不思議の国のアリス45「帽子屋と三月ウサギがしているのは誕生日じゃないパーティーだったことが分かる。」
帽子屋と三月ウサギの歌をアリスが褒めたら、彼らが喜びました。
Oh, what a delightful child.
帽子屋「おー、なんて感じのいい子なんだ。」
Whatを使った感嘆文です。主語と動詞が省略されています。
⇒「感嘆文とは」
Things happen. I’m so excited! We never get compliments.
帽子屋「そんなこともあるさ。私はとても興奮している。俺たちは褒められたことが一度もないのさ。」
Thingsは帽子屋が肘をコップの中に入れてしまった事実だけでなく、怒り得る物事全般のことを言っています。「物事が起こる」⇒「そんなこともあるさ。」というニュアンスになります。
ちなみに、自分が何かをやらかして相手に迷惑をかけてしまったときに相手にこのセリフは言わない方がいいです。責任逃れしているように思われてしまいます。
You must have a cup of tea.
帽子屋「ぜひお茶を一杯飲んでくれたまえ。」
助動詞mustを勧誘の意味で使っています。mustは「~しなければならない」「~に違いない」の意味で使うことが多いですが、「ぜひ~して下さい」という意味で使われることがたまにあるので覚えておきましょう。
⇒「助動詞mustとは」
have a cup of teaは「お茶を一杯飲む」という意味です。
Ah, yes, indeed, the tea. You must have a cup of tea.
三月ウサギ「あ、はい、本当に、お茶、ぜひお茶を一杯飲んでね。」
indeed、~tea、~teaの流れで韻を踏んでいます。
That would be very nice. I’m sorry I interrupted your birthday party. Uh, thank you.
アリス「とてもありがたいわ。誕生日パーティーの邪魔をしてごめんなさい。あ、ありがとう。」
従位接続詞のthatを使った副詞節が文の主節を補足しています。ただし、このセリフのthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは」
I'msorrythat I interrupted your birthday party.
Birthday? Ha-ha-ha. My dear child, this is not a birthday party.
三月ウサギ「誕生日?ハッハッハッ、お嬢様、これは誕生日パーティーじゃないよ。」
Ha-ha-haは笑う声の擬音語です。
My dear childを直訳すると「親愛なる子供」です。このセリフでは子供のことを丁寧に呼んでいる表現です。
Of course not. This is an unbirthday party.
帽子屋「もちろん違うさ。これは誕生日じゃないパーティーだよ。」
誕生日じゃないパーティーということは、誕生日が違う二人がいれば1年365日のうちすべての日でパーティーができますね。
ここで1つ力試し問題。以下の質問に対して、誕生日じゃないパーティーをやっているあなたが、以下の質問をされました。Yes/No と Of courseを使って答えて下さい。
Isn’t this a birthday party? 「これは誕生日パーティーじゃないの?」
正解は。。
否定疑問文で聞かれて混乱したかも知れませんが、深く考える必要はありません。英語の場合、否定疑問文であろうと普通の疑問文であろうと、自分の言いたい回答を作って、肯定文なら頭にYes、否定文なら頭にNoを付けるだけです。
⇒「否定疑問文とは」
まず自分が言いたい文は
Of course this is not birthday party.
否定文なので、頭にNoを付けて以下の文にします。
No, of course this is not birthday party.
最後に、疑問文で既に言っているので再度言わなくてもいい部分を削除して完成です。
No, of course not.
Unbirthday? Oh, I’m sorry, but I don’t quite understand.
アリス「誕生日じゃないパーティー?あー、ごめんなさい、でもいまいち分からないわ。」
この文は等位接続詞のbutを使って以下の2つの文を逆接でつないでいます。
⇒「等位接続詞butとは」
(A)I’m sorry.
(B)I don’t quite understand.