動詞の使い方。主語と動詞を使って物の動きや状態を表現する。
本記事では、品詞の1つの「動詞」について説明します。
動詞は、物の動きや状態を表現する品詞です。前回記事までは、名詞を使って物の名前を表現し、形容詞を使って物を具体的に表現しました。
a cute dog
訳「かわいい(形容詞) 犬(名詞)」
名詞と形容詞だけでは物に動きが無くて寂しいです。そこで動詞を使って物に動きをつけます。
A cute dog comes.
訳「かわいい犬が来る」
犬がこちらに向かってくる様子がイメージできたでしょうか。
各単語の品詞は上図のようになります。「dog」はこの文の主役になる名詞で、このような名詞を主語(Subject)といいます。そして、主語の直後に動詞(Verb)をおいて「可愛い犬が来る」という1つの英文が完成します。
英文には「文型」と呼ばれる、文の構造の定義が5種類あります。上記のSVは文型の1つです。文型については後日記事で説明します。とりあえず、主語の直後に動詞を置くイメージを覚えておいて下さい。
自動詞
動詞のややこしい仕様に自動詞と他動詞があります。
自動詞とは、主語(S)と動詞(V)だけで1文作れてしまう動詞のことをいいます。自己完結のイメージです。
comesは自動詞なので、先ほどの例文のように
A cute dog comes.
で1文を作ることができました。
他動詞
他動詞とは、主語(S)と動詞(V)のあとに別の語句(目的語)が必要な動詞のことをいいます。
例えば、
A cute dog enters the room.
訳「可愛い犬が部屋に入る。」
enterは「~に入る」という意味の他動詞です。仮に、the roomを削除して、
A cute dog enters.
とすると、「可愛い犬がに入る。」となり変な英文になります。このように、他動詞には「~に」とか「~と」とかの目的語を必要とするニュアンスを含んでいる動詞です。
では、次の文を読んでみて下さい。
The cute dog comes from Japan.
「その可愛い犬は日本からくる(日本出身)。」
comesの後ろに「from Japan」があるから他動詞と思った人もいるのではないでしょうか。
しかし、comeは「来る」という自動詞です。自動詞には「~に」とか「~から」とかの目的語を必要とするニュアンスを含まないので、「from Japan」を取っても文が成立します。
「可愛い犬がくる。」
辞書を引くと分かると思いますが、大半の動詞が自動詞、他動詞両方の機能を持っています。自動詞、他動詞の判別は英文読解で役に立つときがきますので、英文を分析するときに意識してみて下さい。
ただ、辞書で調べたすべての動詞を自動詞、他動詞と分別しながら暗記するのは混乱するだけです。
o(○`・д・´○)ノ うおおおー!!