ダンボ4「象のお母さんが赤ちゃんが入った袋を開ける」
コウノトリから赤ちゃんを授かったジャンボ夫人は、いよいよ赤ちゃんが入っている袋を開けます。
Oh, do hurry, dear.
象「おー、急いでおくれ。」
この文のdoは動詞hurryを強調するために置いています。本当に急いでほしい象の気持ちが伝わってきますね。
この文のdearは「あなた」という意味の名詞です。
I’m on pins and needles.
象「そわそわするわ。」
直訳すると「ピンや針の上にいる。」になりますが、実際にピンや針の上にいるわけではなく、この文は慣用句(言い回し)です。ピンや針の上に座っているとチクチクして痛いので、そこから「ハラハラする」「そわそわする」という意味で使われます。
Isn’t it thrilling?
象「わくわくしない?」
否定疑問文です。相手の同意を求める文で、相手の回答はなくても構わない疑問文です。
⇒「否定疑問文とは」
例えば、日本語で「これってすごくない?」と聞く人は、相手が「すごい or すごくない」のどちらに思っているのかを知りたいわけではなく、「すごい」という同意をしてもらいたいニュアンスで伝わります。
I’m all a flutter.
象「ドキドキするわ」
flutterは、はたはたと震えるように動いている様子を現わす単語です。その基本イメージからドキドキしたり、ときめいている表現にも使われます。
Ah, this is a proud, proud day.
象「あー、誇り高き日だ。」
proudを2回重ねて「誇り高い」を強調しています。
Well, hurry and open it, dearie
象「さて、急いでそれを開けとくれ。」
文頭に置くwellは色々な意味に解釈されます。驚いたときは「まあ」、安心したときは「やれ」、話を変えるときは「さて」など続く文によって解釈が異なります。先頭のWellの意味を正確にとらえなくても続けて言うことの意味は分かるので、あまり深く考えず、何かを言う前のクッションくらいに考えましょう。
dearieはdearの後ろに「ie」を付けた単語でdearと同じ意味です。
I’m just dying to see
象「会いたくてたまらない。」
be dying to~は「~したくてたまらない」という意味です。死ぬの進行形で死ぬほどしたいということです。
ちなみに、「~が欲しくてたまならい」というときはdyingの後ろにforを置きます。
I’m dying for apples. 「リンゴが欲しくてたまらない。」
Oh, Look at him.. Look at him..
象「おー、彼を見て、彼を見て」
みんなすでに赤ちゃんのことに注目しているので、Look at himと言わなくてもいいような気もしますが、ネイティブには違和感はないようです。
Oh, you sweet little thing.
象「あー、かわいい子ね」
sweetは「甘い」が基本イメージで、子供に対して「かわいい」とか「すてきな」という意味で使うことがあります。
You are a sweet baby. 「かわいい赤ちゃんでちゅね」
Oh, he is a darling little baby.
象「あー、かわいい子ね」
日本でdarlingと聞くと、彼女が彼氏に向けて「ダーリン」と呼ぶイメージがありますが、男性が女性に対して言ってもいいですし、子供に対しても使うことができます。
Adorable, simply adorable.
象「かわいい、実にかわいい。」
simplyは「単純に」が基本イメージですが、そこから派生して「実に」という強調する意味で使われることがあります。
「単純に見ても美しい」⇒「実に美しい」
でも、彼女を褒めるときに「君は実に美しい」と言おうと思って You are simply beautiful. と言ったら、「君は単に美しいだけ。」と誤解されそうな気がしますね。どんなときにネイティブはsimplyを「実に」という意味で使うのか調べておきます。褒めたいときはsoを使ったほうが誤解がなくていいと思います。
You are so beautiful.
Did you ever see anything so cunning?
象「こんなにかわいい他のものを見たことある?」
経験の疑問文は現在完了形を使ってHave you ever~?を使うと高校では習いましたが、Did you ever~?も同じ意味で使えます。厳密にいえば、Have you ever~?は今までの経験、Did you ever~?は過去の事実についてですが、同じ意味と考えていいです。
anything so cunningを見て、語順がおかしいと思った方、ナイス直感です。通常は形容詞は名詞の前に置いて「形容詞+名詞」の語順にしますが、anything、somethingなどの~thingという名詞を形容詞で修飾する場合は「~thing+形容詞」とうい語順になります。
理由は、anythingはもともと限定詞とthingが合体してできた単語です。限定詞とはa、the、your、his、some、any(まだまだある)など、名詞が表すものを限定する修飾語です。例えば、
beautiful the girl(形容詞+限定詞+名詞)
のようなの語順で書くことはできず、
the beautiful girl(限定詞+形容詞+名詞)
の語順のルールになっています。このように形容詞は限定詞の前に置けないのでanyとthingの間に入れたいですが、既にくっついるので入れることができません。そのため、仕方なく後ろに置くことになりました。
Isn’t he a darling?
象「かわいくない?」
先ほどと同じ否定疑問文です。
ということで、これでもかってくらい赤ちゃんをベタ褒めした象さんたち。そして赤ちゃんをくすぐってあやしてみると。。