従位接続詞「while」の使い方。「~している間」という意味で主節を補足する。
本記事では従位接続詞「while」について説明します。従位接続詞とは、従属節が主節を補足するようにつなぐ接続詞です。
「あなたがテニスをしている間、私は寝ていた。」
「仕事をしている間に、高度な技術を覚えた。」
など、「~している間」という文で主節を補足したいときがあります。そんなときにwhileを使います。以降の説明を読む前に従位接続詞「that」の記事を読んでおくと分かりやすいと思います。⇒「従位接続詞とは」
while「~している間」
以下の英文を読んで下さい。
(A)I slept soundly. 「私はぐっすり眠た。」
(B)You were playing tennis. 「あなたはテニスをしていた。」
上記の英文をwhileでつなぐと以下の文になります。
「あなたがテニスをしている間、私はぐっすり寝た。」
このように、主語+動詞を伴う文の先頭にwhileを置けば、「while+文」のカタマリを「~している間」という意味の副詞節として使うことができます。
なお、他の従位接続詞ではカタマリを名詞節として扱う方法がありましたが、whileは副詞節のみです。
副詞節なので、主節の前に置くこともできます。
While you were playing tennis, I slept soundly.
「~している間」という意味なので「while+文」は進行形が用いられることが多いですが、状態動詞を進行形にしないで使うこともあります。
While I lived in Tokyo, I bought a lot of apples. 「東京に住んでいる間、たくさんのリンゴを買った。」
主語とbe動詞を省略する
従属節と主節の主語が同じ場合は、従属節の主語とbe動詞を省略できます。以下の英文を読んで下さい。
(A)He ate an apple. 「彼はリンゴを食べた。」
(B)He was playing tennis. 「彼はテニスをしていた。」
上記の英文をwhileでつなぐと以下の文になります。
He ate an apple while playing tennis.
「テニスをしている間、彼はリンゴを食べていた。」
whileの後ろにいきなり動詞のing形がきてビックリするときがありますが、主語とbe動詞が省略されているだけです。たまに出くわすので覚えておきましょう。
while「Aだけど、一方B」
以下の英文を読んで下さい。
(A)Pit likes apples. 「ピットはリンゴが好きだ。」
(B)Taro likes Melons. 「太郎はメロンが好きだ。」
上記の文をwhileでつなぐと以下の文になります。
Pit likes apples, while Taro likes Melons.
「ピットはリンゴが好きだが、太郎はメロンが好きだ。」
このように、whileは「Aだけど、一方B」という対照の表現で使われることがあります。
等位接続詞「so」と同じように、whileの「Aだけど、一方」も左から右に流れる表現になります。なので、AとBの間はカンマで区切られます。⇒「soとは」
以下の英文を読んで下さい。
He ate many apples while he was playing tennis.
「彼はテニスをしている間、リンゴをたくさん食べていた。」
He ate many apples,while he was playing tennis.
「彼はリンゴをたくさん食べたけれども、テニスをプレイしていた。」
「カンマ⇒一方、カンマ⇒一方。。( ̄人 ̄)」と念仏のように唱えて暗記するのでなく、カンマが入ることで文が途切れて次の文が始まるイメージで読み解きましょう。
なお、whileが文の先頭に置かれた場合は、「~の間」「一方」のどちらの意味で使われているかは文脈から判断するしかありません。
While he was playing tennis, he ate many apples.
during「~の間ずっと」との違い
whileは後ろに主語+動詞を伴う接続詞なのに対し、duringは後ろに名詞を伴う前置詞です。以下の英文を読んで下さい。
He ate the apple duringthe game.
「彼は試合中リンゴを食べていた。」
He ate the apple whileplaying the game.
「彼は試合をしながらリンゴを食べていた。」
whileのほうは主語とbe動詞が省略されています。