ピーターパン27「フック船長に付きまとうワニを、部下のスミーが追い払う。」
フック船長を食べたいと思っているワニが現れました。
Save me, Smee! Please, don’t let him get me, Smee! Please, don’t let him get me, Smee! Smee!
フック船長「助けて、スミー!お願い、彼に私を食べさせないで、スミー!お願い、彼に私を食べさせないで、スミー!」
「let him 原形不定詞」は「彼に~させる」とうい意味の命令文です。
⇒「命令文とは」
Here now, shame on ya upsetting the poor captain.
スミー「こらこら、恥を知れ。可哀想な船長を混乱させている。」
分詞構文を使った副詞句(upsetting the poor captain)が主節を補足しています。分詞構文を使えば接続詞無しで文と文をつなぐことができます。
⇒「分詞構文とは」
英語ではyou(ユー)のことをya(ヤ)と言う人がいます。日本語でも「あなた」を「あんた」「われ」「そち」と言う人がいるのと同じです。
shame on youは「恥を知る」という意味です。
Hereは「こら」のように相手の注意を引きつけるときの間投詞として使われることがあります。
There’ll be no handouts today.
スミー「今日はお恵みは無いよ。」
There’llはThere willの短縮形です。There is/areは「〜がいる」と言う意味で客観的な状況描写になりますが、助動詞を使うことで話者の主観を割り込ませることが可能です。
There will not be many fish. 「魚はたくさんいない(だろう)」
Shoo now, shoo! Go on, go on. Off it, off with ya. I say, go away, go away. Out of here.
スミー「しっしっ!行け、行け、去れ!去れ!おい、」
shooは動物などを追い払うときに言う言葉です。日本語でも「しっ!しっ!」と言って追い払うことがありますが、それと同じです。ただし日本語は「しっ!」で英語は「しゅ!」です。
⇒「他の追い払うシーン」
このセリフのgo onは相手に「行け」と命令する意味になります。
off with youは「消え失せろ」という意味です。あなたと一緒に行くという意味ではないので注意しましょう。offは普通は前置詞で使われますが、「去る」という意味の動詞で使われることがあります。主に命令文で使われます。
I sayは「ねえ」や「あのね」のように何かを伝えるときに相手の注意を引くときに使います。
go awayは「立ち去る」という意味です。
out of hereは「ここから出ていく」という意味です。
Is he gone, Smee?
フック船長「やつは去ったか?スミー」
go「行く」は自動詞なので通常受動態(be+過去分詞)にはできませんが、be goneは慣用的な表現として「無くなった、去った、過ぎ去った」という意味で使われています。
⇒「be goneとhave goneの違い」
Aye, captain, all clear. Nothing to worry about.
スミー「はい、船長、すべて解決です。心配するものは何もないですよ。」
all clearは危険が過ぎ去ったことを知らせるための合図によく使われます。警察や特殊部隊などが敵のアジトに突入したあとの、相手がいなくなったときなどに言うイメージがあります。
Nothingは不定代名詞で「何も~ない」という意味です。
⇒「不定代名詞~body、~one、~thing」
worry about~は「~について心配する」という意味です。
Oh, Smee, Smee. I can’t stand it any longer. I tell you, I can’t.
フック船長「あー、スミー、スミー。これ以上我慢できない。本当にできない。」
any longerは「これ以上」という意味です。
何かを言う前にI tell youと言うと、「実際のところ」、「本当に」、「全くのところ」などの意味で、続く言葉が心からそう思っている、そう信じているニュアンスが伝わります。
Now, now, now, now, captain. Just relax.
スミー「さあ、さあ、さあ、さあ、船長、リラックスして下さい。」
Nowは「さて」、「では」などの意味で話を切り替えるときに、文頭に置くことがあります。
What you need is a shave. A nice soothing shave. There now.
スミー「あなたに必要なことは髭を剃ることです。気持ちがいい癒しの髭剃り。よしよし」
関係代名詞のwhatを使った名詞節が主語になっています。whatは先行詞の意味がwhatの中に含まれている凄いやつです。
⇒「関係代名詞whatとは」
What you needisa shave.
there nowは「さあさあ」や「まあまあ」のような相手をなだめなるときに言います。
⇒「よしよしのシーン」
先ほど、海賊の部下を簡単に撃ち殺したのだから、ワニも銃で仕留めてしまえばいいような気がしますね。
そして、スミーは歌いながらフック船長の髭を剃ります。(歌詞の解析は無し)