不思議の国のアリス65「激怒した女王がアリスを打ち首にしようとする」
女王が「私を激怒させたら、あなたは頭を失う」と言ってアリスを脅しました。
You know, we could make her really angry.
チャシャ猫「あのさ、俺たちは彼女を本当に怒らせることができるよ。」
第5文型(SVOC)のセリフです。make O Cで「OをCにする」という意味になります。
⇒「文型とは」
Wecould makeherreally angry.
You knowを直訳すると「あなたは知っている」、この意味から派生して「ほら~」「~でしょ?」「~じゃん?」のような聞き手の同意を求めるときのフレーズとして使用されます。ちなみに、You seeも相手に何かを説明する前に言うことがあり、聞き手が知らない情報をこれからいうときにも使えます。
これから話す情報 | 先に言うこと |
---|---|
聞き手が既に知っている | You know You see |
聞き手はまだ知らない | You see |
Shall we try?
チャシャ猫「やってみようか?」
「Shall we~?」は相手を何かを誘うときによく使われる言葉です。「Shall I ~?」は「~しましょうか?」と自分が相手のために何かをやってあげようとするときに使う言葉です。
Shall we dance? 「一緒に踊りませんか?」
Shall I make your room clean? 「あなたの部屋を掃除しましょうか?」
Oh, no, no!
アリス「ダメ、ダメ、ダメ」
Oh, but it’s loads of fun.
チャシャ猫「あ、でもとっても楽しいよ。」
loads of~は「多くの~」という意味です。loads of funは「楽しさがいっぱい」⇒「とても楽しい」という意味になります。
butは通常、文頭に置いてはいけないというルールがあり、代わりにHoweverを使いますが、会話では気にせずにButから始める人は多いです。
No, no, no! Stop!
アリス「ダメ、ダメ、ダメ!止めて!」
Oh, no!
アリス「何てこと!」
Oh, no.は、嫌な話を聞いたり、体験したときに不快な気持ちを表すために発します。
Oh my fur and whiskers!
白ウサギ「何てことだ!」
「何てことだ!」と言う表現は、Oh my god! や Oh my goodness! と言いますが、その「god」を「fur and whiskers」に変えた言葉遊びのような表現です。 ウサギにとってfur(毛皮)とwhisker(ヒゲ)は神のように大切な存在なんですね。
アリスが白ウサギに初めて出会ったときも、ウサギは急いで走りながらこの言葉を言っていました。
⇒「Oh my fur and whiskersのシーン」
Oh dear! Save the Queen.
王「ああ!女王を守れ!」
Oh dearは、驚いたとき、悲しいとき、失敗したときなどに使うセリフです。残念な感情を持ちながら言うことが多いです。Dear meも同じ意味で使います。
⇒「Dear meのシーン」
Someone’s head will roll for this! Yours! Off with her..
女王「このおかげで誰かの頭が転がるでしょう! お前のだ! 彼女の。。」
off with one’s headは「~の首をはねる」という意味です。
But, but, but, but consider, my dear.
王「でも、でも、でも、でも、よく考えて、お前さん」
my dearは仲の良い人を呼ぶときに使います。
thinkは思いつきも含めて単純に「思う」を表現するときに使われるのに対して、considerはじっくり考える意味で使われます。
Couldn’t she have a trial at first?
王「最初に、彼女は裁判を受けることはできないかい?」
否定疑問文です。過去形のCouldにすることで丁寧で控え目な印象にしています。
⇒「否定疑問文とは」
at firstは「最初は」という意味です。
Trial
女王「裁判?」
Well, Ju..Just a.. a little trial. Hmm?
王「えっと、ほんの少しの裁判。どう?」
just a littleは「ほんの少しの」という意味です。
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されるので何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。このセリフのWellは、言うことに詰まったときの「えっと」です。
Hmmは考えているときや、悩んでいるときに出る言葉です。これは私の主観ですが、イントネーションが上がっているので「考えてごらん?」のような問いかけと思います。