文型の使い方。主語S、述語動詞V、目的語O、補語Cを組み合わせて英文を作る。
本記事では、文型について説明します。
英文を作るときは、文中の単語を主語(Subject)、述語動詞(Verb)、目的語(Object)、補語(Complement)に分類し、組み合わせて作ります。組み合わせパターンは全部で5種類あり、このパターンが理解できていると英文がとても読みやすくなります。
主語(S)とは
主語とは、文章の主役になる名詞のことをいいます。例えば、
A cute dog eats food.
訳「可愛い犬がご飯を食べる。」の主語は「dog」になります。
述語動詞(V)とは
述語動詞とは、主語の直後に置き、主語の動きや状態を表現する動詞のことをいいます。例えば、
A cute dog eats food.
訳「可愛い犬がご飯を食べる。」の述語動詞は「eat」になります。
通常の英文では1文の中に動詞がたくさん登場することがありますが、述語動詞は1文1個のみ存在し、必ず主語の直後に置かれます。
目的語(O)とは
目的語とは、動詞が影響を及ぼす対象の名詞のことをいいます。例えば、
A cute dog eats food.
訳「可愛い犬がご飯を食べる。」の目的語は「food」になります。
「◯◯を食べる」、「◯◯に行く」など、○○に入るのが目的語になるイメージです。ちなみに、foodは通常は数えられない名詞として使われるので冠詞をつけません。
補語(C)とは
補語とは、動詞の後ろ側で主語や目的語について説明する名詞、または形容詞のことをいいます。例えば
This juice tastes good.
訳「このジュースは美味しい。」
の補語は「good」になります。動詞「tastes」の後ろにある形容詞「good」が補語になって主語「juice」を説明しています。
文型には、上記4つの分類(S、V、O、C)を組み合わせた以下のパターンがあります。1つずつ確認しましょう。
【第1文型】主語+動詞(SV)
【第2文型】主語+動詞+補語(SVC)
【第3文型】主語+動詞+目的語(SVO)
【第4文型】主語+動詞+目的語+目的語(SVOO)
【第5文型】主語+動詞+目的語+補語(SVOC)
【第1文型】主語+動詞(SV)
主語と述語動詞だけで文が成立する文型です。述語動詞は必ず自動詞になります。⇒「自動詞とは」
といっても、名詞と動詞の単語を1個ずつだけ使って文を作るわけではありません。以下の英文を読んでみて下さい。
A cute dog comes from Japan.
訳「可愛い犬が日本からくる(日本出身)。」
述語動詞「comes」のあとに「from Japan」があるので、一見SVの文型ではないように思えますが、これはSVの文型です。
修飾語は情報を飾るためのものなので、取っ払っても文が成立します。なので、基本的に修飾語はSVOCには分類されません。また、from Japanのような「前置詞+名詞」は修飾語として機能します。
つまり、文から修飾語をすべて削除すると主語(S)と述語(V)だけになります。
dog comes.
【第2文型】主語+動詞+補語(SVC)
動詞の後ろに補語を置いて主語を説明する文型です。以下の英文を読んで下さい。
The juice tastes good.
訳「このジュースは美味しい。」
動詞のうしろの形容詞「good」が主語「juice」を説明しています。
ここで1つ混乱ポイントがあります。先ほど、「修飾語は情報を飾るものなのでSVOCには分類されない。」と説明しましたが、Cに形容詞が使われています。。
(・□・;)ぬぉ!!!
形容詞は補語(C)として使えるVIPな奴と覚えておきましょう。ちなみに、「前置詞+名詞」や「副詞」はS、V、O、Cのどれにもなれません。
【第3文型】主語+動詞+目的語(SVO)
動詞の後ろに目的語を置く文型です。以下の英文を読んで下さい。
A cute dog eats food.
訳「可愛い犬がご飯を食べる。」
動詞のうしろに置かれた名詞「food」が動詞の目的語になっていることが分かります。
英文を読んでいるときに、これはSVC、SVOどちらの文型なんだろう?と思うことがあります。そんなときは、動詞の後ろの単語が主語を説明しているならSVC、動詞の目的語になっているならSVOと考えます。
【第4文型】主語+動詞+目的語+目的語(SVOO)
動詞のあとに目的語が2つ並んでいる文型です。
1つ目の目的語には影響先の名詞、2つ目には影響先に与える名詞を入れます。つまり「~に~をVする。」という訳になります。以下の英文を読んでみて下さい。
He sends me a letter.
訳「彼は私に手紙を送る。」、影響先は「私」、影響先に与えるものは「手紙」になります。
この文型は2つの目的語の場所を入れ替えて第3文型に変えることができます。その際、後ろの目的語に前置詞をつけて修飾語にします。私個人としては第3文型の方が読みやすくて好きです。
【第5文型】主語+動詞+目的語+補語(SVOC)
動詞のあとに目的語と補語が並んでいる文型です。補語が目的語を説明します。以下の英文を読んでみて下さい。
Dog makes me happy.
訳「犬は私を幸せにする。」
補語「幸せ」が目的語「私」を説明しています。
以上5つが英文の文型になります。5つだけと考えると英文を読むのは実は簡単かもしれないと思いませんか。そう思いながら突き進みましょう。
最後にS、V、O、Cになれる品詞、なれない品詞を下表にまとめておきます。
※「◯」がなれる品詞を表しています。例えば、名詞は主語、目的語、補語になれます。
※表に載っていない品詞はS、V、O、Cどれにもなれません。