主節を補足しています。分詞構文を使えば接続詞無しで文と文をつなぐことができます。
⇒「分詞構文とは」
Today, you know, is my unbirthday.
帽子屋「今日は、えっと、私の誕生日じゃない日だ。」
話の途中で、次の言葉を頭の中で整理する瞬間がきたときに、you know…と言って間を持たせることがあります。
日本人も話の途中で「ほら…」とか「えっと…」と言いながら話を進める人がいます。まったく何もしゃべらないよりも、考えている様子が伝わってきていいですね。
Why, my dear, today is your unbirthday too.
王「おお、お前さん、今日は君の誕生日じゃない日でもあるね。」
このセリフのwhyは疑問詞ではなく間投詞です。驚きや承認を表したり、「えっと」のように考えているときの表現に使います。
my dearは仲の良い人を呼ぶときに使います。
It is? 女王「そうなの?」
It is. 帽子屋・白ウサギ「そうだよ」
It is. トランプ「そうだよ」
そしてみんなで誕生日じゃない日を祝う歌を歌います。(歌詞の解析は無し)
Oh! Your Majesty!
アリス「あ!女王陛下!」
女王のことをYour Majesty(直訳:あなたの尊厳)と呼んでいます。王族は名前を直接呼ぶのは恐れ多い存在として、YourやHis、Herなどを付けるのがしきたりになっています。
Uh, yes, my dear?
女王「はい、お嬢さん」
my dearは仲の良い人を呼ぶときに使います。女王は機嫌が良くなりました。
Look! There he is now!
アリス「見て!いま彼がいる!」
There he is. や There she is. そして There you are.は探していた人が見つかったときによく言うフレーズです。
Huh?
女王「ん?」
What? Who?
女王「何?誰?」
疑問代名詞のwhatとwhoを使った疑問文です。主語と述語動詞は省略されています。
⇒「疑問代名詞とは」
The Cheshire Cat.
アリス「チャシャ猫。」
Cat!
女王「猫!」
Cat, cat, cat, cat, cat..
ドーマウス「ネコ、ネコ、ネコ、ネコ、ネコ。。」
There he goes.
三月ウサギ「いっちまった。」
There he(she/they) goes は「ほら、彼が通る」という意味以外に、苦情や驚きの気持ちを込めて「ほら、彼があんなことをしている」という意味で使うことがあります。誰かの気が狂い始めたときにも言うそうです。
例) There he goes, complaining. 「ほら、彼が文句を言っている。」
There he goes. Oh, this is terrible. Help! Help!
帽子屋「いっちまった。おー、恐ろしい。助けて!助けて!」
( ), stop him.
王「( ), 彼を止めろ。」
王が何か言っていますが聞こえませんね。ネイティブの方も聴き取れませんでした。分かった方は連絡下さい。
Stop him. Stop him.
三月ウサギ「彼を止めろ。彼を止めろ。」
Somebody help me. Catch him. Get me the jam. The jam.
帽子屋「誰か私を助けて。彼を捕まえて。ジャムを取ってくれ。ジャム。」
Get me the jamは第4文型(SVOO)です。get O O で「OのためにOを手に入れる」という意味になります。