ダンボ16「ネズミが舞台監督が寝ているテントに忍び込んで催眠術をかける」

舞台監督は新しいアイディア(象のピラミッド)を思いつきましたが、クライマックスまでは思いつかずに、そのまま寝ました。

 

I know he never had nothing.

ネズミ「彼が何も持っていないことは知ってるよ。」

残念な気持ちを込めて「やっぱりな」とつぶやいているイメージです。

従位接続詞のthatを使った名詞節が文の目的語になっています。ただし、この文のthatは省略されています。
⇒「従位接続詞thatとは

Iknewhe never had nothing.

 

 

Well, maybe it comes to me in a vision while I dream.

舞台監督「よし、夢を見ている間に思い浮かぶかも知れない。」

従位接続詞のwhile「~ている間」を使った副詞節が主節を補足しています。
⇒「従位接続詞whileとは

文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、話を変えるときは「さて」など続く文によって解釈が異なります。正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、深く考えずに読み進めましょう。

in a visionは「幻想の中」という意味です。come to me in a vision「幻想の中にやってくる」、つまり「思い浮かぶ」というニュアンスになります。

 

 

Good night, Joe.

Good night, Boss.

舞台監督「おやすみ、ジョー」

劇団員「おやすみ、ボス」

おやすみの挨拶です。舞台監督の部下の名前がジョーであることが明らかになりました。

 

 

Climax! Dumbo, you are a climax.

ネズミ「クライマックス!ダンボ、君はクライマックスだ。」

象のピラミッドを作ったあとのクライマックスにダンボを登場させることをネズミが思いつきました。

 

 

I’ll be back in a minute.

ネズミ「すぐに戻って来るからね。」

助動詞willを使って「~するつもり(意思)」を伝えています。
⇒「助動詞willとは

in a minuteは「すぐに」という意味です。1分ではないです。1分と言いたい場合は「in one minute」と言いましょう。

I’ll be backと言えば、アーノルドシュワルツネッガー主演の「ターミネーター」でシュワちゃんが警察署にきたときに面会を断られ、「I’ll be back」と言って警察署を出て行ったシーンがありましたね。

そして、車ごと警察署に突っ込んで戻ってきました。初めてみたときはめっちゃ怖かったです。

 

I’m gonna take care of your future.

ネズミ「君の将来を面倒みてあげるつもりだよ。」

gonnaはgoing to の略語です。gonnaは会話では使いますが、正式な文章では使いません。

be going to~は「~するつもり(予定)」という意味です。
⇒「助動詞willとは

take care of~は「~の面倒をみる」という意味です。

こうしてネズミは舞台監督が寝ているテントに侵入していきました。

 

 

I am the voice of your subconscious mind.

ネズミ「私はあなたの潜在意識の声です。」

subconscious mindは「潜在意識」という意味です。

 

 

Your inspiration.

ネズミ「あなたのインスピレーション」

インスピレーションとは、霊感やひらめきのことです。日本語でも、何かアイディアが思いついたときに「インスピレーションが沸いた」と言います。

 

 

Now, concentrate.

ネズミ「では、集中しなさい。」

Nowは「さて」、「では」などの意味で話を切り替えるときに、文頭に置くことがあります。

 

 

Remember?  Your pyramid of elephants are standing in the ring waiting for a climax.

ネズミ「覚えてる?あなたの象のピラミッドはクライマックスを待ちながらリングの中で立っている。」

象のピラミッドが立っている臨場感を出すために現在進行形で話しています。
⇒「現在進行形とは

分詞構文を使った副詞句が「~しながら」という意味で主節を補足しています。
⇒「分詞構文とは

Your pyramid of elephantsare standing in the ring waiting for a climax.

 

Climax.

舞台監督「クライマックス。」

舞台監督がネズミの声に反応して、寝言でクライマックスと言っています。