不思議の国のアリス57「タルジーの森から抜け出せるかも知れない道を見つける。」
アリスはタルジーの森を抜けて家に帰りたいと思っていますが、道が分かりません。
Oh dear. It’s getting dreadfully dark and nothing looks familiar.
アリス「ああ、とても暗くなってきたし、見覚えのあるものが何もないわ。」
この文は等位接続詞のandを使って以下の2つの文を繋いでいます。
⇒「等位接続詞andとは」
(A)It’s getting dreadfully dark.
(B)nothing looks familiar.
getは形容詞を補語にして「~になる」という意味で使うことができます。
It gets dark.「暗くなる」
そして、進行形は変化している状態を表現するのにも使われます。getは「~になる」という意味で、gettingにすることで「~になりかけている」という意味になります。
It is getting dark.「暗くなってきた」
dreadfullyは嫌な気分が含まれた「ものすごく」という意味です。昔は「恐怖心を起こさせる」という意味が基本イメージにありました。
nothingは不定代名詞で「何も~ない」という意味になります。
⇒「不定代名詞~body、~one、~thing」
look familiarは「見覚えがある」という意味です。
Oh dearは、驚いたとき、悲しいとき、失敗したときなどに使うセリフです。残念な感情を持ちながら言うことが多いです。Dear meも同じ意味で使います。
⇒「Dear meのシーン」
I shall certainly be glad to get out of.. Oh!
アリス「本当に出たいわ。。おっ!」
I shall be glad to~は「喜んで~する」という意味です。
get out of~は「~から出る」という意味です。
物にぶつかってセリフが途中で終わっています。タルジーの森の不気味さが嫌でこの森から出たいことを言おうとしていたと考えられます。
カゴから逃げた小鳥を飲み込んでカゴの中に入れ直すとは面白い展開ですね。
首がアコーディオンのようになっているフクロウがアリスの上を飛んでいきます。フクロウの鳴き声とwho(誰だ)を合わせているように聴こえます。ちなみに、以下の動画はフクロウの鳴き声です。
It would be so nice if something would make sense for a change.
アリス「気分転換に何か道理にかなってくれればとてもいいのにな。」
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
「if節の中ではwillを使えない」と習った人もいるかと思いますが、それはwillの「~だろう(予想)」と言う意味が「もし~なら」という条件文の中に入るのが意味的におかしいからであって、文法上絶対に入ることが無いというわけではありません。
willには「~するつもりだ(意志)」というもう一つの意味がありますが、この意味の場合、if節の中にwillやwouldが置かれることがあります。「~してくれたら」というニュアンスになることが多いです。過去形のwouldにするとより丁寧な印象になります。
I’ll be happy if you would get up early.
「あなたが早起きしてくれたら、私は幸せです。」
make senseは「道理にかなう」という意味です。
for a changeは「気分転換に」という意味です。
つまり、アリスは次から次へと道理にかなってないものばかりが現れるので、たまには普通のものが出てきてほしいと願っているということです。
Oh! Don’t step on the mome raths. The mome raths?
アリス「あ!モメラスを踏むな。(これが)モメラス?」
step on~は「~を踏む」という意味です。
モメラスってカラフルなニョロニョロみたいで可愛いですね。
A path! Oh, thank goodness.
アリス「道だ!あー、良かったー」
thank goodnessは、ホッとした気持ちで「良かったー」という表現で使います。
I just knew I’d find one sooner or later.
アリス「遅かれ早かれ道を見つけると思ってた。」
従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただし、このセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
I just knewthat I’d find one sooner or later.
このセリフのoneは不定代名詞です。不定代名詞のoneは、特定されてない1個のものを表す代名詞で、特定はしないけど道のどれかを表しています。。
⇒「不定代名詞oneとは」
sooner or laterは「遅かれ早かれ」という意味です。
If I hurry fast, I might even be home in time for tea.
アリス「もし急げば、お茶の時間内に家に着くかも知れない。」
従位接続詞のif(もし~なら)を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞ifとは」
in timeは「時間内に」という意味です。
Oh, won’t Dinah be happy to see me?
アリス「ダイナは私に会えて喜ぶんじゃないかな?」
否定疑問文のセリフです。
⇒「否定疑問文とは」
won’tはwill notの短縮形です。
ダイナとはアリスの飼い猫の名前です。
Oh, I just can’t wait till I.. Ah!
アリス「ああ、待ち遠しいわ。」
just can’t wait~は「~が待ち遠しい」という意味です。