未来完了形の使い方。過去と未来をつないで、そのあいだのことを表現する。

本記事では未来完了形について説明します。先に現在完了形と過去完了形の記事を読んでおくと分かりやすいと思います。⇒「現在完了形とは」、「過去完了形とは

未来完了形は「未来のある時点より前」から「未来のある時点」をつないで、そのあいだのことを表現します。

未来完了形

未来完了形

現在完了形で説明した「今この瞬間」の意識が「未来のある時点」に変わり、以下のようになります。

・「未来のある時点より前」から「未来のある時点」までつないで、そのあいだのことを表現する。

未来のある時点に意識がいき、未来のある時点はどうなっているのかを察することができる。

未来のある時点よりさらに未来の状況には意識はいかない。

つまり話し手は、予想しながら未来のある時点を感じる心のタイムトラベラーです。

The year after next I will have lived in Tokyo for 30 years. 「再来年、東京に住んで30年になるでしょう。」

過去完了形では「過去のある時点よりさらに過去」から「過去のある時点」までの範囲が「今この瞬間」を含むことはありませんが、未来完了形は含む場合があります。というか、含むことの方が多いです。

例えば、生まれてからずっと東京に住んでいる人が「2年後には東京に30年住んだことになる。」と言ったとすると、「未来のある時点より前」は「今この瞬間」よりも前になります。

30年東京に住んだ

 

一方、来年に東京転勤が決まっている人が「2年後には東京に1年住んだことになる。」と言ったとすると、「未来のある時点より前」は「今この瞬間」よりも後の話になります。

東京に1年住んだ

 

といっても、「今この瞬間」を含むかどうかで未来完了形の書き方が変わることはありません。未来完了形を読み解くときの参考として頭の片隅に入れておいて下さい。

未来完了形の作り方

未来完了形を作るには、現在完了形のhaveの直前にwillを置きます。

未来完了形

過去完了形と同様に、「未来のある時点」がいつなのかを表現する必要があります。完了、経験、継続の文を1つずつ作ってみましょう。

完了の未来完了形

以下の英文を読んで下さい。

I have finished playing tennis. 「私はテニスを終えたところだ。」

未来完了形にすると以下のようになります。

I will have finished playing tennis by the time you come here. 「あなたがここに来るまでにテニスを終えているでしょう。」

「あなたがここに来るまでに」が「未来のある時点」を表現しています。

完了の未来完了形

完了の未来完了形

経験の未来完了形を作る

以下の英文を読んで下さい。

I have played tennis three times. 「私は3回テニスをしたことがあります。」

未来完了形にすると以下のような文になります。

If I go tennis club again, I will have played tennis three times. 「もし再びテニスクラブに行ったら、私はテニスを3回したことになります。」

「もし再びテニスクラブに行ったら」が「未来のある時点」を表現しています。

経験の未来完了形

継続の未来完了形を作る

以下の英文を読んで下さい。

I have lived in Tokyo for 30 years. 「私は30年間東京に住んでいる。」

未来完了形にすると以下のような文になります。

The year after next I will have lived in Tokyo for 30 years. 「再来年、私は30年間東京に住んだことになる。」

「再来年」が「未来のある時点」を表現しています。

継続の未来完了形