本記事では助動詞のcanについて説明します。助動詞とは、動詞について話し手の判断を含めるための品詞です。

以下の画像をみて下さい。

ピットが泳ぐ

 

英文にすると Pit swims.「ピットが泳ぐ。」になります。この文章に「できる」「できない」を追加したいときがあります。

「ピットは泳ぐことができる。」

「ピットは泳ぐことができない。」

そんなときに使うのが助動詞のcanです。ただし、canは「~できる」の他に「~してもいい」「~はありえる」という意味でも使われるので注意が必要です。

可能「~できる」

助動詞は動詞の直前に置くルールになっています。

助動詞、動詞

以下の文を読んで下さい。

Pit swims. 「ピットが泳ぐ。」

swimの直前にcanを置いて完成です。

Pit can swim. 「ピットは泳ぐことができる。」

主語が3人称単数のときに助動詞をつけると、動詞のs(またはes)が外れて動詞の原形になります。これはcanだけでなく、すべての助動詞で共通のルールです。

許可「~してもいい」

以下の文を読んで下さい。

Pit swims. 「ピットが泳ぐ。」

swimの直前にcanを置いて完成です。

Pit can swim. 「ピットは泳いでもいい。」

このように、canは能力的にできるだけでなく、許可の意味での「できる」「できない」を表現するのにも使われます。日本語の「~できる」を「~してもいい」という意味で使うのと同じイメージです。

どちらで使われているかどうやって判断するの?

残念ながら文の構造から「能力的にできる」、「許可としてできる」のどちらで使われているかを判断することはできません。文脈や使われている動詞からどちらの意味になるのかを判断するしかありません。

例えば、ピットってスポーツ万能だよねと話をしているときに「Pit can swim.」と言ったら「能力的にできる」。プールの受付の人から「You can swim.」と言われたら「許可としてできる」になります。

また、動詞を見ただけでどちらの意味か検討がつく場合が多いです。

He can use this room. 「彼はこの部屋を使ってもいい。」

可能性「~はありうる」

canのイメージの軸は可能性です。可能性のイメージから「できる」「してもいい」という意味で使われますが、イメージ軸の「~はありうる」という意味で使われることがあります。

以下の文を読んで下さい。

Students can sleep in class.

「学生は授業中に寝てもいい」という解釈だと、なんて怠慢な学校だと怒ってしまいそうですが、「学生は授業中に寝ることはありえる」という解釈では怒る人も少なそうですね。

「~できる」に比べて「~ありうる」という意味で使われることは少ないですが、遭遇したときに混乱しないように覚えておいて下さい。

助動詞を使わずに「~できる」を表現する

「be動詞 + able + to 動詞」を使えば、助動詞を使わずに「~できる」を表現できます。ableは「できて」を意味する形容詞です。「be able to(ビーエイブルトゥー)」って言い方が超有名です。

Pit is able to swim. 「ピットは泳ぐことができる。」

canを使うシチュエーション、be able to を使うシチュエーションがそれぞれありますが、普段はcanを使うのが一般的です。

ピット「統一だ!」

 

じゃあ、なんでbe able toを覚えておく必要があるんだー!o(○`・д・´○)ノ

英文のルールに助動詞(can、will、 should、must、may)は連続して書くことができないというルールがあります。

例えば、「ピットは泳げるに違いない。」という文を作るとき、

× Pit must can swim.

のようには書けないルールになっています。(mustは「~に違いない」という助動詞で今後の記事で説明します。)

なので、上記の英文を正しく直すと以下のようになります。

◯ Pit must be able to swim.

上記の理由で「ビーエイブルトゥー」を覚えておいたほうがいいでしょう。

また、「can」と「be able to」には意味的なニュアンスの違いがあることが知られています。それは、canは身に備わった能力を表し、be able toは一時的な能力や、訓練などにより習得した能力を表すことが多いという違いです。なので、must be able to が一時的な能力のニュアンスで伝わってしまう可能性があります。

もともと身に備わった能力であることをきちんと伝えるためには be capable ofを使って、以下のように言うのがオススメです。

He must be capable of swimming.

