不定代名詞「both」の使い方。2つのものに対して「両方とも」を表現する。
本記事では不定代名詞の「both」について説明します。bothは2つのものに対して「両方とも」を意味する代名詞です。
bothの肯定文
以下の英文を読んで下さい。
Both of the apples were cultivated by my father.
「両方のリンゴは父によって栽培された。」
Both apples were cultivated by my father.
「両方のリンゴは父によって栽培された。」
このようにbothは代名詞と形容詞の使い方があります。また、2個全体をイメージしながら表現するので複数形として扱います。
以下の英文を読んで下さい。
Boththe apples were cultivated by my father.
「両方のリンゴは私の父によって栽培された。」
Both her apples were cultivated by my father.
「両方の彼女のリンゴは私の父によって栽培された。」
そうなんです。「不定代名詞+of the+名詞の複数形」の書き方に慣れていますが、bothはこれのofが無いバージョン「Both the+名詞の複数形」や「Both+所有格+名詞の複数形」の表現が可能になってます。
「the 名詞」に形容詞を付ける場合は「the+形容詞+名詞」にするのが普通ですが、bothの場合は「both the+名詞 」になるので何とも奇妙ですね。「the both+名詞 」と書くとアウトなので気を付けましょう。⇒「形容詞とは」
さらに、人称代名詞の主語に対して「両方とも」を表現するときは、「続く動詞が一般動詞の場合は主語の直後にbothを置き」、「続く動詞がbe動詞の場合は動詞の直後にbothを置く」というルールになっています。⇒「人称代名詞とは」
以下は例文です。
They both like a apple. 「彼らは二人ともリンゴが好き。」
They are both hungry. 「彼らは二人とも空腹である。」
「ややこしいから、統一だ!!」といつもながら言ってしまいますが、時代の流れの中で定着してきたルールなので受け入れましょう。
ここでサントリーのコーヒー「BOSS」のCMでも見て一息。。(* ̄O)◇ゞ ゴクゴク
bothの疑問文
以下の英文を読んで下さい。
You like bothof the apples.
「あなたは両方のリンゴが好きです。」これを疑問文にすると以下のようになります。
Do you like bothof the apples?
「あなたは両方のリンゴが好きですか?」
bothの疑問文では、2つのものに対して両方ともYesとなる場合にYesと答えます。どちらか一方だけYesの場合はNoと答えます。間違わないようにしましょう。
今回の例では「両方とも好きですか?」の質問に対して「両方とも嫌い」または「片方だけ好き」はNo、「両方とも好き」でYesです。
bothの否定文
以下の英文を読んで下さい。
You like bothof the apples.
「あなたは両方のリンゴが好きです。」これを否定文にすると以下のようになります。
You don’t like bothof the apples.
「あなたは両方のリンゴが好きというわけではない。」
そうなんです。「両方とも好き」を否定して「両方とも好きというわけではない」⇒「片方だけ好き」という流れになります。
このように、疑問文では全文肯定でYesになるのに、否定文にすると全文否定ではなく部分否定になります。ただし、文脈によっては全文否定となることがあるので、確実に全文否定を表現したいときは後日記事で説明するneitherを使います。
bothの否定文を使って会話すると誤解が生まれて言った言わないのケンカになりそうですが、恐れずにボスと戦ってクリアしましょう。
「両方ともいらないっていったじゃない!」(`ε´)
(。`Д´。)「どっちか片方でいいっていったんだよ!」