不思議の国のアリス29「花たちの合唱を楽しむ。」
アリスは花たちと話しています。
And we sing too.
花「そして、歌も歌うよ。」
You do?
アリス「そうなの?」
You doは相手の言ったことに対して「そうなの」みたいなニュアンスで相づちを打つときのフレーズです。相手が過去について言ったときは You did?と言います。doを前に出して、Do you? Did you? という言い方もできます。
Oh, yes.
花「ええ、そうよ。」
Would you like to hear “Tell it to the Tulips?"?
花「"チューリップに教えて"を聴きたい?」
Would you like to~?は「~したいですか?」という意味です。ちなみに、「~しませんか?」という勧誘の意味でも使われます。
⇒「助動詞willとは」
次のセリフの「No」と「Tulips」が被って聴き取りづらいですが「チューリップ」です。
No, Let’s sing about us.
花「いいえ、私たちについて歌いましょう。」
We know one about the shy little violets.
花「私たちは恥ずかしがりやで小さなスミレを知っている。」
曲名のようです。
スミレが言っているので、つまり自分の歌を歌おうと言ってます。花たちは自己主張が強いようですね。
Oh, no, not that old thing.
花「あー駄目、古いやつというわけではないけど。」
not that~は「~というわけではない」という意味です。主語+述語動詞が省略されていて、省略しない場合は It is not that old thing.になります。
It is notthat narrow. 「それほど狭くない。」
Notthat good. 「美味しいというわけではない(=あまり美味しくない)」
Let’s do “Lovely Lily of the Valley."
花「"谷の美しいリリー"にしよう。」
リリーとはユリの花のことです。
How about a daisy duet?
花「デイジーデュエットはどう?」
how about~は「~はどうですか?」という意味です。
Oh, she wouldn’t like that.
花「あー、彼女はそれを気に入らないでしょうね。」
Oh, watch the rose.
花「あ、バラを見て。」
watchは動いているものを見るのを表現する動詞です。バラが指揮者をするので動きをみるニュアンスになります。
see、look at、watchの違いについては次の記事を参照して下さい。
⇒「see、look at、watchの違い」
( )
もう二人ほど同時に何か言っていますが、聞こえません。。
Girls.
花「皆さん」
We shall sing “Golden Afternoon."
花「"黄金の昼下がり"を歌いましょう。」
shallは絶対言ったとおりにするニュアンスを追加する助動詞です。
⇒「助動詞shallとは」
That’s about all of us.
花「私たち全員についての歌よ。」
バラさん、ナイス選択。
Sound your A, Lily.
花「リリー、A(ラ)の音を出して」
そして、花たちの合唱が始まりました。
オーケストラが演奏を始める前のチューニングではオーボエがまずラの音(A)を出します。そして、この音に合わせて他の楽器が演奏し始めます。
音は「ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ、ド」が馴染み深いですが、英語ではドがCに当たり、「C(ド)、D(レ)、E(ミ)、F(ファ)、G(ソ)、A(ラ)、B(シ)、C(ド)」のようnなります。