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過去に「~できた」

過去のある時点において「~できた」を表現するにはcanの過去形のcouldを使います。

Pit could swim. 「ピットは泳ぐことができた。」

先ほど説明した、canは身に備わった能力を表し、be able toは一時的な能力や、訓練などにより習得した能力を表すことが多い点ですが、これは過去を表現するときに顕著に見られます。

例えば以下のような一時的にできなかった表現ではcouldよりも、be able toを使うことが多いです。

Pit wasn't able to go home because of lots of work.
「ピットは仕事が沢山あって家に帰ることができなかった。」

なお、可能性「~はありうる」の過去の表現は「can have 過去分詞」を使います。それについては別の記事で説明します。

可能性を下げる

couldは「~できる」の確信度を下げるために使うことができます。先ほど、「~できた」という過去の表現はcanの過去形のcouldを使うと説明しましたが、実はcouldを過去を表現するために使うことは少ないです。

canは「ほぼ間違いなくできる」というニュアンスになりますが、「もしかしたらできるかも知れない」という確信度を下げたニュアンスにしたいときがあります。そんなときはcanの過去形のcouldを使います。

Pit could swim. 「ピットはひょっとしたら泳げる。」

なんで過去形で確信度が下がるんだ!!(・□・;)

現在と過去には時間的な距離があります。canとcouldに時間的な距離は関係ありませんが、過去形にして距離感を演出するイメージです。「距離がある」⇒「確信度が下がる」

ゴミ箱に空き缶を投げ入れるとき、距離があるほどゴミ箱に入る確率が下がるようなイメージです。
⇒「couldを使ったシーン

助動詞の否定文

助動詞を使っている以下の英文を読んで下さい。

You can use this room. 「あなたはこの部屋を使っていい。」

この文を否定文にするにはcanの後ろにnotをつけて以下の英文のように書きます。

You cannot use this room. 「あなたはこの部屋を使ってはいけない。」

このように、助動詞を使っている英文を否定文にする場合は、助動詞の後ろにnotを置きます。

canとnotの間にスペースが無い!(・□・;)

と思った人もいるのではないでしょうか。ネイティブではcan notと書かずにcannotまたはcan'tと書く人が多いそうです。理由は、can notと書くとnotが後ろの動詞にかかって「あなたはこの部屋を使わないことを選択できる。」みたいな意味で誤解をされるかも知れないからです。

また、cannot[can't]は「~のはずがない」という意味でも使われます。可能性の意味の「~はありえない」から「~のはずがない」に変化するるイメージです。

He cannot know them. 「彼が知っているはずがない。」

さらに、cannot[can't]は「~しても無駄だ」という意味でも使われます。「できない」⇒「しようと思ってもできない」⇒「しても無駄」に変化するイメージです。

You cannot hide apples. 「リンゴを隠そうとしても無駄だ。」

助動詞の疑問文

助動詞を使っている以下の英文を読んで下さい。

you can pass me the soy sauce. 「あなたは私に醤油をとる。」

この文を疑問文にするにはcanを主語の前に移動し、文末に?を追加します。

Can you pass me the soy sauce? 「醤油をとってもらえませんか?」

これだけで疑問文の完成です。

留意事項があります。「Can you ~?」は「あなたは~できますか?」のイメージをもとに、「~してもらえませんか?」の依頼の意味として使うことが多いです。

また、「Can I ~?」、「Can we ~?」は「わたし(わたしたち)は~できますか?」のイメージを持ちますが、「~してもいいですか?」の許可を求める意味で使うことが多いです。

Can I turn on the air conditioner? 「エアコンをつけてもいいですか?」

さらに、「Can I ~?」、「Can we ~?」は「~してあげましょうか?」という提案の意味で使うこともあります。

Can I take a picture? 「写真を撮ってあげましょうか?」

すべて「~できる」から依頼に変化したものです。混乱しそうですが、何回も例文を言いまくって覚えましょう。

混乱

 

また、「Can you~?」を丁寧な言い方にすると「Could you~?」になります。

なぜ、過去形で丁寧になるんだ!!(・□・;)

CouldはCanの過去形です。確かに、丁寧な言い方にすると過去形って変な話ですね。現在と過去には時間的な距離があります。依頼するときに時間的な距離は関係ありませんが、過去形にして相手との距離感を演出するイメージです。

相手と心の距離をとりながら、申し訳なさそうに「東京駅まで送ってもらえませんか?」

Could you take me to Tokyo Station?

Could you pass me the soy sauce?

使われ方が沢山あって混乱するので下表にまとめました。言いまくって覚えましょう。

疑問形 意味 使用例
主語 can~ ~できる I can swim.
~してもいい You can use this room.
~ありえる Students can sleep in class.
主語 cannot~
主語 can't~
~できない I cannot swim.
~のはずがない He cannot know them.
Can you~ ~できますか Can you speak English?
~してくれませんか Can you pass me the soy sauce?
Could you~ ~してくれませんか(丁寧) Could you pass me the soy sauce?
Can I~
Can we~
~してもいいですか Can I turn on the air conditioner?
~してあげましょうか Can I take a picture?
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