不定代名詞「either」「neither」の使い方。2つのものに対して「どちらか一方」や「どちらも~ない」を表現する。

2016年11月27日

本記事では不定代名詞の「either」と「neither」について説明します。

eitherは2つのものに対して「どちらか一方」を意味する代名詞で、neitherは2つのものに対して「どちらも~ない」を意味する代名詞です。

不定代名詞「neither」

eitherの肯定文

以下の英文を読んで下さい。

Either of the apples was cultivated by my father.

Eitherapple was cultivated by my father.

「どちらか一方のリンゴは私の父によって栽培された。」

他の不定代名詞と同じように、eitherは代名詞または形容詞として使うことができます。2個全体をイメージしながら、個々の物体に着目するので単数形として扱います。

「bothは全体(2個)に着目して話すので複数形」、「eitherは全体(2個)を意識しながら、どちらか一方に着目して話すので単数形」です。不定代名詞を使うときは何に着目しているのかを考えると単数形、複数形を判別しやすくなります。

不定代名詞「either」

 

eitherは助動詞canと一緒に使われることが多いです。以下の英文を読んで下さい。

You can eat eitherof the apples.

You can eat either apple.

この英文は「どちらのリンゴを食べてもいいよ。」と訳されることがあります。

両方食べていいの?

どちらもOKと言われると両方食べていいと思ってしまいそうですが、「どちらのリンゴを選んでもいいけど、食べれるのは片方だけ」という意味です。両方食べてしまって喧嘩にならないように気を付けましょう。

(。`Д´。)「俺のぶんのケーキ食べたな」

「どっちのケーキも食べていいっていったじゃない!」(`ε´)

(。`Д´。)「どっちでも好きな方を選んでいいっていったんだよ!」

ちなみに、両方とも食べていい場合は以下の英文のように言います。

You can eat both of the apples. 「両方のリンゴを食べてもいい。」

eitherが「両方とも」の意味になることがある

お約束、混乱を招くeitherの使われ方があります。何と「両方とも」という意味で使われることがあるのです。

side、end、handのように対になっている名詞に対して、either+名詞で使うと「両方とも」という意味になります。

混乱

以下は例文です。

There are apples on either side.「両側にリンゴがある」

either side

 

There are apples on either end. 「両端にリンゴがある」

両端にリンゴ

 

He has apples on either hand. 「両手にリンゴを持っている。」

either hand

 

しかし、either side、either end、either handが必ず「両方とも」になるわけではなく、文脈によっては「どちらか一方」という意味になる場合もあります。とりあえず、これらの単語が出てきたら、「両方とも」の意味で使われているかも知れないと思って注意して読みましょう。

eitherの疑問文

以下の英文を読んで下さい。

You can eat eitherof the apples.

「どちらのリンゴを食べていい(どちらか一方を食べていい)。」

これを疑問文にすると以下になります。

Can you eat eitherof the apples?

「どちらかのリンゴを食べてもらえますか?(片方だけ)」

両方とも食べて欲しいときは以下のように聞きます。

Can you eat both of the apples? 「両方のリンゴを食べてもらえますか?」

eitherの否定文

以下の英文を読んで下さい。

You can eat eitherof the apples.

「どちらのリンゴを食べていい(どちらか一方を食べていい)。」

これを否定文にすると以下の英文になります。

You cannot eat either of the apples.

「どちらのリンゴも食べてはいけない(両方とも食べたらダメ)。」

肯定文は「どちらか一方を食べていい。」なので否定文にすると「どちらか一方を食べたらダメ」のようになる気がしますが、実際は「両方とも食べたらダメ」(全文否定)です。

肯定文のイメージ「どちらか一方を食べられるよ。食べられるものを選択してね。」

こっちを食べる

 

否定文のイメージ「どちらか一方を食べられないよ。食べられないものを選択してね。」。つまり、どっちを選んでも食べられないという結末になります。

こっちを食べられない

 

どっちを選んでも結局食べられない。。「進むも地獄、退くも地獄」みたいですね。

混乱

neither「どちらも~ない」

eitherの否定文はイメージしづらいわ

そんなときは全文否定に特化した単語neitherを使います。「ネオタイガーショット」ならぬ「ネオイーザー」みたいでカッコいいですが、notとeitherが結婚してneitherになったものです。

以下の英文を読んで下さい。

You can eat neitherof the apples. 「どちらのリンゴも食べられません。」

You can eat neither apple.「どちらのリンゴも食べられません。」

notが無いにもかかわらず否定文になっているのは、neither自身が否定文に変える力をもっているからです。否定文に変える単語は1文に1個しかおくことができないので、neitherが使われている英文にnotを追加することはできません。

× You cannot eat neither apple.(このような英文は作れません)

まとめ

both、either、neitherの例文を以下にまとめておきます。文脈で意味が変化することがありますが、基本の意味として押さえておいてください。

単語意味
both肯定文両方とも~
You can eat both of the apples.
「リンゴを両方とも食べていい。」
疑問文Can you eat both of the apples.
「リンゴを両方とも食べてもらえませんか?」
否定文you cannot eat both of the apples.
「リンゴを両方とも食べていいわけではない(片方は食べていい)」
either肯定文どちらか一方
You can eat either of the apples.
「どちらのリンゴを食べてもいい(ただし片方だけ)」
疑問文Can you eat either of the apples.
「どちらかのリンゴを食べてくれますか?(片方だけ)」
否定文you cannot eat either of the apples.
「どちらかのリンゴも食べてはいけない(両方ともダメ)」
neitherどちらも~ない
You can eat neither of the apples.
「どちらのリンゴも食べてはいけない(両方ともダメ)」