不思議の国のアリス63「女王とアリスがクローケーゲームで勝負。女王のボールを通すことができなかったトランプは処刑」
女王がアリスに質問があると言いました。
Do you play croquet?
女王「クローケーする?」
クローケー(クロッケー)とは日本のゲートボールに似ている競技で、芝生の上のボールをスティックで叩いて転がします。実はゲートボールはクローケーをもとに作られた競技です。以下の動画はクローケーのレクチャー動画です。
Why, yes, Your Majesty.
アリス「ああ、はい、女王陛下。」
このセリフのwhyは疑問詞ではなく間投詞です。驚きや承認を表したり、「えっと」のように考えているときの表現に使います。
女王のことをYour Majesty(直訳:あなたの尊厳)と呼んでいます。王族は名前を直接呼ぶのは恐れ多い存在として、YourやHis、Herなどを付けるのがしきたりになっています。
Then let the game begin!
女王「では、ゲームを始めましょう!」
Thenは「すると」や「そのとき」という意味で使うイメージが強いですが、相手の言葉を受けて「じゃあ~」と答えるときの表現で使うこともできます。
使役動詞のletを使ったセリフです。let O Cで「OをCする」という意味になります。
⇒「使役動詞とは」
Then letthe gamebegin!
To your places. To your places. By order of the King. Hurry, hurry, hurry.
王「自分の位置に行け、自分の位置に行け、王からの命令だ。急げ、急げ、急げ」
by order of~は「~の命令」という意味です。
Shuffle deck!
トランプ隊長「デッキを混ぜろ!」
このセリフのdeckはトランプのひとかたまりのことです。
日本人はトランプを混ぜることを「トランプを切る」といいます。ちなみに、私は北海道出身ですがトランプを切ることを「てんを切る」と言います。
Card cut!
トランプ隊長「カードを分けろ!」
トランプのcutとは、トランプのかたまり(deck)をいくつかに分けて上下を入れ替えることをいいます。日本人はトランプを混ぜること(shuffle)を「トランプを切る」といいますが、その切るとは違います。ここが日本人が誤解しやすいポイントです。
Deal cards!
トランプ隊長「カードを配れ」
トランプのdealとは、トランプのかたまり(deck)を周りに配ることをいいます。配る人のことをdealerと言います。
Cards, halt!
トランプ隊長「カード、止まれ!」
Off with his head!
女王「彼の首をはねろ!」
off with one’s headは「~の首をはねる」という意味です。
Off with his head. Off with his head. By order of the King. You heard what she said.
王「彼の首をはねろ。彼の首をはねろ。王の命令だぞ。彼女が何と言ったか聞こえたでしょ。」
off with one’s headは「~の首をはねる」という意味です。
by order of~は「~の命令」という意味です。
疑問代名詞のwhatを使った間接疑問文です。
⇒「間接疑問文とは」
Youheardwhat she said.
You are next.
女王「次はあなたよ。」
Oh, but..
アリス「あ、でも。」
My dear.
女王「お嬢さん。」
Uh, yes, Your Majesty.
アリス「あ、はい、女王陛下」
そしてアリスがティーラウンドに立ちました。