ダンボ41「ネズミの説教がカラスたちの心に届く」

2017年7月23日

ダンボをいじめるカラスたちへのネズミの説教が続きます。

 

And why? I ask you, why?

ネズミ「なぜなんだ?君たちに聞いている。なぜなんだ?」

今までのセリフで間投詞のwhyが何回も出てきましたが、そのセリフのwhyは疑問詞のwhy「なぜ~?」です。

 

 

Just because he’s got those big ears, they call him a freak.

ネズミ「大きい耳を持っているだけで、彼のことを変種と呼ぶ。」

従位接続詞のbecauseを使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞becauseとは

becauseの直前にjustを置くと「ただ~だけで」という意味になります。just becauseは他の意味でもたまに使われるフレーズがあります。

Just Because ~ doesn’t mean … 「~だからといって…ということにはならない。」

Just because there are apples doesn’t mean you can eat. 「リンゴがあるからといって、食べていいということではない。」

なんだか、いきなり文中にdoesn’t meanが現れて混乱しますね。現代英語語法辞典にはJust Because ~ doesn’t meanについて以下のように記載されています。

主語として(just) becauseで始まる副詞節が用いられることがある。

Just because you’re older than me doesn’t mean you can tell me what to do!(年上だからといって僕にあれこれ指図していいということにはならないよ)

Manserはこのようなbecauseは誤用だとし、the fact thatに直すべきだと言っている。一方WDEUは、いかにも口語的ではあるが誤りではないとしている。くだけた話し言葉に限って言えば容認可能で標準的ということができる.

つまり、Just Because ~ doesn’t meanは以下の文構造です。間違っているように見えるけど許容しましょうということです。

Just because there are applesdoesn’t meanyou can eat.

他に、「Just because」と一言だけ言ったときは「何となく」という返事になります。

What do you like about him? 「彼のどこが好きなの?」

Just because. 「何となく」

he’s got は he has got の略です。つまり現在完了形の文です。「~を手に入れた」⇒「~を持っている」という意味になります。現在完了形にせずにHe hasと言っても同じ意味になりますが、ただ持っているだけではなく、過去に手に入れて、現在も持っているニュアンスを濃くするにはhe’s got がいいですね。
⇒「現在完了形とは

主節は第5文型(SVOC)の文で、call O Cで「OをCと呼ぶ」という意味になります。

Just because he’s got those big ears, theycallhima freak.

 

 

The laughingstock of the circus.

ネズミ「サーカスの笑いの種さ」

このセリフには主語+述語動詞がありません。He isが省略されています。

 

 

Then when his mother tried to protect him, they threw her into the clink.

ネズミ「そこで、彼のお母さんが彼を守ろうとしたら、彼らは彼女を留置場にぶち込んだ。」

従位接続詞のwhen「~のとき」を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞whenとは

try to~は「~しようとする」という意味です。

この文のthrow A into Bは通常は「AをBに投げ入れる」という意味で、投げるイメージがありますが、「AをBにぶち込む」「AをBに放り込む」などの実際に投げはしないけど入れる意味でも使われます。

 

 

And on top of that, they made him a clown.

ダンボ「そしてあげくに、彼をピエロにしたんだ。」

第5文型(SVOC)の文です。made O Cで「OをCにする」という意味になります。
⇒「文型とは

theymadehima clown.

on top of thatは「あげくに」という意味です。

 

 

Socially, he’s washed up.

ネズミ「社会的に、彼はボロボロにされた。」

wash upは「洗う」という基本イメージがありますが、そこから派生して「疲れ果てさせる」「ボロボロにする」という意味で使われることがあります。洗われすぎてボロボロみたいなイメージでしょうかね。

 

 

Ah, but what’s the use of talking to you cold-hearted boys?

ネズミ「ああ、しかし心の冷たい君たちに言って何になるんだろう?」

what’s the use of ~ing?は「~して何になるのか?」という意味です。

you と cold-hearted boys の2つの名詞が並んでいることを変だと思った人、ナイス直感です。日本語でも名詞を2つ並べて言い換えることがあります。例えば、「俺たち湘南高校は甲子園に出場します。」の文は「俺たち」と「湘南高校」の名詞を2つ並べています。英語もこれと同じです。

Butは通常、文頭に置いてはいけないというルールがあり、代わりにHoweverを使いますが、会話では気にせずにButから始める人は多いです。

 

 

Go ahead, Have your fun.

ネズミ「どうぞ、楽しみなさい。」

go aheadは「どうぞ」という意味です。相手に譲ろうと思ったときによく使われるフレーズです。「行け!」と追い払っているわけではないです。

have a funは「楽しむ」とう意味です。

 

 

Laugh at him. Kick  him now that he’s down. Go on!

「彼を笑えよ。落ち込んでる彼を責めろ。やれよ!」

 

 

We don’t care.

ネズミ「俺たちは気にしないよ。」