助動詞「should」の使い方。~すべき(義務)、~のはず(確信)の意味を動詞に追加する。

2017年7月8日

本記事では助動詞「should」について説明します。

shouldとは、「~すべき(義務)」、「~のはず(確信)」の意味を追加する助動詞です。

ピット「shouldって過去形?」

「何か、過去形っぽくない?」っと思った人もいるのではないでしょうか。そう思った方、ナイス直感です。shouldは「shall」という助動詞の過去形です。

shallとは

shallとは「~になる。」という意味を追加する助動詞です。証拠とか理由とかは関係なしでも絶対にそうなるというニュアンスです。いうなれば、宇宙の神秘的な力によって否が応でも宣言したとおりになるイメージです。

I shall go. 「私は絶対に行く。」

しかし、shallは現在のアメリカではほとんど使われておらず、死語みたいな状況です。shallを使っている人がいたら「あいつ、お高くとまってるな」と嫌味を言われるくらいだそうです。

ピット「バッハ」

 

だたし、「Shall we~?(~しませんか?)」や「Shall I ~?(~しましょうか?)」に関しては現在でも使われています。高貴な雰囲気を出しながら、

Shall we dance? 「一緒に踊りませんか?」

私の感覚では「シャ」から始まる単語はお高いイメージのものが多い気がします。シャンデリア(chandelier)、シャネル(CHANEL)など。歌手のシェネルも高級感を感じる人ですね。これはシェですね。。

シャンデリア

 

そして、shallを過去形shouldにして「たぶん~になる」「~したほうがいい」といった柔らかい表現で使うのが主流になっています。ちなみに、過去形といっても過去のことを表現するわけではなく、意味を柔らかくするだけです。

過去形で使うと何で柔らかくなるんだ!!(・□・;)

確かに、過去形で柔らかいって変な話ですね。

現在と過去には時間的な距離があります。柔らかい表現に時間的な距離は関係ありませんが、過去形にして相手との距離感を演出するイメージです。一歩下がって話すことで相手を気遣っている印象、つまり柔らかい表現になります。

shouldの「~すべき(義務)」

以下の英文を読んで下さい。

You study English. 「あなたは英語を勉強をする。」

これに助動詞shouldを追加すると以下の英文になります。

You should study English. 「あなたは英語を勉強すべきだ。」

shouldは「~したほうがいい」というアドバイスのニュアンスで使われ、must「~しなければならない」よりも弱い義務です。母親が子供に言う「将来のために勉強すべきよ。」

shouldの「~のはず(推量)」

以下の英文を読んで下さい。

He win the game. 「彼はゲームに勝つ。」

これに助動詞shouldを追加すると以下の英文になります。

He should win the game. 「彼はゲームに勝つはず。」

「~すべき」と「~のはず」どうやって見分ければいいんだ!!(・□・;)

混乱

先ほどの英文が「彼はゲームに勝つべきだ。」というアドバイスだったとすると違和感があります。なぜなら、勝つか負けるかはプレイヤーの意思で決めれるものでは無いからです。なので、「~のはず。」の訳のほうが適しているのが分かります。

でも、1文を読んだだけでは判断できないことも多いですよね。長文を読んでいるときにshouldが出てきたら、文脈から「~すべき」と「~のはず」のどちらの意味で使われているかを判断します。あとは、shouldは「~すべき」の意味で使われることの方が多いと覚えておきましょう。

must「~に違いない」、may「~かも知れない」と比べる。

mustやmayも推量の意味を表現できますが、確信の度合いは以下のようなイメージになります。

確信度合助動詞意味
ほぼ100%must~に違いない。
50~70%shold~のはずだ。
30~50%may~かもしれない。

shouldの否定文

shouldの否定文を作るにはいつも通り助動詞の後ろにnotを置きます。

You should not study English. 「あなたは勉強すべきではない。」

shouldの疑問文

shouldの疑問文を作るにはいつも通り助動詞を主語の前に移動して、文末に?を追加します。

should he study English? 「彼は勉強すべきですか?」

ought toでも「~すべき」、「~のはず」を表現できる

助動詞oughtを使ってもshouldと同じ意味を表現することができます。

You ought to study English. 「あなたは英語を勉強すべきだ。」

He ought to win the game. 「彼はゲームに勝つはず。」

使用頻度としてはought to よりもshouldの方がよく使われます。ought to のほうが強調する気持ちが強いので、会話ではあまり使わないほうがいいようです。

厳密な使い分けルールが無いので、混乱しそうな場合は躊躇することなくshouldを使っていきましょう。

今日の話を下表にまとめておきます。

疑問形意味使用例
主語 should~~すべきYou should study English.
~のはずHe should win the game.
主語 ought to~~すべきYou ought to study English.
~のはずHe ought to win the game.