不思議の国のアリス11「小さくなったアリスは瓶に入り、涙でできた川に流される」
巨大化したアリスはもう二度と家に帰ることができないと思って泣き始めました。
I know, but I..I..I just can’t..
アリス「分かってるけど、どうしても止められないの。。」
等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは」
(A)I know.
(B)I just can’t..
justは、基本的に直後の単語を強調します。このセリフではjustの直後にcan’tがあるので、「~できない」が強調されて「どうしても~できない」という意味になります。
アリスが泣いているため、can’tの後ろが言えていませんが、おそらく I just can’t stop crying. と言おうとしたと考えられます。それにしても、アリスの涙の量が半端ないです。
Oh, no. Oh. Hey, this won’t do.
ドアノブ「何てことだ。あ、おい、良くないな。」
won’tはwill notの短縮形です。
⇒「助動詞willとは」
this won’t do.は望ましくない状況で「よくないな」「これじゃだめ」と言うときによく使われるフレーズです。一方、This will do.だと「これでいいよ。」という意味になります。
Phew, won’t do at all.
ドアノブ「フー、駄目だ。」
Whewは驚いた、感動した、安心した、疲れたときなどに息を吐きながら言います。ため息みたいなイメージです。
このセリフは主語が省略されています。前のセリフと同じThis won’t do「よくないな」にat allを付けたセリフです。
否定文で使うat allは「少しも~ない」という意味になります。
You. You up there. Stop. Stop. I say.
ドアノブ「君、そこの君、止めて、止めて、ねえ。」
You up thereは高いところにいる人を見上げながら「そこの君!」と呼ぶときに使うフレーズです。
I sayは「ねえ」や「あのね」のように何かを伝えるときに相手の注意を引くために使います。
Oh, look the bottle. The bottle.
ドアノブ「おー、そのビンを見て、ビン。」
ビンにフタが付いてないので涙が入ってしまわないか心配になりましたが、アリスがそれを飲んで小さくなることができました。
Oh dear. I do wish I hadn’t cried so much.
アリス「ああ、あんなに泣かなければ良かったわ。」
Oh dearは、驚いたとき、悲しいとき、失敗したときなどに使うセリフです。残念な感情を持ちながら言うことが多いです。Dear meも同じ意味で使います。
⇒「Dear meのシーン」
この文はI wishの仮定法「~だったらなぁ」を使った表現です。過去完了形が使われている理由については仮定法の記事をみて下さい。
⇒「仮定法とは」
このセリフのso muchは「とても」という意味です。
この文のdoは動詞wishを強調するために置いています。強い願いが伝わってきます。泣き止んだ後の復活がとても早いですね。とりあえず、ドアを通過できて良かった。
ビンに乗って流されていると、誰かが歌いながら近づいてきました。
Ahoy. Another nautical expressions!
船長「おーい、他の海事の合図だ!」
anotherは不定代名詞です。複数ある他の中から1つという意味になります。
⇒「不定代名詞otherとは」
Land ho by Jove.
船長「上陸だ。」
by Joveは相手の意見に賛成するときや、驚いたときに使われる表現です。ちなみに、JoveはJupiter(木星)の愛称です。