節と句のまとめ。単語のカタマリを1つの名詞、または形容詞、または副詞として文中で使う。
本記事では節と句について説明します。といっても、過去の記事で節と句を普通に使ってきたので、この記事はまとめになります。
なお、節分の節とは違います。
節は主語、述語動詞を持つ文
「節」とは、主語、述語動詞を持つ完全な文の構造をしている単語のカタマリをいいます。第1文型~第5文型に分類することができます。例えば、以下の文は第3文型の節です。
節は、1つの名詞(名詞節)または形容詞(形容詞節)、または副詞(副詞節)として文中で使うことができます。具体例を見てみましょう
節を名詞節として使う
以下の英文を読んで下さい。
「私はあなたがいつ競技場に着いたのか知っている。」
上記文はwhenを接続詞とした「when you arrived at the stadium」が1つの名詞(名詞節)になり、目的語として使われています。
名詞節は文中で名詞と同じように使うことができます。名詞はS(主語)、V(述語動詞)、O(目的語)、C(補語)のうちの何になれるか覚えているでしょうか。そうです。S、O、Cになれます。⇒「S、V、O、Cとは」
以下は主語(S)に使った例です。
When you arrived at the stadium is important.
「いつあなたが競技場に着いたのかが重要だ。」
以下は補語(C)に使った例です。
The problem is when you arrived at the stadium.
「問題はあなたがいつ競技場に着いたかだ。」
前置詞の後ろに名詞を置くのと同じように、前置詞の後ろに名詞節を置いて使うこともあります。
「あなたの健康はあなたが何を食べるかにかかっている。」
節を形容詞節として使う
以下の英文を読んで下さい。
「彼はリンゴが好きな私の友達だ。」
上記文は「who likes apples」が1つの形容詞(形容詞節)となり、friendを修飾しています。
節を副詞節として使う
以下の英文を読んで下さい。
「もし明日雨が降ったら、傘を持っていくでしょう。」
上記文は「if it rains tomorrow」が1つの副詞(副詞節)となり、主節全体を補足しています。
句は主語、述語動詞を持たないカタマリ
「句」とは、主語、述語動詞を持たない単語のカタマリをいいます。句だけでは1文型~第5文型に分類することはできません。例えば、以下の文を読んで下さい。
「水なしで富士山を登ること」
何か足りないのが分かりましたでしょうか。そうです、主語がありません。細かくいえば「Mout Fuji」も1つの句(名詞句)、「without water」も1つの句(前置詞句)です。つまり、単語が固まって1つの役割になるものはみんな句です。
節と同じように、句も1つの名詞(名詞句)または形容詞(形容詞句)、または副詞(副詞句)として文中で使うことができます。具体例を見てみましょう。
句を名詞句として使う
以下の英文を読んで下さい。
名詞節と同じように、名詞句もS、O、Cになれます。
以下は名詞句を主語(S)として使った例です。
To climb Mount Fuji without water is difficult.
英語では頭でっかちの文は嫌われるので形式主語を用いて以下のようにします。
It is difficult to climb Mount Fuji without water.
以下は名詞句を目的語(O)として使った例です。
I want to climb Mount Fuji without water.
以下は名詞句を補語(C)として使った例です。
My goal is to climb Mount Fuji without water.
句を形容詞句として使う
以下の英文を読んで下さい。
「私は私を幸せにする犬を飼っている。」
上記文は「to make me happy」が1つの形容詞(形容詞句)となり、dogを修飾しています。
句を副詞句として使う
以下の英文を読んで下さい。
「私は試験に合格するために一生懸命勉強した。」
上記文は「to pass the exam」が1つの副詞(副詞句)になってstudyedを修飾しています。
まとめ
英文法では単語、句、節の用語がよく出てきます。それぞれの意味についてイメージできるようにしておきましょう。
「dog」は単語です。単語はスペースが入らない1つの語です。
「a cute dog」は句です。句は主語、述語動詞を持たない単語のカタマリです。1つの名詞、形容詞、副詞、修飾語として文の中で使われます。
「A cute dog comes」は節です。節は主語、述語動詞を持つ文のことです。1つの名詞、または形容詞、または副詞として文の中で使われることがあります。
以上、節や句は、名詞、形容詞、副詞になって文中のいたるところで使われます。なので英文を読むときは、常にカタマリをとらえながら読みましょう。