【Swift】データ型と変数の種類と宣言方法(Swift 2.1、XCode 7.2)

2020年6月16日

Swiftでよく使われるデータ型は以下になる。

型名 説明
1 Int 整数
2 UInt 符号の無い整数
3 Float 浮動小数点数(有効桁数は約7桁)
4 Double 浮動小数点数(有効桁数は約15桁)
5 Bool true(真) またはfalse(偽)だけが指定可能
6 String 文字列
7 Character 1文字
8 UnicodeScalar 文字コード(Unicode)

 

データの型は、変数または定数を宣言するときに決定される。

「変数」とは、途中で値を変更することができるデータで、下図のように「var 変数名 = 値」で宣言する。

この宣言ではデータ型を指定していないので、値をもとにシステムが型を自動で判別する。このとき、UIntよりもInt、FloatよりもDoubleが優先される。例えば、test2はUIntもあり得るがIntになる。

 

「var 変数名:データ型 = 値」のように宣言すると、明示的に型を指定できる。先ほどのtest2はUIntになった。

 

「定数」とは、途中で値を変更することが出来ないデータのことをいい、下図のように「let 定数名 = 値」で宣言する。変数の場合と同じように、データ型を指定しなければシステムが型を自動判別する。

 

ただし、途中で値を変更しないデータを変数として宣言しても問題なく動作する。定数で宣言する利点は、「このデータはプログラムの途中で変更されない」ことを保証することで、ソースコードが読みやすくなったり、誤った使い方を抑止できることにある。

Swiftでは宣言したデータ型は厳格に扱われる。例えば、下図のように、Intで宣言した変数に文字列を設定しようとしたり、StringとIntの変数を結合しようとするとエラーが発生する。

 

型の異なるデータで処理をしたい場合は、「データ型(変数名)」のように記述することで型を変換させる。これをキャストという。なお、Swiftには他の言語であるような自動型変換の機能は無い。