副詞の使い方。動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾する。

2017年3月10日

本記事では副詞について説明します。

副詞とは、動詞、形容詞、副詞、文全体を修飾する品詞です。形容詞は名詞のみを修飾する品詞なのに対し、副詞は幅が広いです。

さらに、副詞の意味によって置く場所が変わるのが特徴です。配置場所のパターンを見てみましょう。

動詞の前に副詞を置くパターン

「いつも~」、「ときどき~」、「めったに~ない」など頻度を表現する副詞は動詞の直前に置きます。ただし、動詞がbe動詞の場合は動詞の後ろに副詞を置きます。

動詞の前に副詞をおく

 

以下は例文です。

The dog often runs.「その犬はしばしば走る。」

He is often late for school. 「彼はしばしば学校に遅刻する。」

 

下表は、頻度が多い順に並べた副詞の一覧です。

副詞意味
alwaysいつも
nearly[almost] alwaysたいてい
usually通常
oftenしばしば、たびたび
frequentlyしばしば、たびたび、頻繁に
sometimes時々
occasionally時折
seldomめったに~ない
rarelyめったに~ない
hardly[scarcely] everめったに~ない
never決して~ない

 

「ほとんど~」、「すっかり~」など度合いを表現する副詞も修飾する単語の直前に置きます。ただし、修飾する品詞がbe動詞の場合は動詞の後ろに副詞を置きます。

She almost cried. 「彼女はほとんど泣きそうになった。」

It’s almostnine o’clock in the morning. 「もうすぐ午前9時だ。」

副詞意味
completely完全に
almostほとんど
nearlyほとんど
hardlyほどんど~ない

 

動詞の後ろに副詞を置くパターン

「速く~」、「悲しそうに~」など、動作の様子を表現する副詞は動詞の後ろに副詞を置きます。但し、動詞が他動詞の場合は目的語の後ろに副詞を置きます。⇒「他動詞とは

副詞を動詞の後ろに置く

 

以下の英文を読んで下さい。

He runs fast. 「彼は速く走る。」

He eats food slowly. 「彼は食べ物をゆっくり食べる。」

この文の「eat」は他動詞として使われているので、目的語「food」のあとに副詞を置きます。

ピット走る

ただし、目的語が長い場合や、動詞の意味を強めたい場合、副詞を動詞の前に置いてもいいことになっているので、動作の様子を表現する副詞は絶対に動詞の後ろにあるというわけではないことを覚えておきましょう。

He slowly rose to the sky. 「彼はゆっくりと空に上がっていった。」

 

「ここに~」、「近くに~」など動作の場所を表現する副詞も動詞の後ろに副詞を置きます。先ほどと同じように動詞が他動詞の場合は目的語の後ろに副詞を置きます。

He comes here. 「彼はここに来る。」

He lives near. 「彼は近くに住んでいる。」

文頭または文末に副詞を置くパターン

「昨日は~」、「今日は~」、「ただちに~」など時間を表現する副詞は文頭または文末に副詞を置きます。

YesterdayHe came here.

訳「昨日、彼はここに来た。」

副詞は文全体を修飾することができます。そのときは、文全体と副詞をカンマで区切って文全体を修飾していることを表します。

Certainly, He like you.

訳「確かに、彼は君が好き。」

 

このように、副詞は意味によって配置場所が色々と変わります。「なんでこんなところに副詞っぽいものがあるんだ?」と疑問に思う状況になったら、副詞の意味から配置場所をチェックしてみて下さい。